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もこうさんと佐野ひなこさんがゲストとして登壇。AIと競い,AIと共に戦うスマホ向け新作カードゲーム「ゼノンザード」を発表会レポート
本作は,さまざまなカードを販売してきたバンダイと,“将棋電王トーナメント”での優勝経験もあるHEROZが共同開発しているタイトル。配信に先駆けてリアルカードパックの販売などを展開してきた「ゼノンザード」について,最新情報が多数公開された本発表会の様子をお届けしていこう。
バンダイ31年目の挑戦はAIで!
テーマは「AIがキミを一流にする。」
発表会が開始されると,まずはバンダイの代表取締役社長である川口 勝氏より,「ゼノンザード」の制作経緯が語られた。
これまでデジタルカードやアナログカードなど,さまざまな事業を展開してきたバンダイが31年目に挑戦していくのは,AIを活用したものになるようだ。テーマとして「AIがキミを一流にする。」が掲げられた。
「ゼノンザード」はその第1弾タイトルとして開発され,AIについてさまざまな実績を持つHEROZと共同開発に至ったとのこと。
続いて,HEROZの代表取締役である高橋知裕氏も登壇。
HEROZは,プロ棋士にも勝利する将棋用AI「ponanza」を開発した会社で,現在その技術は棋士の育成や技術を向上させるために役立っているという。「ゼノンザード」にもAIが搭載されることで,AIとの対戦やサポートなどを通じてプレイヤーの技量向上にも一役買ってくれるようだ。
発表会ではさらに,ストレートエッジの代表取締役 三木一馬氏や,「ゼノンザード」プロデューサーの小谷英斗氏が登壇し,ストーリーなどの詳細が発表された。
本作のストーリー原案・世界観設定は「ブギーポップは笑わない」などを手がけた上遠野浩平氏が担当しているという。ここで動画も初公開となり,近未来風の世界観や,ほとんど人格に近いインタフェースを獲得したAI“コードマン”といった情報が明らかになった。
上遠野 浩平氏からのメッセージも公開 |
“コードマン”はプレイヤーの相棒になるAIであり,全6体のキャラクタービジュアルとCVも判明した。
ここで,ゲストとして女優の佐野ひなこさん,さらに広報担当のキャラクター“ミーナ”がモニター上に登場。カードゲームが好きだという佐野ひなこさんもすでに「ゼノンザード」を遊んだようで,「デジタルカードだけどリアルのカードゲームに近い遊び方ができます」とコメントした。
AIと共闘する新しい形のカードバトル!
初心者・上級者どちらにもありがたいシステムを搭載
ここからは,「ゼノンザード」のバトルシステムについて発表された情報をお届けしていく。
本作で大きな特徴になるAIは,対戦相手として戦うだけでなく,プレイヤーのサポート機能も充実しているようだ。具体的には,戦闘中にどのカードを使うべきかアドバイスをくれたり,戦闘後にバトルを分析してくれたりする点が挙げられる。
勝敗の分かれ目を可視化することで,どのターンで選択を間違えたのか,特定ターンで行動を変えていたら戦況はどうなっていたかが一目瞭然。特定ターンからやり直すことも可能で,選択ミスの確認やより正確なカードチョイスを学ぶことで,プレイヤーテクニックの上達につながる。
高レベルなプレイヤーはプレイ中どこでミスをしたのか,録画をして見直すことがあるが,本作であればゲーム内のシステムが解消してくれるはずだ。
発表会後,少しのあいだ体験プレイをできたが,AIが戦闘中にサポートしてくれるシステムは非常に便利に感じた。自分のターンにするべき行動はもちろんのこと,相手が攻撃を仕掛けてきた際にガードするべきかどうかなど,適切な行動を教えてくれる。
カードゲームはどうしてもルールが難解になってしまうが,本作であればその都度AIが適切な行動を教えてくれるので,ルール把握が難しい初心者でも安心して遊べるだろう。
アプリリリースは夏を予定
RAGEへの参戦も決定!
発表会の最後に,「ゼノンザード」のリリースは夏を予定していることが紹介された。
配信までのあいだにも,さまざまなプロモーション展開が予定されており,3月にはリアルカードデッキセットを販売。さらに,カードセットを購入するとアプリ配信時にいずれかのデッキを選択してもらえるシリアルコードも封入されるとのこと。
4月には,クローズドβテストの実施も予定しているようだ。できるだけ多くの人が遊べるように調整中とのことなので,続報を楽しみに待とう。
さらに,6月にはRAGEへの参戦も決定! 観戦者が楽しめるような施策も用意されているようだ。
また,夏ごろにはテレビアニメ1話分相当のプロモーションアニメをWeb配信することも発表された。
アプリのリリースまでのあいだにも,さまざまな展開が用意されている「ゼノンザード」。 配信に先駆けて遊びたい人は,リアルカードセットを購入してルールを把握しておこう。リアルカードでもアプリ版と同じような形で遊べるようなので,ほかのプレイヤーとの差をつけたい人にオススメだ。
人間VS専用AIの勝敗は!?
発表会の後には,抽選で100名を招待したイベント“THE ZENON SHOW”が実施された。
こちらのイベントでは,事前の予選を勝ち抜いた選ばれし人間代表(YouTuber)として,くすきさんと,対戦特化型に開発された最強AIとの世紀の戦いが勃発!
事前のアンケートではAI側が勝利することが予想されていた本戦だが,会場でケミカルライトを使ったアンケートが実施されたところ,人間側の勝利を予想する人が多い状況となった。
いざ勝負が開始されると,さっそくAIの精度に驚かされるような展開へ。普通であれば使用してしまいそうな強力なカードをあえて温存し,その先の展開を有利にするような戦法を取るAIの行動には,会場からも感心するような声が上がった。
接戦が続いたが,最後に勝利したのはAI。
まだ配信前ということで人間側の試行回数が不足している点は否めないが,それでも上位プレイヤーに勝利するAI技術には驚かされる。今後もAIに挑戦するような機会を設けるようなので,人間VS.AIの次なる戦いも楽しみにしたい。
「ゼノンザード」公式サイト
(C)BANDAI・STRAIGHT EDGE
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