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[TGS 2018]コーラス・ワールドワイドが贈る「ヴァンブレイス:コールドソウル」「フォーゴットン・アン」プレイレポート
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印刷2018/09/22 15:14

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[TGS 2018]コーラス・ワールドワイドが贈る「ヴァンブレイス:コールドソウル」「フォーゴットン・アン」プレイレポート

 TGS 2018の9ホール,インディーゲームコーナーには,今年も国内外のたくさんのインディーズゲームが出展され,ビジネスデイから賑わいを見せている。今回はその中で,コーラス・ワールドワイドがプレイアブル出展していたタイトルに注目。海外で開発された,まったく違うタイプの良質なインディーズゲーム2タイトルを,同社のカントリーマネージャー大柳竜児氏の解説のもとに試遊してきたので,そのプレイレポートをお届けしよう。

TGS 2018のコーラス・ワールドワイドブース
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コーラス・ワールドワイド,カントリーマネージャー大柳竜児氏
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凍える地下の街を拠点に,魔王討伐の遠征を重ねていく

ストーリー重視のローグライクRPG「ヴァンブレイス:コールドソウル」


 「影の王」の呪いによって極寒の世界と化した大都市「イセネイア」を奪還するため,地下の拠点から地上に向かって遠征を繰り返しながら物語を進めていくという「ヴァンブレイス:コールドソウル」PS4/Switch)。ビジュアルやゲーム画面などからダークな雰囲気が漂うが,ゲーム自体もかなりハードなものらしい。

ブースに出展されている試遊台は,開発中のローカライズ前のPC版だ
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 本作は横スクロール画面で展開するローグライクRPGで,プレイヤーは「リリック」という主人公の女性となり,拠点となる地下の街「ダリアーチ」でパーティを編成し,地上への遠征の旅を繰り返していくことになる。

 リリック達が遠征する地上までの道のりは,1マップにつき5〜6のセクターで構成されており,そのセクターがさらに横スクロールで移動する複数のエリアに分かれている。そこには宝箱や罠が置かれていたり,会話できる人物がいたり,キャンプを張れる場所があったり,あるいは敵が現れたりと,さまざまなシチュエーションが展開。これらを無事通り抜けられれば,1セクターをクリアできるという仕組みだ。

こちらがセクターのマップ。四角い部屋のようなところが,横スクロールするエリアだ
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 敵との戦闘はターン制で,エンカウントすると敵味方が左右に分かれ,前衛後衛の概念のもと,それぞれの装備武器やスキルなどを使って攻撃を行う。バトル中に減った体力は魔法でしか回復できないので,回復魔法を使える仲間をパーティに加えているかどうかで,戦局は大きく変わるだろう。なお,本作には経験値やレベルの概念はなく,道中で入手するPERKSを消費してスキルを取得することが成長要素になっているという。

 ローグライクのシステムにより,道のりが毎回変わる遠征の旅は過酷で,ときには予想もしなかったハプニングが発生する場合もある。もし仲間が死んでしまうと,二度と生き返ることがないため,事前の準備を万端にするのはもちろんのこと,遠征先から帰還するタイミングを見極めることも重要な戦略となるようだ。

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 また,ゲーム本編はストーリー重視の方向性で作られており,キャラクターも近年の可愛い系アメコミのような雰囲気があり,このあたりは日本のプレイヤーにも好まれそうな要素と言える。今回出展されていたのはPC版だが,魔王に追われ生き残った人々が地下に逃げるというプロローグや,魔法の椀甲(ヴァンブレイス)を身に付け,地下の街に突如現れた主人公リリックの設定などはそそられるものがあり,日本語版を早く遊んでみたいと思わされた。

 移動以外のコマンドはすべてボタンに割り当てられ,メイン画面にアイコンとして表示されたインタフェースはローカライズなしでも分かりやすく,戦闘なども迷うことなくプレイすることができた。ローグライクゲームらしい,何度も挑戦していくゲームシステムも,やり込み好きな人には楽しめるものとなりそうだ。

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セルアニメを操作しているような感覚で楽しめる

アクションアドベンチャー「フォーゴットン・アン」


 「ヴァンブレイス:コールドソウル」の隣の試遊台でプレイできた「フォーゴットン・アン」PS4/Switch)は,雰囲気がガラッと変わり,ゲーム全編がセルアニメのような柔らかなグラフィックスで描かれている。

本作はローカライズが進行中のNintendo Switch版が出展されている
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 舞台となるのは,現実の世界で失われたり,忘れられたりした物達が行き着く場所「フォーゴットン・ランド」。おもちゃ,手紙,靴下など,人間の持ち主との関わりによって自我や感情を持った彼らは「フォーゴットリング」と呼ばれてこの世界で暮らし,いつか持ち主のもとへ帰ることを願っている。

 そんなフォーゴットン・ランドの秩序を守るのが,主人公の「アン」である。師匠「ボンク」とともにこの世界の秩序を守り,すべてのフォーゴットリングが人間の世界へと帰るための架け橋「イーサーブリッジ」の建設に取り組んでいる。
 忘れられた物達がこの世界へとやってくる様子や,アンの日常が始まるプロローグから,サイドビューのゲーム画面へと滑らかに移っていく演出が印象的な本作は,アクションアドベンチャーとして制作されている。

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 ゲームを触った感触は「アウターワールド」や「フラッシュバック」などを思わせるが,これらの作品が3DCGで描かれていたのに対し,本作はすべてがセルアニメのような表現で描かれている。アンがハシゴを上り下りしたり,ギミックを操作したりする動きなども,1つ1つ細かく描き込まれており,アニメーションをそのまま動かしているような感覚を味わえる。本作を手掛ける開発者はアニメーター出身で,こうした演出はお手のものだそうだ。

アンはダッシュやジャンプもでき,アクション性もあるが,それほどシビアではない
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 ゲーム自体は例に挙げたタイトルほど難しくなく,全体的に謎解きやパズル要素が強めに設計されているとのこと。人々から忘れられた物達が生き物として存在するファンタジーと,機械技術が発達したスチームパンクを融合させたような世界観の中で,「アニマ」と呼ばれるエネルギーを使ったギミックも序盤から体験できる。アンの選択によってストーリー展開が少しずつ変わっていく,アドベンチャーゲームらしい展開などもあり,早く先を見てみたいという気持ちになった。

 今回出展された2作品は,PlayStation 4とNintendo Switchでの発売が決定しており,Xbox One版も検討中とのこと。どちらも日本語ローカライズされて,2019年春の発売予定となっている。

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