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[TGS 2019]PLAYISMのブース出展タイトルを紹介。時間停止やスキルを駆使してカッコよく戦うFPSや「N1RV Ann-A」の最新デモが展示
時間停止や斬撃,さまざまなスキルを駆使してカッコよく戦うFPS「Bright Memory」
「Bright Memory」は,中国のFYQD-Studioが1人で開発しているPC向けのFPSだ。現在,Steamでアーリーアクセスが実施されている(関連リンク)。
物語は,2020年。自然科学研究機関・SROが,死んだ生物を再生できる遺物を発見したことから始まる。主人公のシアは,遺物を奪取しようと目論む正体不明の軍事勢力との戦いの最中,転送装置を作動させてしまい,古代の生物がはびこる北極圏の浮遊大陸に放り込まれてしまう。
シアは,基本的な攻撃手段として銃を使った射撃のほかに,光刃と呼ばれる刀を駆使した近接攻撃,電磁パルスを使って敵を宙に浮き上がらせる攻撃などを持っており,これらを組み合わせることでバリエーション豊かな攻めを展開できる。
とくに電磁パルスで吹き飛ばされた敵は,ゆっくりとスローモーションで落ちてくるので,これを中心に連係を組み立てると非常に気持ち良い。本作の敵はかなり強めで油断しているとあっという間にやられてしまうのだが,慣れてくると「いかにカッコよく戦うか」というのを頭の中で考えながらバシバシと敵を倒していける。
メニューからはポイントを使ってアクティブスキルやパッシブスキルを取得でき,電撃を纏って敵を攻撃する「光刃斬」や,量子フィールドを展開し一時的に敵の動きを止める「時間停止」などが用意されている。これらを活用すると,攻めのバリエーションがさらに増えそうだ。
「たった1人で作った」というキャッチーなフレーズに引っ張られてしまいがちだが,それを抜きにしてもしっかりと遊びごたえのあるものに仕上がっていると感じた。発売は2020年を予定しており,本作を発展させた「Bright Memory: Infinite」の開発もすでに進んでいるとのことなので,今後の動向に注目しておきたいタイトルだ
今度は“普通のシカ”になれる? シカになって街を駆け巡る「DEEEER Simulator」
「DEEEER Simulator」は,NASPAPA GAMESが手掛けるシカを主人公に据えたPC向けのシミュレーションゲームだ。ブースやSteamのストアページでは“ごく普通のシカのゲーム”という触れ込みで紹介されている本作だが,以下のPVを見てもらえれば「どこが普通じゃ!」と突っ込みを入れたくなるだろう。
「何かになりきれる」という奇抜なシミュレーションゲームは過去に「Goat Simulator」や「I am Bread」などがリリースされているが,本作も負けず劣らずインパクトがある仕上がりになっていた。
シカの首をゴムのようにニューッと伸ばして,ビルや飛んでいる飛行機に頭をひっかけ,まるでどこかのクモ男のような華麗なワイヤーアクションで街を駆け回れたり,何の説明もないまま二足歩行で走るシカを操って街を破壊しまくったりと傍若無人に振舞える。
どういう理屈かは知らないがめちゃくちゃ伸びるシカの首 |
シカは道行くバイクやトラックなどに乗れる。そのまま建造物に突っ込んで街をぶっ壊したり,通行人をひいたりとやりたい放題である |
デモ版ということで移動範囲はかなり制限されていたが,首を伸ばして高層ビルなどをひたすらよじ登ることができた。写真はそこから落下している様子 |
しかし,あまりにやりたい放題しているとGTAシリーズのように危険度レベルが上がっていき,恐ろしい羊の警察に追い回されることになる。羊たちに捕まると,群れに囲まれて,容赦なくボコボコにされるため,首を使ったパルクールで華麗に逃げ去ってしまおう。
また,今回のデモ版では確認できなかったが,Steamのストアページではカバとウシが合体したロボット(?)のようなものに乗り込んでいるシカの姿なども確認できるなど,完成版では,より本作のバカっぷりが強化されることを示唆する画像も見られる。このまま我が道を突き進んで,ぜひとも誰も見たことのない“普通のシカ”を描き切ってほしいところだ。
体験版も鋭意開発中。新しいデモ版が出展されたカクテルADV「N1RV Ann-A」
ベネズエラのインディーズゲームスタジオSukeban Gamesが開発している「N1RV Ann-A」(ニルヴァーナ,PC / PS4 / Nintendo Switch)の最新デモ版が出展されていた。
2016年に配信され,高い評価を得た「VA-11 Hall-A」(ヴァルハラ)の続編となるタイトルということで大いに注目が集まっている本作。東京ゲームショウ2018では,漫画家の女性パルカとのやり取りがプレイできたが(関連記事),今回のデモ版ではオリヴィアという新しいキャラクターとの会話が楽しめた。
バーテンダーのサマンサとして訪れるお客さんに飲み物を提供しながら,さまざま話を聞いていくという部分は「VA-11 Hall-A」と変わらない。ただ,前作では素材の種類と配合比率がピッタリと合わないとカクテル作りに失敗していたが,本作はお酒をデタラメに混ぜても何かしらのカクテルができあがるようになっている。レシピ通りに作ってもいいが,いろいろと試してみるのもアリかもしれない。
また,客のオーダーのままにカクテルを提供するのではなく,会話の節々から客の気持ちを汲み取り「口ではそう言ってるけど,ホントはこういうのが飲みたいんでしょ?」といった具合にちょっと変わった飲み物を提供してあげると,意外な反応が返ってきて,会話が思わぬ方向に進展していくことがあるかもしれない。
ブースで応対してくれた開発者のフェルナンド・ダーマス氏によると,イベントでの出展だけでなく,パルカとオリヴィアとの会話が楽しめる体験版を現在制作中とのこと。配信時期や対応言語については未定だが,これまではイベントでしか試遊できなかった「N1RV Ann-A」を,家庭でも体験できる日が近いうちに来そうだ。
以上3タイトルを紹介してきたが,このほかにもPLAYISMブースにはさまざまなタイトルが出展されている。現地に行く予定の人は,先日行われた発表会の記事も併せて確認しつつ参考にしてほしい。
壁によって2つに分断された,とある国を舞台にした2Dアクションゲーム「Ministry of Broadcast」 |
OMOCATが手がける期待の新作RPG「OMORI」は映像のみの出展。PLAYISMの担当者曰く「いろいろな意味でかなり『心にくる』ゲーム」だそうで,「精神的に弱っている人はプレイしないで」という注意書きを入れようか悩んでいるくらい陰鬱な雰囲気だという |
4Gamerの東京ゲームショウ2019特設サイト
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