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ネクソンが贈る新作タイトル「FAITH - フェイス」がお披露目。モバイルゲーム市場の動向などが語られた事業説明会の模様をレポート
ネクソンのモバイルゲーム事業説明会「NEXON Mobile Media Day」をレポート。国内向けに今後配信される4タイトルが公開に
ネクソンは2018年3月22日,モバイルゲーム事業における取り組みについてプレス向けに説明する「NEXON Mobile Media Day」を,都内で開催した。同社が年内に注力する4つのスマホ向け新作タイトルが公開されたので,本稿でレポートしよう。
スライドでは2015年と2018年7月,そして前回の事業説明会で発表した2018年1月〜2月のセールスランキング上位100タイトルを抽出したデータが比較された。2015年は,上位100位に入った海外タイトルが9本だったのに対し,2018年7月には22本と倍以上に増加。ちなみに22本中18本は中国,韓国メーカーのタイトルになる。
この状況を見てキム氏は,海外タイトルの増加は一時的なものではなく継続的なものと捉えているとのこと。そして中国・韓国メーカーのタイトルは増加率が高く,トレンドになってきているのではと分析していた。
IPタイトルについても同様の比較が行われた。キム氏は,2018年7月時点で上位100タイトルの中に48本もランクインしていることを指摘。2018年1月〜2月の時点では45本となっており,海外タイトルほど伸び率は高くないとしながらも,増加しているという事実に,IPタイトルも継続したトレンドのひとつとして捉えているそうだ。
海外製タイトル増加の背景についてキム氏は,国内のタイトルとは違った独特のゲーム性が,ユーザーの新しい体験へのニーズに繋がっていると話し,それが支持される理由なのではないかと述べた。IPタイトルの増加については,もともとのIPが持つ安心感や安定感といった部分でユーザーが自然に選びやすく,それによって増加しているのではと分析していた。
これまでの点を踏まえて,キム氏はアジア市場の傾向について語る。MMORPGやRTSといったコアユーザー向けのタイトルが流行しており,中国,韓国,台湾市場のセールスランキング上位100タイトル(2018年7月)の中で,MMORPGは約20〜30作品にもおよぶという。しかし,日本市場でランクインしたのはわずか1作品のみである。
キム氏はこの状況について,もともとMMORPGが流行していた国々から順に流行しており,日本ではそういったタイトルが本格的に入ってきていないため,まだ盛り上がっていないだけだとその考えを述べた。
ネクソンは元来PC向けのオンラインゲームを数多くリリースし,成功を収めているメーカーであるため,今後日本でもMMORPGを始めとしたコアユーザー向けのタイトルが増加していくと見ているようだ。
こうした状況を鑑みたうえで,キム氏は同社の国内モバイル事業の方針を語る。それによると,今の市場トレンドに合わせてIPタイトルを強化していく考えを打ち出し,他社のIPを使ったタイトル開発はもちろん,自社IPもしっかり育てて,モバイルゲーム事業におけるIPタイトルの展開も将来的にはやっていきたいとのこと。
また,海外メーカーのタイトルを多く扱っていることを挙げ,日本国内のタイトルとは違ったゲーム性で,クオリティの高いものを日本向けにリリースし,ユーザーに新しい体験を提供していきたいとも話していた。
続いて,同社の国内モバイル事業を振り返る形で,リリースした主要タイトルに関する取り組みが紹介された。
前回の説明会では,2017年下半期のローンチ速度が落ちている点について,ローカライズやカルチャライズに注力し,個々のクオリティアップを重要視していたことを述べていたが,2018年は「OVERHIT」のリリースを皮切りに,「GIGANT SHOCK」がそれを追従する形となり,2018年下半期も新作タイトルのリリースが続くため,ローンチの速度も変化していくと述べた。
前述した2タイトルについては,その動きを振り返ると共に個々のタイトルでの取り組みも語られた。その中で共通するものとして“SNSの活用”が挙げられた。OVERHIT,GIGANT SHOCKともに,キーワードとして“ユーザーと運用との距離を縮める”“開発チームとの距離を縮める”というふたつのポイントが示されたので,それぞれお伝えしよう。
まず,OVERHITの場合は,Twitterでアップデート内容を積極的に公表しているほか,ユーザーからの意見や要望へ細かく対応していることが語られた。
一方,GIGANT SHOCKでは,ユーザーのツイートに対して積極的に反応し,その声がしっかり運営,開発に届いていることをアピールしていた。また別のアプローチとして,「Mirrativ」を活用した動画配信や,ユーザーの動画配信を促進するキャンペーンなども実施し,実際に遊んでいるユーザーが見えやすいようにする取り組みもしているという。
新作タイトル「FAITH - フェイス」がお披露目
今後リリース予定のアプリ3作品を紹介
モバイルゲーム事業に関する振り返りや取り組みに続き,ネクソンが今後国内でリリースを予定している新規タイトルが発表された。一部タイトルは説明会後に試遊できたので,簡単な内容も含めてお伝えしよう。
「真・三國無双 斬」(iOS / Android)
配信日:2018年9月19日
「真・三國無双 斬」は,コーエーテクモゲームスが手がけた「真・三國無双7」を元にしたスマホ向けアクションRPGだ。無双シリーズが持つ一騎当千アクションをスマホで完全再現したことが謳われており,ゲームシステムやユーザーインターフェースをスマホ向けに最適化したとのこと。さらに,「幻影討伐戦」「武闘場」など,オリジナルコンテンツも用意される。
9月11日に掲載した記事でもお伝えしたが,会場では,本作の配信日が9月19日に決定したことが発表された。
「MARVEL Battle Lines」(iOS / Android)
配信日:近日発表予定
「MARVEL Battle Lines」は,スパイダーマンやアイアンマンなど,マーベル作品で有名なキャラクター達が100体以上登場する戦略型カードバトルゲームだ。
遊び方は,3×4マスの盤上にキャラクターを配置しながら,縦横斜めにバトルラインを作ることで相手プレイヤーにダメージを与えられるという仕組みになっており,バトルラインを作るために相手が配置したキャラクターをいかに排除していくかがカギとなりそうだ。盤上に配置するカードだけでなく,使用するとすぐに効果を発揮するサポート的なカードも存在するとのこと。また,マーベルの新作オリジナルストーリーが楽しめる点もアピールポイントに挙げられていた。
なお,一部の国ではソフトローンチという形で配信されており,現在は日本を含めたグローバルローンチの準備が進められているそうだ。
「FAITH - フェイス」(iOS / Android)
配信日:今冬予定
「FAITH - フェイス」は,今回の説明会で初公開されたスマホ向け3Dアクションゲームだ。ユーザーは,ふたつの国(連合国ガラノス,神聖帝国ダルカン)のいずれかに所属しプレイを楽しめるが,どちらの勢力を選ぶかによって,選べるキャラクターやゲーム進行などが変化する仕組みが取られているという。
また,豊富なバトルコンテンツが用意されており,中でも総勢150人(75対75)で行われるリアルタイムのRvRをウリにしているとのこと。
配信時期は今冬の予定。「こちら」の記事でもお伝えしたとおり,事前登録の受付が本日スタートしている。
説明会の最後にキム氏は,ネクソンが掲げるミッション“世界レベルの楽しさを日本モバイル市場へ”という点に言及し,「引き続き,このミッションのもとに頑張らせていただきたいと思っています」と締めくくり,説明会は幕を閉じた。
ネクソン公式サイト
- 関連タイトル:
FAITH - フェイス
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