プレイレポート
打倒帝国軍を目指すRPG「Star Renegades」は,美しいドット絵や戦略性の高さが魅力。BitSummitの4Gamerアワードに輝いた期待作を紹介
本作は,プレイするたびにミッションの内容やアイテムや敵の配置などが変わるローグライクな要素と,戦略性の高いターン制の戦闘システムをミックスしたRPGだ。
プレイヤーは惑星間反乱軍を操作し,7つの惑星を支配下に置く強大な帝国軍の打倒を目指す。開発途中ながら,ドット絵で綿密に描かれたグラフィックスや,作り込まれたゲームシステムなど,すでに面白そうなゲームになる予感があり,今回「BitSummit 7 Spirits MEDIA PARTNERS AWARDS」の4Gamer部門に選出したタイトルでもある。本稿では,そんな期待の新作「Star Renegades」がどのようなゲームなのかを紹介していこう。
ターン経過で力を増しつづける帝国。最適な攻略方法を考えよう
本作は,主にマップの探索パートと,ターン制の戦闘パートに分かれており,これらを交互に繰り返しながら,ランダム生成されたミッションを攻略し帝国から7つの惑星を取り戻していく。
戦闘だけでなく,マップの探索パートにおいても「ターン」の概念が設定されており,アイテムを拾ったり,マップに設置されているイベントを発生させたりという特定の行動を取ると,ターンが進み,相手がそれに応じて行動してくる。
また,帝国は経過ターンに応じてどんどん戦力を増して強くなっていくため,無闇にターンを浪費することもできない。一般的なRPGのように「マップ内のアイテムをすべて取り尽してから敵に挑もう」とすると,強化された帝国軍にあっさり返り討ちに遭ってしまう可能性もある。ミッションやマップの状況を把握し,マップ攻略のための適切な行動は何かをプレイヤー自身が考えていく必要があるのだ。
限られた戦力で強力な帝国に立ち向かう。戦闘のカギは「シールド」にアリ
前述のとおり,本作の戦闘パートはターン制で進行するが,マップの探索パートと同じく,戦略性の高い駆け引きが楽しめるようになっていた。
今回遊べたデモ版では,基本的に帝国の敵のほうが味方のキャラクターよりも強く設定されており,考えなしに戦ってしまうとかなりの苦戦を強いられる。ただし,本作は敵がこのターンにどんな行動を取るかが,あらかじめタイムライン上に表示されるため,これを踏まえて戦略が立てられる。
相手が強力な攻撃を仕掛けてこようとしているなら,素早い攻撃で相手の行動を妨害したり,相手のステータスを下げるデバフをばらまいて被ダメージを抑えたりすることで,有利に戦闘を進められるのだ。今回のデモでは確認できなかったが,開発者によると,キャラクター同士の親交を深めることで,「合体技」を閃くこともあり,これを駆使すればさらに勝利がグッと近づくのだそう。
また,本作では体力ゲージの管理も重要なファクターとなっている。各キャラクターの体力ゲージは赤く表示されている「ライフ」ゲージと,オレンジ色の「アーマー」ゲージ,そして青い「シールド」ゲージの3つで構成されているのだが,このうち戦闘終了後に回復するのは「シールド」ゲージのみだ。
敵の攻撃を受けると「シールド」→「ライフ」の順に減っていき,ライフがゼロになると戦闘不能になる。戦闘不能になった味方は基本的に復活しないため,いかに相手の攻撃を「シールド」の部分で受け,「ライフ」を削られないようにするかを意識していく必要があるのだ。
もう1つの「アーマー」は,攻撃予測ダメージからアーマーの値だけダメージを減らすというものだ。例えば,敵からの攻撃ダメージが30で,味方のアーマー値が5の場合,最終的なダメージは「30−5」の25となる。高く保っておけば,相手からダメージをかなり減らせるし,逆に相手のアーマーを何らかの手段で削ることで効率良くダメージを与えられるのだ。
以上のように本作は,ライフが回復しないというシビアなシステムなどもあり,かなり歯ごたえがあるゲームなのは間違いない。しかし,システムを理解すれば,非常に戦略性の高い戦闘が楽しめるようになっている。シビアなリソースのなかで戦略を立て,強大な敵に挑み勝利を掴むというゲーム性は好きな人にはたまらないはずだ。
なお,本作は現在2020年初頭のリリースを目標に開発が進められている。開発チームによると,これからプレイアブルキャラクターを増やしたりと完成に向けて,クオリティを高めていくという。デモでもかなりの完成度を誇っていたので,これから完成に向けてどう仕上がっていくのかが非常に楽しみな作品だ。
「Star Renegades」公式サイト
- 関連タイトル:
スターレネゲード
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