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[gamescom]19世紀が舞台の都市建設シム「Anno 1800」を体験プレイ。“産業革命”と“探検”の時代を描くシリーズ最新作
1998年9月にリリースされた初代タイトル「Anno 1602: Creation of a New World」から20周年を迎えた「Anno」シリーズだが,このところ数作は未来を舞台としており,歴史好きなファンからは敬遠されがちだった。第7弾となる本作では,そのタイトルからも分かるように19世紀がテーマとなり,産業革命や市民運動の勃興といった社会発展が描かれるものになるという。従来のシリーズどおり,当初は農業生産が中心の小さなコミュニティから始まって,徐々に工業化を推し進めメトロポリスを築き上げていく,というわけだ。
都市建設シムというと,建物の建築に主眼を置いたゲームプレイを想像しがちだが,「Annoは外交や戦争,そして経済にいたるまでが複雑に絡み合い,リアルタイムストラテジーの雰囲気を持ち合わせた複合型のゲームです。そこに魅力があるんです」とSchneider氏が話すように,「Anno 1800」にもまた,さまざまな要素が組み込まれている。
ゲームの序盤は,ランダムに生成されたマップから四角形のタイルにあわせて居住地を設置し,木材資源や農作物の採取,漁業といった第1次産業からスタートするいつもの流れである。その後,工場を作って洋酒や家具などを輸出品目にしていく形で,このあたりまでシリーズファンであれば分かりやすいだろう。
そこであらかじめ用意されていたセーブデータを使い,ゲームを途中からプレイさせてもらったのだが,そこで登場したのが本作の大きな特徴といえる「Expedition」(探検)だ。
探検隊は,時期が来ると自動的に未知の場所に到着してくれたことを知らせてくれるが,実際にカメラを操作して航海を見守ることも可能だ。いずれにせよ,未知の大陸や島に到着すれば専用のウインドウが開いてメッセージが現れる。今回のプレイでは「Love Island」という名前の南アメリカ風の島に到着した。
その島の酋長は,探検隊のメンバーと現地民が婚姻しないと貿易に承諾しないことを通告してきたので,コメディアンとして連れてきていた女性を島に置き去りすることを条件に,貴重品を持ち帰ることに成功した。貴重品はマヤ文明の祭壇場や,アマゾンカワイルカなどなど。こうして獲得した古代遺物や希少生物を博物館や動物園で市民向けに展示することも可能だ。もちろん新たに発見した土地を植民地化して,そこで砂糖やカカオといった品目を生産することもできる。
「Anno 1800」では,こうして豊かな交易品目を増やしながら,都市の工業化を進めていくことになる。工場が増えれば環境汚染が広がり,それによって市民の暴動も起きるが,工業地帯を遠隔地に作り上げるのか,それとも警察署を増やして暴動機運を抑圧するかはプレイヤー次第。現時点では詳しく触れられなかったものの,新大陸の独立運動や労働争議も起こり得るなど,イベントの種類はさらに増えている印象だった。上記のとおりサンドボックスモードのマップはランダム生成されるので,かなり遊び尽くせるゲームになっていそうだ。
古参のファンはもちろんのこと,シム系を好むさまざまなゲーマーにとって,やり込み甲斐のあるタイトルになりそうな「Anno 1800」。ここしばらく日本語化が行われてこなかったシリーズではあるものの,続報を楽しみにしたいところだ。
「Anno 1800」公式サイト(英語)
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アノ1800
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