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[TGS 2018]少女が体を張ってギミックを解いていく「The MISSING - J.J.マクフィールドと追憶島 -」。開発者がその制作経緯を語ったイベントステージを紹介
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印刷2018/09/22 14:11

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[TGS 2018]少女が体を張ってギミックを解いていく「The MISSING - J.J.マクフィールドと追憶島 -」。開発者がその制作経緯を語ったイベントステージを紹介

 東京ゲームショウ2018の2日目(2018年9月21日),アークシステムワークスブースにて,同社が10月11日に発売を予定している新作アクションアドベンチャーゲーム「The MISSING - J.J.マクフィールドと追憶島 -」PC / PS4 / Nintendo Switch / Xbox One)の紹介ステージが実施された。ここではゲーム内容の紹介に加え,制作に至る経緯などが語られたステージの模様をお届けしていく。

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「The MISSING - J.J.マクフィールドと追憶島 -」公式サイト


 ステージには開発を務めるWhiteOwlsのSWERY氏と,アークシステムワークスの森 利道氏が登壇。始めにSWERY氏から本作の概要紹介が行われた。

「Red Seeds Profile」「D4: Dark Dreams Don’t Die」などで知られるクリエイターのSWERY氏
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 本作は一見すると普通の横スクロールアクションゲームだが,主人公のJ.J.は不死身の体を持つためために,体の部位が欠損したり,燃やしたりしても死ぬことがない。これを利用してステージギミックを解いていくという,強烈なゴア表現を含んだタイトルとのこと。

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ショッキングなシーンが多分に含まれた本作。物語の舞台となる追憶島では,なぜか怪我をしても死ねない体に変化してしまう
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 企画を提出したとき,森氏は明らかに引いている様子だったと思い起こすSWERY氏だったが,その後ゲームの内容は変化したものの,きちんと最後まで物語を進めれば間違いなく感動できる作品に仕上がったと語っていた。

謎が謎を呼ぶ物語だが,伏線は最後にすべて回収されるとのこと
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女の子が首だけになってゴロゴロ転がったら誰だって引きますよと話す森氏。それでも作品を否定することはなかったという
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 続いて主人公であるJ.J.や,その親友のエミリーといった主要な登場キャラクターの紹介が行われた。J.J.とエミリーは女子大生の親友同士で,J.J.は正義感が強く,いつもエミリーを引っ張っていくような強気な性格とのこと。一方,エミリーはドジっ子ポジションのキャラクターで,J.Jに少し依存してしまっている。物語は,そんな2人が追憶島にキャンプに行き,そこで失踪してしまったエミリーを探して,J.J.が探索を始めるところから始まる。

本作のイラストは爽々氏が担当している。SWERY氏によれば,爽々氏の爽やかな絵であれば自分の企画がまろやかになるかもしれないと思い,オファーしたとのこと
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 ステージに仕掛けられたギミックを解きながら進むアクションパズルゲームである本作は,大きく分けて3つの法則によって成り立っている。
 「黄泉返り(Re-born)」は,体の部位が欠損したり,首だけになってもボタン1つで元どおりに戻るというシステムのことで,ギミックを解くために体の部位を失っても,これによってすぐに回復できる仕組みになっている。
 「倒錯の世界(Inversion)」は重力が反転し,世界が逆さまになるというもの。この事象の発動は,J.Jが鉄球などにぶつかり,首の骨が折れることがトリガーになっているそうだ。
 「無間地獄(Eternal Avici)」は,プレイヤーが利用するゲームシステムというよりも,本作の世界観を表していて,どれだけ傷ついても死ねず,再生し苦しみ続けるJ.J.の運命を指し示している。

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 ゲームの紹介を一通りすませた後は,森氏とSWERY氏の対談コーナーに。
 そもそも,SWERY氏がなぜアークシステムワークスとタッグを組むことになったのかという話では,アークシステムワークスの社長である木戸岡稔氏が,2012年頃に南京で行われた講演でSWERY氏と出会い,意気投合したエピソードが語られた。そのときは,いつか協力してゲームを作ろうと約束して別れたが,SWERY氏はその後会社を興し,ゲーム制作のチャンスを得るや,まっさきにアークシステムワークスに声をかけたという。これが本企画のはじまりだったとか。

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 SWERY氏は始めに3つの企画を森氏に提案したが,その中でもとくにプッシュしたのが本作だった。先にも述べたとおり,その強烈な世界観に森氏は当初面食らっていたというが,否定は一切されず,その懐の広さにSWERY氏はいたく感動したとか。それが本作の制作を続ける決意につがったのだそうだ。
 ちなみにアークシステムワークス内でも本作に対する反応はさまざまだったようで,驚くような反応をする人が多いと語った森氏。ゲームがある程度形になったところで,SWERY氏がアークシステムワークスでプレゼンを行ったが,そのときも多くの質問が投げかけられたそうだ。中には「このゲーム,うちから本当に出るんですか?」といったものもあったという。

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 「制作でもっとも苦労した部分はどこか」という話題で,SWERY氏は苦労はとくになかったというが,一番悩んだのはその最初の部分――欠損や再生といったコンセプトをゲームに落とし込むにあたり,アクションや戦闘に利用するか,それとも今の形にようにパズルに利用するか,だったという。
 一方,森氏は本作の色使いが気に入っているそうで,異質な世界観ながらJ.Jのシルエットはどこか儚げで,世界にとって異物なのは果たしてどちらなのか,といった雰囲気を高く評価しているという。SWERY氏は,色使いにはかなり気を使ったと答え,絵としての違和感やキャラクターの残像といった効果は,アートディレクターと何度も議論を重ねた結果だと話していた。

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 そうしたエピソードが語られるうちに時間はあっという間に過ぎ,イベントは終わりに近づいていく。最後は「新スタジオの第1弾作品となります。制作陣のメッセージが色濃く表現されたゲームですので,発売を楽しみにしてください」とSWERY氏からメッセージが贈られ幕となった。
 なお,本作「The MISSING - J.J.マクフィールドと追憶島 -」は,東京ゲームショウ2018のアークシステムワークスブースで試遊が可能となっている。「こちら」には出展バージョンのインプレッションも掲載しているので,興味のある人は合わせて確認してほしい。

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 アークシステムワークスが2018年10月11日に発売を予定している新作アドベンチャー「The MISSING - J.J.マクフィールドと追憶島 -」SWERY氏の象徴と言える「倒錯した不条理な描写」を色濃く表現している本作のTGS 2018出展バージョンを先行プレイできたので,そのプレイフィールをお届けしていく。

[2018/09/19 18:22]

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