プレイレポート
[CJ2018]「HUNTER×HUNTER」の正式ライセンスを受けたスマホ向けアプリをTencentが開発。ゴン達と共にストーリーを追体験できるARPG
本作は,日本の人気アニメ/コミック「HUNTER×HUNNTER」をベースに作られたアクションRPGだ。正式なIPライセンスを受けており,単にキャラクターを登場させるだけでなく,たとえばTVアニメの有名シーンが,ゲーム内でふんだんに再現されている。3Dモデルで描写されたキャラクターによる立ち回りがカットインで流れるなか,キメのシーンではTVアニメの一枚絵が差し込まれ,原作の魅力が存分に引き立てられている印象だ。
試遊台で遊べるストーリーモードは,原作アニメのストーリーをイチから追体験できる内容となっていた。つまり,主人公のゴンがハンター試験を受けるべく旅立ち,その課程でクラピカやレオリオと出会うといった展開だ。
ここで面白いのが,(本来は原作にいなかった)プレイヤーキャラの立ち位置である。本作のプレイヤーキャラは念能力の持ち主で,ゴン達の冒険を傍らで見届けることになる。その合間でバトルが発生し,プレイヤーキャラがこれに挑むゲーム展開となっているのだ。
プレイヤーキャラの作成時は,念能力のタイプを,いわゆるクラスのように選択。バトルは横スクロール形式で,念能力に応じたアクティブスキルで戦うことになる。本稿に掲載している写真や動画を見れば,どんな感じのゲームなのかはなんとなく分かるだろう。
プレイしていて,「おや」と思ったのは,クラピカとレオリオがちょっとした口論になりかけるシーンで,プレイヤーがどちらかのキャラを一時的に選択したうえで,バトルを繰り広げることになった。アクティブスキルの構成などは各キャラに準じるため,そのときのプレイフィールはガラリと変化する。
原作はゴン以外の視点でもストーリーが描かれることもあるが,上記の手法なら,さまざまなキャラを楽しめそうだ。また,今回のプレイアブルバージョンでは確認できなかったものの,そうやって増えたキャラによる派生コンテンツにも期待できるだろう。
そんな本作は,8月中に中国での配信が予定されている。海外展開は現在未定とのことだが,原作の正式ライセンスを受けた作品ということで,日本のHUNTER×HUNTERファンにとっても気になる作品といえそうだ。
「ChinaJoy 2018」関連記事一覧
- 関連タイトル:
HUNTER×HUNTER 新作スマホ向けアプリ
- この記事のURL: