スペイン発のRPG「NOAHMUND」が本日配信開始。キービジュアルを手がけた辻野芳輝氏や，キャスト陣が登場した発表会の模様をレポート

　SHINYUDENは2018年7月11日，スペインの開発スタジオEstudio Abregoが手がけるRPG「NOAHMUND」（PC / PlayStation 4 / Nintendo Switch）の発表会を，東京中野のRed Bull Gaming Sphere Tokyoにて開催した。ゲーム内容の紹介や発売日の発表，ゲストを招いてのトークなどが行われたステージの模様をレポートしよう。

　イベントでは本作のパブリッシング及びローカライズを行うSHINYUDEN代表のガルシア・ルイス氏が，本作を紹介した。
　Estudio Abregoの処女作となるNOAHMUNDは，同社の開発陣がJRPGを意識して開発したもの。フェロス大陸の南北戦争を舞台に，シンヌ寺院のエージェントであるガリーナが，ガーディアンのベラニとともに，サラベール軍の兵器を破壊するためのミッションへと向かうというストーリーが展開する。ファンタジーの世界ながら，いわゆる王道の剣と魔法の世界観とは一味違うものになっているとのことだ。

SHINYUDEN代表，ガルシア・ルイス氏

　ゲームはクォータービューのフィールドで展開されるが，本作の特徴となるのは「モーション・バトル・チェス」と呼ばれるバトルシステムだ。ルイス氏の言葉を借りれば「マスの上で戦う，ターンのないチェス」ということで，戦略性の高いアクションバトルが楽しめそうだ。

　本作はEstudio Abregoのご当地であるスペインで開催された「Gamepolis2K17」で特別審査員賞と最優秀音楽賞を受賞した作品であり，その完成度はお墨付きと言えるだろう。

　日本向けの配信にあたっては，主人公のガリーナのキービジュアルを辻野芳輝氏が描き下ろしている。イベントには辻野氏も駆けつけ，このビジュアルについて「自分の絵面で好きに描けて楽しかった」とコメントしている。

辻野芳輝氏。かつては辻野寅次郎名義で，「天外魔境」シリーズのキャラクターデザインを手がけている

辻野氏によるガリーナのキービジュアル。辻野氏からは，もっといろいろなキャラクターを描きたかったとの要望も

　続いてのゲストとして，本作に出演する声優の春希ジュンさん（アルダリア，スタロスティ役）と小宮法将さん（ベラニ役）が登場。春希さんの演じるアルダリアは歌姫，スタロスティは敵軍のキャラクターで，まったく違うタイプの2役なので，しっかりと演じ分けをしたと語った。また小宮さんのベラニは，主人公ガリーナのガーディアンで，小宮さんの予想とは異なり，熱く叫ぶようなキャラクターだったそうだ。

春希ジュンさん（左）と小宮法将さん（右）

春希さんの演じるアルダリアのシーン

　本作でボイスが入るのはイベントシーンのみだったため，2人とも「もっとやりたい」とルイス氏に熱望していた。

　そして，PC版が本日2018年7月12日にSteamでリリースされることが発表された。PS4版とSwitch版も開発中で，これらはPC版に要素を追加した内容になるとのこと。PS4版は2019年初頭，Switch版は2018年内にリリース予定となっている。