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[E3 2019]期待のクトゥルフ系アドベンチャー「The Sinking City」。6月27日の発売が迫る本作のプレイアブルデモチェックしてきた
ご存じのように,本作はホラーの巨匠H・P・ラヴクラフトの作品群にインスパイアされた作品だ。舞台となるのは,1920年代のアメリカ東北部にある架空の都市オークモント。原因不明の超自然現象によって街は半ば水没しており,人々は水膨れができたり,貝類が皮膚にこびり付いたり,あるいはエラができていたりするのだが,まったく意に介さず日常生活を送っている。プレイヤーはボストンからやって来た私立探偵チャールズ・リードとなり,この街の住人から仕事を請け負いながら,背後にある謎に迫っていくことになる。
今回のデモは,リードが劇場で起きた殺人事件の犯人に疑われるところから始まった。容疑不十分で釈放されたのち,誰が真犯人なのかを突き止めるというのが今回のミッションだ。聞き込みをするとマップ上に次の目的地がマークされたが,かなり遠い場所のようなので,水没している地域をモーターボートを使って移動する。その途中で巨大な触手がウネウネと水面を動き回っていたが,戦うこともなく通りすぎていく。どうやら幻覚を見ているのだと思われる。
本作では,リードが死体を目撃するなどして狂気の状態になると,幻想であるはずのクリーチャー達が襲い掛かってくる。正気を取り戻すためには,これらのクリーチャーを撃ち倒さなければならない。多くのクトゥルフファンにお馴染みの「SAN値」といった用語は使われていないが,このあたりは分かりやすいゲームシステムだろう。
ショットガンで何とかクリーチャーを倒すことができたが,怪我をしたのでスティムパックを使って回復。そのままバスを乗り越えて,目的の建物に向かう。どうやらここが真犯人の家で,室内に多くのポスターが貼られていることから,劇場主か興行関係者のようだ。本作では,何か調べられるオブジェクトには小さなサークルが表示される。それらを片っ端から調べていると,やがて部屋の中に青い光を放つオーブが出現した。
このオーブは,調べ上げた手紙や現場の状況などから,そこで起きたイベントをつなぎ合わせていくときに出現するものだという。オーブは部屋中に4か所あり,それに近づくと真犯人と思われる人物と,その手伝いのような小男のホログラフが現れ,「ジャケットが汚れたから早く洗ってくれ」というようなセリフも聞こえてくる。プレイヤーは,この4つのオーブに正しい順番を付けることで,会話の流れを1つにまとめ上げるのである。
Bigben InteractiveとFrogwaresは,2002年から「シャーロック・ホームズ」の名を冠する探偵アドベンチャーシリーズを世に送り出してきたパブリッシャとデベロッパだ。もともとはポイント&クリック型のアドベンチャーゲームだったのが,ここ数作は3D化されていたものの大きな人気を得ることはなく,この「The Sinking City」は久々の新IPとなる。今回のデモでも,これまで手がけてきた探偵アドベンチャーの遺産がしっかりと受け継がれていることが感じられ,「クトゥルフものの主人公と言えば探偵」というイメージにも,うまくマッチしているのが面白い。
「The Sinking City」は,日本国内ではPlayStation 4版がオーイズミ・アミュージオから発売される予定で,PC版はEpic Gamesストアでの半年間のエクスクルーシブタイトルになっている。また,今回のE3 2019ではNintendo Switch版の販売もアナウンスされており,さらに多くのファンから注目を集めるクトゥルフ系作品になるかもしれない。
「The Sinking City」公式サイト
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