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印刷2018/06/19 00:00

プレイレポート

出先でも気軽にバトルロイヤルが楽しめるSwitch版「フォートナイト」プレイレポート。フレームレートにやや難あり?

 Epic Gamesが2018年6月13日に配信を開始したNintendo Switch版「フォートナイト」のプレイレポートをお届けする。これまでPC版PS4版Xbox One版,そしてiOS版と,さまざまなプラットフォームでリリースされてきた本作がいよいよSwitchでも遊べるというわけで,E3に合わせた発表に喜んだ人も多いのではないだろうか。すでにがっつりプレイしているという読者もいるとは思うが,改めてこのSwitch版のプレイフィールを紹介してみたい。

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「フォートナイト」公式サイト



出先でも気軽に遊べるSwitch版「フォートナイト」


 今回初めてSwitchで遊べるようになった「フォートナイト」だが,プレイできるモードはPvPの「バトルロイヤル」のみだ。他機種で配信されているPvEモードの「世界を救え」は,現時点では実装予定がないことをEpic Gamesが明らかにしている。ゲームプレイは無料で,課金はプレイヤーの見た目を変えるアイテム課金のみ。ちなみにソフト本体の容量は約2GBとなっている。

ゲームはEPICアカウントを使ったプレイが推奨。PS4版を除く,他機種のアカウントとともリンクが可能だ
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 本作には画面上で閲覧できるものも含めてマニュアルが付属していないので,Switch版が初プレイという人のために,バトルロイヤルのルールと遊び方について簡単に説明しておこう。

 巨大な島に降り立った戦士の1人として,最大100人のプレイヤーが生き残りをかけたバトルロイヤルを繰り広げる同モードだが,ルールとしては1人で勝ち残りを目指す「ソロ」,2人や4人のチームで戦う「デュオ」「スクワッド」,そして100人が2チームに分かれ,相手チームの殲滅を目指す,期間限定ルールの「50対50」が用意されている。初プレイなら,多くの仲間とともに戦える50対50がオススメだ。

ゲーム開始前のロビー画面。ゲームモードは[Y]ボタンで変更可能だ。スキンを適用していない場合,ルックスは変わることがある
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 ゲームは銃や爆弾などを使って相手を倒していくTPSだが,手持ちのツルハシ以外の武器やアイテムは,すべて島で現地調達する必要がある。すべてのプレイヤーは「バトルバス」なるに空飛ぶバスに乗ってスタートとなり,島の上空を飛行する間の,好きなタイミングで降下を開始。マップにはバトルバスの飛行経路が表示されているので,それを見ながら降りるタイミングを見計らうといい。地上に降りたあとは,武器や弾薬,アイテムなどを探し装備を調えていくことになるので,それらを発見しやすい建造物を目指して降下したい。

マッチングの待機時間を経て,空飛ぶバトルバスで出発
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島のマップは[−]ボタンで開ける。降下時は自分と円(後述)の位置を確認しよう
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降下時は建物を目指すのがベストだが,ソロの場合は敵が待ち受けている可能性もある

 なお要所に隠された宝箱や,ゲーム中盤に上空から落ちてくるコンテナには強力な武器が隠されていることが多い。ただし,誰もが狙っているものでもあるので,取りに行くときは注意が必要だ。

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武器やアイテムにはレア度が設定されている。白→緑→青→紫→金の順でレアであり,その分効果も高い
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手持ちの武器やアイテムの効果やレア度,弾薬数などは十字キーの[↑]で確認できる
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宝箱には,レア度の高い武器やアイテムが入っていることが多い
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味方の頭上には白いアイコンが表示される。これがないプレイヤーは敵だ。銃声などの音も重要な情報源なので,よく耳を澄まそう
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敵の目をあざむくアイテムも。これは草の姿になって身を隠す「ブッシュ」だ
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唯一の乗り物であるショッピングカートは,下り坂ではダッシュよりも少し速く移動でき,ほかのプレイヤーを1人乗せられる

 本作の大きな特徴として挙げられるものに,プレイヤー全員が行える建築の要素がある。手持ちの素材を消費することで「壁」「床」「階段」「屋根」の4種類の建築ピースをマップ上に設置でき,敵の攻撃を退ける壁や,高所へ上がるための足場として使える。
 ゲームの後半になると,これらを使って建てた建造物で籠城戦が行われることもあり,戦術としても非常に重要となる。またゲームの操作設定でも,この建築が行いやすい「ビルダープロ」が用意されていて,好んで選択するプレイヤーも多いようだ。

[A]を押すと建築モードになり,建築ピースが目の前に現れる。ビルダープロ操作なら,対応したボタンを2回押すだけで建築が可能だ
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屋根は高所に上るのに便利なピースで,素早く作れると移動範囲が格段に広くなる
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 建築のための素材を手に入れるには,収集ツールであるツルハシを使用する。これで木を破壊すれば木材に,岩石を攻撃すれば石材に,そして廃車を解体すれば金属が手に入るという仕組みだ。素材ごとに強度の異なる建物の建築が行えるのだが,これらをどう戦術に組み込んでいくかは,ゲームをプレイして慣れていくほかない。
 とくにチュートリアル的なものもないので,人のいないマップの端などで建築の練習をしたり,あるいはほかのプレイヤーの行動を見るなどしてコツを掴むといい。

[X]でツルハシを装備する。[ZR]を押し続けることで,目の前の物資や建物を破壊して,素材が入手できる
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50対50で味方が作りあげた砦。どの対戦ルールでも,素早く適切に建築を行えるプレイヤーは強い
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 残り時間が一定まで進むと島の周囲に嵐が発生し,マップ上に表示された円に向かって,戦場となる範囲は狭まっていく。嵐に巻き込まれると体力がみるみる減っていくので,その中で生き延びることは不可能だ。このためすみやかに嵐の影響を受けない円の中まで移動しなくてはならず,必然的にほかのプレイヤーと対峙する可能性も高くなっていく。円の範囲はその後もどんどん小さくなっていくので,その場所で最後の生き残りを賭けた激戦が繰り広げられるわけである。

嵐の「目」となる部分を目がけてプレイヤーの行動範囲はどんどん狭まっていく
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嵐の境界線は,プレイヤーのダッシュとほぼ同じスピードで迫ってくる。建物などの中にいても無駄
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 戦いの結果はプレイヤーのレベルや,条件をクリアすることでさまざまな報酬が得られる「ティア(Tier)」などに反映されるが,キャラクターの強さには影響せず,得られるアイテムも見た目を変えるスキンや経験値のブースト,課金アイテム「V-BUCKS」のボーナスといったものに留まっている。このため,やり込みによってキャラクター性能に差が出ることはない。
 ちなみに課金要素はゲーム内通貨であるV-BUCKSの購入が基本で,これを使ってキャラクターのスキンやエモートが購入できる。また前述のティア報酬が豪華になる「バトルパス」「バトルバンドル」もあり,プレイのモチベーションアップにもつながるので,余裕があれば購入してみるといいだろう。

バトルパスを入手しておくと1シーズン(約2か月)の間,より多くの報酬がもらえる。バトルバンドルは,それに25ティアを追加したものだ
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 さて,そんな「フォートナイト」だが,Switch版独自の要素となると実はあまり多くない。むしろ,PS4版などほかのプラットフォームのものと比べると,グラフィックスの面でやや劣る面があり,さらにディスプレイに接続するTVモードであっても,フレームレートは安定しない。場面によってはややもたつくことがあり,とくに遠方の敵を狙っているときなどは,動きがコマ送りのように見えるケースも見受けられた。
 もちろんゲームが破綻するほどではなかったが,ほかのプラットフォームのプレイヤーと一緒に遊んだときには,ちょっと不利になるのは否めない。PS4を除くハードとクロスプラットフォームで遊べるのは本作の大きなポイントではあるだけに,ここは少々残念に思えた。

 また,Switchユーザーの多くが遊んでいるだろう「スプラトゥーン2」のように,ジャイロ操作にも対応してほしいという声も少なくないようだ。筆者個人としてはそれほど気にならなかったが,アップデートなどでジャイロ操作に対応されれば,より多くのプレイヤーが快適にプレイできるのではないかと感じられた。

グラフィックスのクオリティについてはともかく,フレームレートの問題はプレイに大きく影響を落とすだけにぜひ改善してほしいところ
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 以上のように決して満点とはいかないまでも,テーブルモードや携帯モードでプレイできるというほかのプラットフォームにはない長所もあるSwitch版。ネットワーク環境さえ揃っていれば,出先でプレイしてみるのも面白く,また新鮮に感じられるはずだ。
 さらに配信から日が浅いこともあり,同じレベルのプレイヤーが多いというのも大きなポイントだ。これから本作を始めようという人には,丁度いいタイミングといえる。基本プレイは無料で遊べるので,この機会に緊張感あふれるバトルロイヤルに挑戦してみてはいかがだろうか。

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