イベント
[GDC 2019]「TUNIC」の最新プレイアブルデモが公開。アンドリュー・ショールダイス氏が1人で開発するゼルダ風アクションADV
2017年頃からインディーズ系のゲームイベントなどに出展されていた「TUNIC」は,E3 2018でMicrosoftのID@Xboxとして取り上げられてから一気にスポットライトを浴びるようになったゲームだ。カナダ最東部にあるノヴァスコシア州に住む,アンドリュー・ショールダイス氏が,たった1人で開発してきた作品で,パブリッシングは「Night in the Woods」の開発で知られるアメリカ・ミシガン州のFinjiが行う予定となっている。
今回公開されていたデモは,以前からXbox One版として公開されているものと同じようで,キツネが棒切れを手にスライムと戦いつつ,盾や剣を見つけ,巨大なゴーレムに立ち向かう流れになっていた。戦闘するスライムは数種類用意されており,突進攻撃を仕掛けてきたり,尻尾を伸ばして振り回してきたりといくつもの攻撃パターンが存在し,かなり入念に作り込まれている印象を受けた。
なお,フィールドには,青い炎が目印となる石像が各地に存在している。これらをチェックポイントにしつつ,物語を進行していくといった趣向となっているようだ。
また,本作の興味深い要素として,ゲームの世界に存在する象形文字を紹介したい。看板からゲームのインタフェース,さらにはマップ中に点在する手紙や導入部分のインストラクションまで,本作に登場する文章はすべて,この謎の文字で書かれており,プレイヤーにはまったく内容が分からなくなっているのだ。おそらくは,ゲームが進行するとともに内容も明らかになっていくと思われるが,思わぬ秘密が隠されている予感もあり,内容を知るのが非常に楽しみと言える。
そのほか,斜め見下ろし視点のカメラも上下左右に傾けることが可能で,角度を変えてマップを見渡すことによって,岩場の割れ目などの隠しポイントを見つけられる。こうした隠し要素が豊富に用意されている印象だった。また,より強い武器を手に入れることで,破壊できる障害物も増えるため,物語が進行するにつれて,さまざまな場所を探索できるようになっていくのだろう。
すでに公開されているSteamのプロダクトページによると,「TUNIC」の発売時期は未定で,2019年内に発売されるかも定かではない。しかし,「ゼルダの伝説」シリーズを連想させるノスタルジックな雰囲気が気に入り,発売を楽しみにしているファンも少なくないはず。たった1人で制作していることもあり,開発の進行速度はまったく読めないが,PAXやE3 2019などの今後のイベントにお目見えすることに期待したい。
「TUNIC」公式サイト
キーワード
TUNIC(C)ISOMETRICORP Games Ltd. 2021. All rights reserved.「Finji」およびイタチ/王冠のロゴは「Finji, LLC」の商標です。
TUNIC(C)ISOMETRICORP Games Ltd. 2021. All rights reserved.「Finji」およびイタチ/王冠のロゴは「Finji, LLC」の商標です。