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印刷2019/11/01 12:00

プレイレポート

「仁王2」β体験版プレイレポート。バトルとハックアンドスラッシュ要素がさらに強化

 コーエーテクモゲームスのアクションRPG「仁王2」のβ体験版が本日(2019年11月1日)配信された。11月10日までプレイが可能だ。

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 「仁王2」は“戦国死にゲー”としてヒットを飛ばした「仁王」の続編で,2020年3月12日の発売が予定されている。2019年5月にはクローズドαテストが,そして9月の東京ゲームショウ2019ではプレイアブル展示が行われたが,今回のβ体験版は11月10日までの期間限定で,誰でもプレイ可能だ。
 今回はキャラクタークリエイトと拠点,そしてメインミッションをプレイ可能で,「仁王2」のプレイサイクルを一通り体験できる。もちろん,前述したα体験版や東京ゲームショウ出展版(以下,TGS版)とは異なったマップになっているため,経験者でも楽しめる。本稿ではこのβ体験版のプレイレポートをお伝えしていこう。

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 キャラクタークリエイトはTGS版だとプリセットされた外見を選ぶ方式だったが,今回は目や眉,鼻の形や位置はもちろん,額や目元のシワにほうれい線,お歯黒の有無など,詳細な項目を設定できる。いかにも主人公的なイケメンはもちろん,歴戦の老戦士やオッドアイの金髪美女,モブキャラっぽいお侍にイロモノの歌舞伎役者など幅広いイメージのキャラクターを作れる。作成したキャラクターの外見をセーブしておいて,ステージ間の「拠点」で自由に変更することもできる。PS4に「仁王」のセーブデータがあれば,前作の主人公・ウィリアムの外見も選べるので,こちらでプレイするのもいいだろう。
 「妖怪化」した後の姿など,ロックされている項目もあり,製品版ではさらにキャラクタークエイリトにこだわれそうだ。
 また,β体験版を使ったキャラクタークリエイトコンテストも開催される(関連記事)。

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額や目元のシワ,そしてほうれい線は「渋さ」というスライダーで一括変更することも可能。キャラクターの雰囲気が結構変わる
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いろいろなキャラクターを作成可能
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 β体験版ではメインミッションを体験できる。マップの構造や敵の配置が練り込まれており,「仁王」シリーズらしい緊張感と死にまくりによるトライアンドエラーを楽しめるだろう。
 一例を挙げると,「山姥」が1体ポツンと佇んでいるので,チャンスとばかりに襲いかかったら,頭上から「餓鬼」が飛びついてきて2対1となりひどい目に遭わされる。餓鬼は虚空からゲーム的に“湧いて出ている”のではないのがポイントで,よく見ると近くにある橋の上で待ち構えているのがわかる。一回やられた後なら,予め餓鬼を弓で狙い撃ったり,山姥に「石」を当てて誘い出したり,餓鬼の下を走り抜けて飛び付きを回避したりと対処できるあたりが,実に「仁王」らしいと感じられた。

メインミッション「あやかし一夜城」では,主人公と藤吉郎は美濃に出城を築くべく,ほかの家臣たちと手柄争いをする
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美濃には妖怪が巣くっており,主人公たちは戦いながら先を目指す
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頭上の橋を良く見ると,餓鬼が待ち構えているのがわかる
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 「仁王2」では妖怪の力を我が物として使えるようになり,これがバトルにアクセントを加えてくれる。
 敵を倒して「霊石」を溜め,一時的に妖怪になれるのが「妖怪化」だ。ダメージを受けても体力ではなく「妖怪化ゲージ」から減っていくうえ,強力な「守護霊技」も出せるので,強敵との戦いで頼りになる。
 妖怪化には「猛」「迅」「幻」の3タイプが存在し,どれに変身できるかは守護霊の種類によって変化する。敵攻撃に怯まずに攻撃できる「猛」。回避を挟んでコンボを継続でき,ギリギリで敵の攻撃をかわすと「アムリタ」が出現する「迅」。そして武器を投げつけてその場所へ瞬間移動できる「幻」と,バトルのスタイルがかなり異なってくる。β体験版には3タイプすべてが用意されているので,いろいろな戦法を試すといいだろう。

霊石を溜めれば「妖怪化」できるようになり,主人公の攻撃がパワーアップ
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「猛」の妖怪化は攻撃されても怯まず,敵の「大技」を弾き返して強制的に怯ませる
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「迅」は回避を挟んでコンボを継続可能
武器を投げつけた先に瞬間移動できるのが「幻」
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 「特技」は,一時的に妖怪の姿になって敵の大技を受け止め,カウンターを決めるシステムだ。敵が赤いオーラを纏ったら大技を出してくるので,タイミング良く特技を発動しよう。β体験版では雑兵や雑魚妖怪まで大技を使ってくるうえ,中には普通にガードしただけでは状況が好転せずにこちらが追い込まれるものも存在している。バトルの緊張感が増しており,特技が頼もしい。

「特技」は敵の攻撃を受け止め,気力を奪う。筆者のような返し技好きにはたまらないものがある
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 妖怪の技を使えるのが「妖怪技」だ。例えば「猿鬼」は絶妙のタイミングで槍を投げてくるのだが,その「魂代」を手に入れれば,今度は自分がその槍投げを使えるようになる。こちらを苦しめてきた技を敵にお見舞いするのは,なかなか爽快だ。
 妖怪技を使うためには,妖怪を倒してドロップする魂代を装備する必要がある。「仁王」はもともとハックアンドスラッシュ要素の強いゲームだが,装備だけでなく魂代をゲットする楽しさも加わったわけだ。いろいろな魂代が見たくて妖怪を狩るのが楽しく,倒した時は「魂代ドロップしてくれ!」と祈るような気持ちになった。また,魂代は手に入れただけでは使えず,ステージ内の「社」へ持ち帰らなければならない。死ぬと「刀塚」に収められ,そこでさらに死ぬと失われる(霊石と同じ)ため,スリルも増している。同じ妖怪の魂代でも,レベルや付与されている特殊効果が異なるうえ,武器や防具のように合成して強化もできるので,ハマる人は大いにハマるだろう。

敵を倒すと「魂代」がドロップする場合がある
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同じ「猿鬼の魂代」でも,付与されている特殊効果が異なる
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山姥が2体いるようにしか見えないが,手前の山姥は「山姥の魂代」で妖怪技を使った主人公だ
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 物語に登場する仲間「小六」や,青い刃塚である「義刃塚」から呼び出せる「すけびと」といったNPCとの共闘も楽しい。今回のNPCは前作よりも強くなっている印象で,NPCに敵を任せ,自分は後方から弓のヘッドショットで援護するといった戦い方もできた。

河童のような姿をした「小六」(蜂須賀小六)は主人公としばらく行動をともにする
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青い「義刃塚」に「お猪口」を供えると,味方NPC「すけびと」を呼び出せる
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 まとめると,「戦国死にゲー」としての面白さはそのままに,妖怪化と特技,妖怪技といった新要素が立ち回りに変化を与えているという印象だ。個人的には特技でのカウンターと妖怪技のコレクションが楽しく,製品版がさらに楽しみになった。
 β体験版は11月10日までの期間限定配信となるので,ぜひ試してみよう。

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本作でも温泉が存在。小六と一緒にいる時に女性主人公が温泉に入ると特殊なリアクションがあるので見ておこう
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竹中直人さんが演じる「藤吉郎」は飄々とした人物で,主人公にボス「鎌鼬」の退治を押しつけてしまう
鎌鼬は林の中を縦横無尽に飛び回り,木の幹に登るなど,三次元的な戦いをする強敵
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チュートリアルでは主人公が袴姿に。金髪+袴の女性主人公は前作では見られなかった姿だ
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お馴染みとなった「落命」シーン。今回は死因が表示されて悔しさをかき立てる

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