スマホゲームのセルラン分析（2023年8月24日〜8月30日）。今週の1位は2.5周年を迎えた「ウマ娘」。パブリッシャ別の国内収益ランキングも

　データ分析を専門に行うSensor Towerによると，2022年におけるスマートフォン向けゲームの国内収益は約2兆1422億円に達している（関連記事）。そんな世界有数のスマホゲーム大国となった日本で，いま最も売れているタイトルをはじめとした，さまざまなデータを毎週お届けするのが，本連載「スマホゲームのセルラン分析」である。

スマホゲームの国内収益ランキング
（2023年8月24日〜8月30日）

順位	前週	タイトル	DL数の前週比	収益の前週比
1	10	ウマ娘 プリティーダービー	49%	624%
2	1	Fate/Grand Order	-33%	-23%
3	136	ドラゴンボールZ ドッカンバトル	145%	4200%
4	5	ONE PIECE バウンティラッシュ	116%	68%
5	6	Pokémon GO	18%	66%
6	3	モンスターストライク	-37%	-41%
7	16	ドラゴンクエストウォーク	7%	208%
8	13	崩壊：スターレイル	-4%	90%
9	2	プロ野球スピリッツA	-25%	-73%
10	9	ヘブンバーンズレッド	-34%	-3%
11	4	原神	-15%	-53%
12	27	あんさんぶるスターズ！！Music	36%	114%
13	11	ロイヤルマッチ	-8%	-13%
14	15	パズルサバイバル	3%	-9%
15	12	勝利の女神：NIKKE	-13%	-21%
16	22	ONE PIECE トレジャークルーズ	-40%	29%
17	43	ロマンシング・サガ・リ・ユニバース	116%	151%
18	24	プロジェクトセカイ	-11%	16%
19	-	ダンまち バトル・クロニクル	692%	0%
20	7	ブルーアーカイブ	-17%	-56%
21	20	ガーデンスケイプ	-17%	-16%
22	19	メメントモリ	-25%	-24%
23	18	荒野行動	-4%	-29%
24	26	ドラゴンクエストタクト	5%	-3%
25	23	LINE ポコポコ	-4%	-16%
26	102	ポケモンマスターズ EX	30%	307%
27	30	Pokémon Sleep	-15%	-2%
28	29	ホームスケイプ	-18%	-10%
29	25	実況パワフルプロ野球	7%	-22%
30	35	信長の野望 覇道	17%	9%
31	21	アイドリッシュセブン	0%	-43%
32	33	マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝	4%	-7%
33	31	LINE：ディズニー ツムツム	-28%	-12%
34	28	放置少女	-19%	-24%
35	17	パズル＆ドラゴンズ	10%	-54%
36	49	妖怪ウォッチ ぷにぷに	33%	17%
37	38	Age of Origins	-17%	-6%
38	139	FFBE幻影戦争	135%	330%
39	39	フィッシュダム	-29%	-4%
40	105	アナザーエデン 時空を超える猫	160%	187%
41	14	雀魂	-21%	-69%
42	115	コトダマン	291%	205%
43	34	ダダサバイバー	-13%	-25%
44	41	おねがい社長！	-12%	-8%
45	42	マフィア・シティ	-23%	-9%
46	33	ブルーロック Project: World Champion	-19%	-35%
47	8	eFootball 2023	-5%	-78%
48	51	Identity V	-1%	0%
49	56	アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ	4%	-2%
50	45	トップウォー	-52%	-21%

※掲載データはSensor Towerから引用
※App StoreとGoogle Playの収益を合計したランキング。PC/コンシューマ版の収益は含まれていない

1〜25位の棒グラフ。縦軸（収益）の値は本連載では非公開

　今週の1位は「ウマ娘 プリティーダービー」（iOS / Android）だ。
　8月24日に2.5周年記念キャンペーンを開始し，新たな育成シナリオ「プロジェクトL'Arc」（関連記事）を実装した。新ウマ娘「ナリタトップロード」が登場するガチャや，★3/SSR確定のグループセレクトガチャも展開され，前週比で収益を624％伸ばした。


　また，「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」（iOS / Android）は前週比4200％増収という驚くべき成績で，136位から3位まで順位を上げた。
　8月27日に「地球まるごと！時空超越キャンペーン」がスタートし，「超サイヤ人ゴッドSS孫悟空＆超サイヤ人ゴッドSSベジータ」と「合体ザマス」が2種類のドッカンフェスに分かれて登場した。


　新作は，Aimingの「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか　バトル・クロニクル」（iOS / Android）が8月24日にサービスを開始し，19位にランクイン。


　人気アニメ「ダンまち」シリーズを題材としたアクションRPGとなっており，「冒険者」1人と「アシスト」1人のペアを最大で3組使ってパーティを編成し，任意のタイミングでペアを切り替えながらダンジョンを攻略していく。4Gamerでは初心者向けのガイドを掲載しているので，興味のある人はチェックしてほしい。

スマホゲームのパブリッシャ別国内収益ランキング
（2023年4月〜6月）

　今回は，2023年第1四半期（4月〜6月）におけるパブリッシャ別の国内収益ランキングを紹介しよう。

順位	前期比	パブリッシャ名	最高収益タイトル
1	↑3	KONAMI	プロ野球スピリッツA
2	↑1	スクウェア・エニックス	ドラゴンクエストウォーク
3	↑4	miHoYo	崩壊：スターレイル
4	↑1	MIXI	モンスターストライク
5	↓3	バンダイナムコエンターテインメント	ONE PIECE バウンティラッシュ
6	↓5	Cygames	ウマ娘 プリティーダービー
7	↓1	アニプレックス	Fate/Grand Order
8	↑3	ガンホー・オンライン・エンターテイメント	パズル＆ドラゴンズ
9	-	Yostar	ブルーアーカイブ
10	↓2	Tencent（Level Infinite）	勝利の女神：NIKKE
11	↓1	LINE	LINE：ディズニー ツムツム
12	↑1	Playrix	ガーデンスケイプ
13	↓1	セガ	プロジェクトセカイ
14	-	37GAMES	パズル＆サバイバル
15	↑2	NetEase	荒野行動
16	-	Niantic	Pokémon GO
17	↑1	Happy Elements	あんさんぶるスターズ！！Music
18	↓3	WFS	ヘブンバーンズレッド
19	↑1	コーエーテクモゲームス	信長の野望 覇道
20	↓1	ルーデル	ブルーロック Project: World Champion
21	↑2	Netmarble	七つの大罪 光と闇の交戦
22	-	C4 Connect	放置少女
23	↓2	バンク・オブ・イノベーション	メメントモリ
24	↑2	ポノス	にゃんこ大戦争
25	-	Alibaba（Qookka Entertainment）	三國志 真戦

※前期比は2022年第4四半期（2023年1月〜3月）と比べた順位の変動。「-」は変化なし

2023年第1四半期におけるパブリッシャ別の収益グラフ

　前期（2023年1月〜3月）と比べて，今期は国内スマホゲーム市場全体の収益が約16％減少し，大きく収益を伸ばしたのは新作「崩壊：スターレイル」がヒットしたmiHoYoのみだ。そのため，収益の減少量が相対的に小さかった企業が順位を上げる形となった。

　1位を獲得したKONAMIは，セルラン上位でおなじみの「プロ野球スピリッツA」を筆頭に，「eFootball 2023」や「実況パワフルプロ野球」など，スポーツゲームを中心として展開している。
　なお，収益の大半を1タイトルで稼ぐパブリッシャが多く，タイトル別のランキング（関連記事）で3タイトル以上がTop50に入っているのは，KONAMI，スクエニ，バンナム，Yostar，Playrixのみだ。

　また，KONAMI，スクエニ，miHoYo，バンナム，アニプレックス，Tencent，Playrix，NetEase，Netmarble，Alibabaの10社は，世界市場におけるランキング（関連記事）でもTop25にランクインしているが，以下の表に挙げた4社は，日本と世界で最高収益タイトルが異なっている。

パブリッシャ名	最高収益タイトル（日本）	最高収益タイトル（世界）
バンナム	ONE PIECE バウンティラッシュ	ドラゴンボール レジェンズ
Tencent	勝利の女神：NIKKE	アリーナ・オブ・ヴァラー
NetEase	荒野行動	エギーパーティー
Netmarble	七つの大罪 光と闇の交戦	ジャックポットワールド

　バンナムの「ONE PIECE バウンティラッシュ」は，グローバル収益シェアにおいて日本の割合が約84％なのに対し，「ドラゴンボール レジェンズ」は日本の割合が約20％で，アメリカが約51％を占めている。「ドラゴンボール」の人気は，依然としてアメリカで高いようだ。

　そして，中国に本社を置くTencentとNetEaseは，中国で人気の高いタイトルがグローバルでの最高収益タイトルとなっている。
　一方で，韓国に本社を置くNetmarbleは，アメリカが最も収益の高い市場で，2021年に買収したSpinX Games（関連記事）のカジノゲーム「ジャックポットワールド」や，2017年に買収したKabamの格闘ゲーム「Marvel オールスターバトル」が人気を集めている。

ジャックポットワールド

Marvel オールスターバトル

Sensor Tower 日本語公式サイト

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