プレイレポート
敵や味方を持ち上げて投げる! アクション要素満載のキャラハントアクションRPG「交響性ミリオンアーサー」のプレイレポートをお届け
カードバトルだった従来のシリーズ作品から,3Dアクションゲームへと変わった本作は,誰でも気楽に参加できる緩やかなマルチプレイや,4つのジョブの使い分けなどが特徴となっている。本稿では,実際にプレイしたことで分かった本作の魅力をお届けしていく。
「交響性ミリオンアーサー」はどんなゲームになる? 開発版を先行プレイしつつ,プロデューサーの岩野氏&山﨑氏に聞いた
スクウェア・エニックスがサービスを予定しているスマホ向け新作アプリ「交響性ミリオンアーサー」。今回4Gamerは,本作のサービスに先駆けて,開発版をプレイする機会を得られた。プレイ後には,プロデューサーの岩野弘明氏と山﨑裕介氏に話を聞けたので,その内容とインプレッションを紹介しよう。
自由度の高いアクションと“キャラハント”が醍醐味
本作では,従来の作品とは違い,プレイヤー=主人公のストーリーが描かれる。これに伴って導入されたキャラメイクでは,性別のほか,「髪」「髪色」「顔」「目の色」「肌」「声」「胸(※女性キャラ限定)」を細かく設定可能で,これらのキャラメイクはゲーム内からいつでも変更可能だ。性能を変えずに装備の見た目だけを反映させる機能も用意されているので,こだわりたい人は細部まで作り込める仕様となっている。
クエスト中は,画面左下のバーチャルパッドで移動,右下の各コマンドにて攻撃やジャンプ,回避などが行えるほか,右上のキャラクターアイコンをタップすれば,その場で操作するキャラクターをチェンジできる。
また,キャラクターや敵を持ち上げて投げられるといった珍しいアクションのほか,移動中に壁や段差が目の前にあると自動的にジャンプで乗り越えてくれる便利なアクションも用意されており,操作面でストレスを感じることはないだろう。やや頼りないが,フルオートで移動からボス戦まで戦ってくれる機能もあり,ステージによってはオートでクエスト周回もできる。
チュートリアルクリア後,最初から5つの攻略ポイントが提示されるので,好きなステージに挑戦しよう。氷雪地帯から溶岩地帯,森から城までステージのデザインもさまざま。各種ステージのギミックも作り込まれており,挑戦するクエストによって風景から進み方まで変わってくる。
ゲームの大きな見どころであるキャラハントは,フィールド上で稀に出現する騎士に遭遇した際,見事倒すことができれば一定確率で捕獲できるというもので,捕獲した騎士は仲間として加わり,お供として連れていけるようになる。
また,キャラハントは一回捕獲したら終わりというわけではなく,繰り返し捕まえることにメリットがあるため,やり込み要素として上手く機能している印象を受けた。
繰り返し捕まえると,騎士の強化や進化に役立つ専用素材が手に入ったり,「特異値」という騎士の基礎パラメータが向上したりする。何度も同じ騎士を捕獲し続けることでパラメータが強力になり,進化素材が集まればレアリティもアップしていく。これが“キャラハント”の大きな魅力と言えるだろう。期間限定で出現する騎士も登場しているため,モチベーションアップにもつながるのがうれしい。
4つのジョブでまったく違うバトルに!
好きなプレイスタイルで遊ぼう
続いて,プレイヤーキャラが選択できる4つのジョブについても紹介していこう。本作では「ナイト」「ランサー」「キャスター」「ビショップ」の4職からひとつを選べるようになっている。これらのジョブはいつでも変更可能だ。装備する武器や防具の違いに加え,ジョブ固有のスキルなども用意されており,職業ごとにバトルでの立ち回りなども大きく変わってくる。
ここでは,4つのジョブの特徴をそれぞれ紹介していこう。ジョブによってプレイスタイルがまったく異なるので,自分の好きな戦い方からジョブを選ぶことをオススメしたい。
●ナイト
ナイトは,攻守にバランスの取れたジョブとなっている。近接攻撃を主体とし,固有スキルとしてほかのジョブにはないガードも行える。基本的には,敵から攻撃を受けることを前提とした間合いで戦いに挑むことになるが,防御力はほかのジョブと比べると高め。防御型のジョブだが意外と軽快に動けるため,プレイヤーのテクニック次第ではほとんどダメージを受けずに立ち回ることも可能だろう。
ほかのジョブと比べて比較的安全に動ける性能なので,初心者にオススメしたいジョブだ。武器スキルでは左右にステップしながら連撃を与えるようなものが多く,手数を稼いでダメージを与えていくタイプとなっている。防御力が高いジョブなので,オートでクエスト周回をする際の安定感も抜群だ。
●ランサー
ランサーは攻撃一辺倒なジョブで,ナイトと比べると防御力はやや低め。ただし,近接攻撃だけでなく遠距離からの攻撃手段も持ち合わせており,自身で操作する分にはかなり優位に立ち回れる印象を受けた。敵に向かって槍を投げる武器スキルは,ジャンプしてから使用することで敵の射程外から一方的に攻撃できる。当然,スキルゲージが途切れてしまえば近接攻撃を仕掛ける必要はあるが,リーチもそこそこ長く敵からの攻撃を回避しやすいのもポイントだ。
オート操作にすると早々に倒されてしまう防御力の低さが目立つが,その分高い攻撃力とリーチの長さを活かした攻撃で敵を圧倒することも可能。攻撃を回避するテクニックに自信のある人や,高い火力で敵を倒したいプレイヤーには最適のジョブと言える。
●キャスター
遠距離専門のキャスターは,通常攻撃,武器スキルがどちらも遠距離なので,ほかのジョブに比べて安全に立ち回れる。ランサー同様防御力は高くないが,キャラクター自体の動きは軽快なので,プレイヤーテクニック次第では敵の攻撃も容易に回避できるだろう。
前線で戦ってくれる騎士をお供として連れていくか,マルチプレイでほかのプレイヤーが前線に立ってくれるならより安全に戦えるはずだ。ジョブ固有の必殺技では広範囲攻撃が可能なので,遠距離から高火力の攻撃を撃ちこみたいプレイヤーにオススメしたい。
●ビショップ
ビショップは攻撃手段をほとんど持たない代わりに,ほかのジョブにはない回復スキルを保有している。本作では倒れた仲間も一定時間内であれば復活させられるので,後ろで回復役に徹すればいざという時に仲間の救出にも向かいやすい。マルチプレイでは1人ビショップがいるだけで安定感が格段に増す。
自分で攻撃する手段が少ない分,味方のサポートに回ると絶大な力を発揮してくれるジョブ。ビショップでプレイする場合,お供の騎士を攻撃タイプにする必要があるため,攻撃系の騎士を使いたいという人にも最適なジョブと言えるだろう。
いつでも参加オーケー!
緩いマルチで快適なプレイ環境に
本作の魅力的な要素として,マルチプレイも忘れてはいけない。まず本作のマルチプレイは同じクエストに挑戦している人と自動的にマッチングするため,待ち時間がほとんどない。また,4人で協力というよりは,偶然同じ場所に居合わせたプレイヤーと共闘するという感覚で楽しめるため,わずらわしい挨拶は不要で,必ず協力する必要もなく,自由気ままにプレイできるのだ。
各々が勝手に進んでいきボスを倒したらパーティが解散するため,拘束感や活躍しないといけないという義務感が一切発生しない。この緩やかなマルチプレイの環境が非常に心地よく,何度でもクエストを周回する気にさせてくれる。
本作のクエストには,挑戦に必要な“戦闘力”が設けられており,武器や防具などの性能を含めたパラメータから算出されるプレイヤーの戦闘力が,これに達していないとクエストに挑戦できない仕様となっている。つまり,必要戦闘力を越えているクエストであれば,ジョブにより多少の差はあれどソロプレイでもクリア可能となっているため,マルチプレイでほかの人の足を引っ張ることはほとんどないのだ。
「4人全員で協力しないと勝てない」「1人弱い人がいると負ける」といったマルチプレイによくある現象が起きず,ほかのプレイヤーの存在がほとんど気にならない状況で,マルチプレイは周回時間を短くする手段という側面が大きい印象を受けた。
とは言うものの,ほかのプレイヤーとコミュニケーションを取って遊ぶのも,また違った楽しさがあるため,ゲームに慣れてきたら積極的にほかのプレイヤーに絡んでみるのも面白いかもしれない。
切り倒すと橋になる木や,つるつる滑る氷の床といったステージギミック,ストレスを感じさせない高いアクション性,そして,繰り返しプレイしたくなる“キャラハント”といった要素により,スマホ向けアクションRPGとして高い完成度に仕上がっている本作。拘束感のない緩いつながりのマルチプレイも心地よく,ストレスフリーでトコトン楽しめるようになっているので,気になる人はぜひともプレイしてほしい。
「交響性ミリオンアーサー」公式サイト
「交響性ミリオンアーサー」ダウンロードページ
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