プレイレポート
家から出られない今,4Gamerのスタッフ達は休日何をしているのか。好き勝手に語るプレイ中のゲーム集
いざ家にいる時間が増えると,「何か面白いゲームないかな」と(積んでいるゲームもあるのに)探してしまうのが,ゲーマーの性というもの。そこで,編集部内で各スタッフが今遊んでいるゲームを聞いてみた。それぞれが好き勝手に語るので,参考になるかもしれないし,まったくならないかもしれないが,現在こういう日々を過ごしている連中が,4Gamerを更新している。
紹介タイトル
Catch & Release
The Painscreek Killings
バレットガールズ ファンタジア
The Elder Scrolls V: Skyrim VR
ホームスケイプ
ミステリープレイ - みんなで遊べる パーティーゲーム
ハコボーイ!&ハコガール!
ダンジョンズ&ドラゴンズ(Foundry Virtual Tabletop)
エルダー・スクロールズ・オンライン
オーバーウォッチ
ダートラリー2.0
CODE VEIN
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Catch & Release
編集部:ginger筆者はどちらかと言えばインドア派なので,週末を家で過ごすことには慣れっこだが,それでも毎日のように外出を自粛していると,さすがにストレスが溜まってくる。ああ,風が,太陽が,外の景色が恋しい! ということで,最近はよく,自宅にいながらアウトドア気分を味わえるVRゲームで気分転換している。
中でも以前からお気に入りなのが,山に囲まれた美しい湖で釣りを楽しめる「Catch & Release」(PC/PS4)だ。HMDを被れば,そこはもう風光明媚な湖に浮かぶボートの上。目の前にはキラキラと輝く湖面が広がり,周囲には鮮やかな木々の緑がそよ風に揺れている。聞こえてくるのは,鳥の鳴き声と遠くで流れ落ちる滝の音だけ。もうこれだけでマイナスイオンを感じる……。
本作は,誰もいない静かな湖でただ一人,手漕ぎボートに乗ってのんびりと釣りを楽しめるカジュアルな釣りゲーム。登場する魚などはすべてオリジナルのもので,釣りに関する小難しい知識は必要ない。釣るのにちょっとだけテクニックが必要な魚もいるが,エサを釣り針に付けたら仕掛けを投げ,あとはウキを眺めながら魚が掛かるのを待つだけでオーケー。この,ただ待っている時間が最高に癒される。
魚がヒットしたら,釣り糸のテンションに気を付けながらリールを巻いたり,糸を繰り出したりという,おなじみの手順で魚とのバトルを繰り広げるのだが,これがなかなか白熱する。釣りゲームによくある“テンションゲージ”のようなものは表示されないので,竿のしなり具合やハンドコントローラに伝わってくる振動を頼りにリールを操作しなければならず,うまく釣り上げたときは「してやったり」という感じだ。
これだけでは,ほかの釣りゲームと大差がなさそうだが,本作で面白いのは,釣りとはあんまり関係ないことまで作り込まれているという点。ボートに腰かけてサンドウィッチを食べたり,缶ビールを飲んだり,石ころを投げて水切り遊びをしたり,ラジオから流れるブルースに耳を傾けたりと,“釣り体験”そのものを丸ごと満喫できるのだ。しかも,これらは別に,やってもやらなくても構わない。
サンドウィッチを食べたからといって,特別な効果が得られるわけではないし,ビールを飲んでも酔っぱらうことはない。でも,雰囲気だけは味わえる。一見すると無駄なことのように思えるが,無駄を楽しめるというのは実は贅沢なことであり,これ以上ない,優雅な時間の過ごし方ではないかと思う。何かに急かされることもなく,美しい風景の中で気ままな釣り体験に身をゆだねたい人に,ぜひオススメしたい。
そんな本作は,すべての主要なPC向けVR HMDとPlayStation VRでプレイできるので,興味を持った人はぜひどうぞ。
「Catch & Release」公式サイト
The Painscreek Killings
編集部:だび昨今の情勢で自宅に引きこもっている筆者は,“以前から気になっていたミステリーものを片っ端からプレイしていく”というゲームライフを過ごしている。そんな中でプレイして個人的に気に入ったのが,この「The Painscreek Killings」だ。
本作はそのタイトル通り,とある田舎町ペインスクリークで過去に迷宮入りとなった殺人事件の真相を追う,3D探索型のアドベンチャーである。
新聞社のジャーナリストとなったプレイヤーは,街を探索し手がかりを集めていく……のだが,現在のペインスクリークは,人っ子一人いないゴーストタウンと化しており,住民への聞き込みは行えない。わずかな手掛かりとなるのは,街に残された新聞記事や住民たちの日記帳のみ。プレイヤーは,街に散らばる断片的な情報を集めていき,事件の謎を紐解いていくのだ。
プレイ感は,純粋な推理アドベンチャーというより,「Myst」のような脱出ゲームに近く,街中には鍵のかかったドアや暗号パズルが多数存在する。基本的には,探索してキーアイテムを見つける→アイテムで開いた先のエリアで事件の手がかりを見つける→手がかりを元に新たなアイテムを見つける,というサイクルを繰り返して進めていく。
ゲーム開始時は「4年前に前市長の妻が殺された事件があった」くらいの情報しかないので,事件の概要すらロクにつかめない。「ジャーナリストなら,事件の下調べくらいしておけよ!」と主人公にツッコミたくなるが,このおかげで新たな手掛かりが見つかるたびに,事件や街の印象が二転三転していくのがまた面白い。
例えば,最初に訪れる駐在所に貼られている新聞記事には,しれっと見出しに“1年も経たず訪れた3度目の死”と恐ろしいことが書かれている。追っている事件以外にも人が死ぬ出来事が2回もあった――そんな街に潜む闇の一端が垣間見える。
「捜査は足で稼げ」という言葉があるが,本作は広大なマップを行ったり来たりする時間が圧倒的に長く,当然ファストトラベルといった便利な機能もない。また,脱出ゲームではよくある「詰まった時に見られる手がかりのヒント」的なものもないため,見落としがあった場合,もう一度現場をしらみつぶしに探しなおすしかない。良く言えば硬派,悪く言えば不便なゲームである。
ただ,断片的な手掛かりから推論を立て,あれこれと考察し,事件を追っていくのが楽しいゲームなのは間違いない。「灰色の脳細胞」を働かせて事件を解いてやるぞ! という人にぜひプレイしてもらいたい1本だ。
「The Painscreek Killings」公式サイト
バレットガールズ ファンタジア
編集部:ito筆者はディースリー・パブリッシャーの「バレットガールズ ファンタジア」がお気に入りで,発売から時間が経った今でも遊んでいる。
本作は,ちょっぴりお色気要素があるシューティングアクションだ。前作の「バレットガールズ」や「バレットガールズ2」と同様に,私立岬守学園の「レンジャー部」の活躍を描く本作ではあるが,舞台をファンタジー世界に変え,姫騎士やエルフたちとオークの群れに立ち向かう物語になっている。
戦闘は,サバゲーの雰囲気があった過去作とは異なり,2人(NPCの仲間1人)VS多に変化。隠密行動や遠距離からのスナイプといった戦略性はなくなったものの,敵をバッサバッサと倒してく爽快感を味わえるようになった。
アサルトライフルやショットガン,バズーカなどの重火器を駆使して,襲い来る大量のオークども蹴散らす戦闘は短時間でも楽しむことができ,さまざまな能力を持つ装備品の下着収集も,やりこみ要素として飽きさせずにいさせてくれる。
……などと紹介しつつ,遊びすぎて,個人的にモノ申したい部分が3点ほどある。次回作があるのなら改善されないかなという期待を持ちながら,ここに書かせてほしい。
1点目は,とても可愛らしく着せ替えもできる女の子が数多く揃っているのに「モデルビューワ」がないこと。更衣室で多少の拡大,回転はできるのだが,可動域の制限が多く,さらにポーズも立ちのみである。
下からの角度は我慢するにしても,もう少しアップにしてじっくりねっとり鑑賞したいのに,なぜないのか。専用ビューワの実装はぜひお願いしたい。
2点目は,本作のキモとも言える「尋問特訓」が,PS4本体の“録画の禁止区画”であることだ。このモードで見ることのできる,女の子たちのあられもない姿は,ぜひ多くの人に知ってもらいたい。積極的に広めたい。しかし,撮影&Twitterへのアップができない。させてください,お願いします。
そして3点目。プレイを進めていくと「DTを殺す」と言われるセーターを入手できるのだが,露出が高いせいか下着が見えてしまう。これは,同じように露出の高いDLCの「ビキニアーマー」も同様で,なんかこう,残念な気持ちになる。そうじゃないだろ。そうじゃないだろ!!
「バレットガールズ ファンタジア」公式サイト
The Elder Scrolls V: Skyrim VR
編集部:御月亜希すでに発売から8年経っているというのに,時間があれば環境を再構築して遊びたくなってしまうゲーム。それがオープンワールドRPGの傑作「The Elder Scrolls V: Skyrim」だ。自由な冒険と,クエストやダンジョンなどの圧倒的な物量が最大の魅力。何より,今でも数々のMODが作られ続けており,MOD導入の手間さえ惜しまなければ新鮮なプレイが楽しめるのだから,ありがたい話である。
いや,さすがにもう雪山も見飽きて,「『The Elder Scrolls VI』はまだかよ!」と切実に思うが,続報すらないんだからしょうがない。次回作が出るまでは,スカイリムで冒険を続けるよ……。
さて,プレイ環境の再構築は散々やっているが,今回やりたいのは「The Elder Scrolls V: Skyrim VR」でのアサシンプレイだ。それも短剣で首を掻き切るような暗殺ではなく,遠距離からの投擲を活用したい。というのも,「装備している武器を手の動きでぶん投げる」ことを可能とするVR専用のMODを見つけ,これは投げナイフプレイが捗るのではないかと考えたのだ。
バニラ(MODのない状態)では,遠距離物理攻撃は弓で行う。それに対して,投げナイフや投げ斧,投げ槍を新アイテムとして追加し,投擲での遠距離攻撃を行うMODというのは,以前から存在していた。一方,今回導入するVR専用MODは,投擲用アイテムではなく手持ちの武器を用いて,手を振った勢いによって投擲を行えるのだ。なんとも楽しそうではないか。投げナイフキャラとなると,厨二心もくすぐられるというものだ。
さぁ,スカイリム中を恐怖のどん底に陥れる,アサシン様の冒険が今始まる!
……はずだったのだが。なんでMODって,入れる前まではものすごくワクワクするのに,正常に動作することを確認したら満足しちゃうんでしょうね。「あ,動いた動いた,良かったー,寝よ」という気持ちは,なぜ湧いてきてしまうのか。皆さんも経験がないだろうか。誰かこの「MODが動くの確認したらそこで満足」現象に名前をつけてほしい。
「The Elder Scrolls V: Skyrim VR」公式サイト
ホームスケイプ
編集部:TeT一時期,SNSで表示されるスマホ向けゲームの動画広告で,実際のゲームの内容と全然違うじゃん! という事例が相次いで報告され,何だかなぁ……と思っていたのだが,それでもまんまと釣られてしまったのが「ホームスケイプ」(iOS/Android)。
動画広告だと「立派な邸宅の中でぶっ壊れた場所を直すには,どちらの道具を選ぶべきでしょうか?」みたいな,なかなか頓智の効いた2択だったので,楽しそうだなぁとインストールしてみたら,何のことはないただのマッチ3パズルゲームだった。
マッチ3パズルゲームで言うと,「トロとパズル〜どこでもいっしょ」(iOS/Android)もサービス開始直後から延々やっているし,以前は取り憑かれたように「キャンディークラッシュ」ばかりを繰り返していた時期もあった。それもあって,ただのマッチ3パズルゲームだと気付いても落胆することはなく,よーしいっちょやってみるか……と気軽に始めてみた結果,今では若干「始めなきゃ良かった」と思うこともあるほど,ホームスケイプの奴隷のようなことになってしまった。
一応,オースティンという執事の実家を綺麗に整備していくという目的があり,その目的を遂行するためにパズルをクリアして☆を集めていくという設定はあるのだが,オースティンやその両親を始めとした登場人物がことごとくどうかしており,ストーリーを真面目に楽しもうとすれば,イライラすることばかり。
肝心のパズルはパズルで,プレイヤースキルというより求められるのは運。マッチ3パズルゲーム全般に言えることだが,運が良ければクリアできるし,運が悪ければクリアできない。あと1回操作できればクリアできるのに! というタイミングで手数が尽き,ゲーム内のコインやリアルマネーを使って手数を増やして無理やりクリアすることになりがちなのも,マッチ3パズルゲームあるあると言ったところ。
意地でもリアルマネーを使いたくない! と腹を決めると,同じレベルのパズルを2週間以上にわたってチャレンジし続けることにもなったりして,とてもつらい。
つらいことをもう一つ挙げておくと,パズルクリア時などの報酬として一定時間ライフが無限になることがある。これが30分のときならまだいいのだが,2時間だ3時間だ,場合によっては複数の報酬が重なって7時間ぐらいライフが無限になった日には,やめ時を見失って朝まで遊び続けてしまったりしがちだ。本当につらい。
なのになぜ,遊び続けてしまうのか。それはひとえに,プレイヤースキルがさほど求められるようなゲームではないことと,ストーリーなんかがほぼ添え物のようなものだから。
もっともこれはあくまで主観だ。どうかしている人物達が織りなす微妙なエピソードの数々はツッコミどころが満載なので,ストーリーメインで楽しむことだってできる。が,そうするとパズルをクリアできない時期がしんどいので,あくまでストーリーは添え物だととらえておいたほうが精神衛生上よろしいのではないかと思っている,というだけのことである。
話を戻そう。プレイヤースキルがさほど求められない&ストーリーがどうでもいい。そこから導き出されるのは,「一人で酒を飲みながら遊ぶのにちょうどいい」ということ。酒を飲みながらのプレイは,反射神経を求められるゲームはへたくそになるし,RPGなんかは翌日続きを遊ぼうとしたら知らない仲間が増えている。ホームスケイプはそういった心配をしなくて済むのでオススメ!
「ホームスケイプ」(iOS)
「ホームスケイプ」(Android)
ミステリープレイ - みんなで遊べる パーティーゲーム
編集部:さがさん推理ドラマやサスペンス映画のように,殺人事件の登場人物になりきって犯人を捜しだす推理ゲームとして,アナログゲーム界で盛り上がり,専門店までできている新しいジャンルのゲームがマーダーミステリーだ。犯人役のプレイヤーは,犯人だと特定されないように嘘を交えて会話で誘導していく,「人狼ゲーム」のような要素も合わせ持つ。どのようなジャンルかはこちらの記事に詳しいので参考にしてほしい(関連記事)。
今回筆者が遊んだ「ミステリープレイ - みんなで遊べる パーティーゲーム」は,そんなマーダーミステリーを自宅で楽しめるアプリだ。
まずはおおまかなストーリーを確認し,自分が演じるキャラクターを選択したあと,各々のキャラクターシートを読む。その情報からアリバイなどで自分の無実を訴えつつ,事件の真相を現場の状況や会話から推理していく。チャプターは5つに分かれており,全体討論の時間はそれぞれ5分間だ。
マーダーミステリーは,とことん討論をしながら事件の真相に迫っていくゲームだ。家に引きこもっていると,なかなか人と会話する機会も減るので,こういった会話で楽しむゲームを遊んでみるといい気晴らしになるだろう。
ちなみにマーダーミステリーは推理ものなので,1作品につき一度しか楽しめないが,本アプリには人数ごとに複数の作品が収録されている点がオススメできる。また,本アプリ以外にもマーダーミステリーが楽しめるアプリは複数あるので,探してみてもいいかもしれない。
「ミステリープレイ - みんなで遊べる パーティーゲーム」(iOS)
「ミステリープレイ - みんなで遊べる パーティーゲーム」(Android)
ハコボーイ!&ハコガール!
デザイナー:マッテル在宅勤務になったものの子供がいて仕事がはかどらない…。そんな悩みを持つ4Gamer読者もいるのではないだろうか?
外で遊べないなら「あつまれ どうぶつの森」で遊べばいいじゃない。とプレイさせてみたのだが,無人島生活を楽しむ我が家の5歳児は,まだ平仮名の練習中。メッセージが出るたびに「なんて書いてあるの?」と聞かれ,その度に答える必要があり,仕事に支障が出てしまう。何より,いい歳したおっさんが「〜だなも」「〜だも」とセリフを言うのも恥ずかしい……。
そんな我が家で今ハマっているのが「ハコボーイ!&ハコガール!」だ。ルールはいたってシンプルで,ハコを使いながら障害物やトラップを避けゴールに進む。チュートリアルが充実しており,メッセージを読まなくても感覚で理解できる作りになっている。ヒント機能もあり,「どうやってハコを使ったらいいか」を映像で表示してくれるので,わざわざ読み上げる必要もなく大変助かっている。
最初のうちはサポートが必要でも,しばらく遊ばせていると「こうすればよかったんだ!」と自分でクリア方法を発見していき,子供の成長を感じさせてくれる。進めるごとに新しい技が使えるようになり,ワールドごとに異なるギミックが登場するので飽きさせない。難しいステージは子供と一緒に考えるのだが,大人でも頭を悩ませるステージはやりごたえもある。気づけばコントローラを奪って熟考することもしばしばだ。
2人プレイで楽しめるモードもあり,休憩中に親子でコミュニケーションをとりながらプレイするのもいいだろう。
非常に中毒性のある本作は,大人も子供も親子も楽しめて,価格もお手頃だ。体験版もあるので試してみるのもいいだろう。ついつい熱中しすぎて,仕事に支障が出るという問題は解決しないような気はするが。
「ハコボーイ!&ハコガール!」公式サイト
ダンジョンズ&ドラゴンズ
編集部:YamaChan週末の過ごし方と言えばいろいろとあるかもしれないが,筆者はもっぱら「ダンジョンズ&ドラゴンズ」をオンラインセッションで遊んでいることが多い。皆が家から出ない今こそ,長期の卓も捗るというものだ。
オンラインセッションに使えるツールはさまざまだが,筆者が使用しているのは「Foundry Virtual Tabletop」(以下,FVTT)という,海外製の有料ツール。セッションに使うデータの管理がしやすいほか,コマの視界をダイナミックライティングでリアルタイムに管理するといった機能も用意されている。
実際に顔を合わせてプレイするのと,こういったツールを使うのでは,プレイ体験はまったく別のものとなる。オフラインでやる場合は,ミニチュアやバトルマップなど最低限の視覚補助を使い,バトル以外のほとんどはイメージ上で展開していくことが多いが,FVTTではプレイヤー自身がそれぞれ自分のコマを動かして,マップ上を動き回れる。
視界もそれぞれのコマが有しているので,例えば先行して部屋に入った仲間の様子がほかのプレイヤーには分からず,VC越しに悲鳴だけが聞こえてくる――みたいな感じで,会話だけのイメージでダンジョンを進むのとはまた違った面白さがあるのだ。
またFVTTには「辞典」という,プレイヤーがカスタマイズできるデータベースが存在する。この機能を使って,モンスターや呪文やアイテムなどのデータをあらかじめ作っておくことで,いつでもセッション内に引っ張り出せる。
モンスターをマップに配置するときもドラッグ&ドロップで可能なので,リアルタイムで難度調整がしやすいのも,DMにとっては嬉しいポイントだ。加えて,辞書データは別のセッションにも使いまわせるので,新規に卓を作るときDMにかかる負担が少ない。
またMODを使うことで,お金や経験値の自動分配ができたり,立ち絵を表示させてアドベンチャーゲーム風に遊べたりと,機能を拡張できるのもこのツールならでは。
FVTTは現在βテスト中だが,5月22日に正式リリースが決まっており,DMが購入(価格は50ドル)してホストになれば,ゲストはそこにブラウザからアクセスするだけで遊べてしまう。日本コミュニティの有志達によって日本語化も進んでいるので,興味のあるDMはぜひ導入してみてほしい。
「ダンジョンズ&ドラゴンズ 第5版」公式サイト
「Foundry Virtual Tabletop」公式サイト
エルダー・スクロールズ・オンライン
編集部:小西利明自粛中だからと言うわけではないけれど,在宅勤務で増えた時間分,プレイ時間が増えたのがPC版「エルダー・スクロールズ・オンライン」(以下,ESO)。英語版βの頃からプレイし続けているので,通算6年以上の付き合いである。
それだけ長くプレイしていると,ゲーム内に存在するクエストはあらかた終えてしまっているので,飽きがまったくないというわけではない。それでも,複数いるキャラクターを取り替えながらプレイし続けているのは,膨大な数のクエストと,そこに登場する人物,それらが織りなす物語に魅力を感じるからだ。
ESOには,いくつかの長大な連続クエストが存在しており,邪悪なデイドラ公とその信者たちを敵に回した冒険を繰り広げることになる(※これらはソロプレイで問題なくクリアできる)。そして,拡張パックで追加となった新しい連続クエストは,それ以前の連続クエストから話がつながっていることが多く,途中から始めるよりも頭から続けてプレイしていくほうが楽しめる。そのうえ,クエストの中にはプレイヤーの選択で展開が変わるものもあるので,1人のキャラクターだけでは遊び尽くせない。一度クリアした連続クエストを,別のキャラクターで違った角度からプレイしたくなるのだ。
そんなわけで,最近はサブのキャラクターで,拡張パック「サマーセット」のクエストを少しずつこなす毎日を送っている。サマーセットの連続クエストは,それ以前の拡張パックである「モロウィンド」および「クロックワーク・シティ」からつながる三部作の完結編となっており,3人のデイドラ公を相手にした戦いがクライマックスを迎える壮大な物語を体験できる。面白いファンタジー小説は,何度読んでも楽しめるのと同様で,ESOの連続クエストもまた,一度プレイしてもまた楽しめるものだ。骨太のストーリーが展開されるファンタジー作品やRPGが好きな人は,ESOの物語も楽しめると思うので,ぜひお勧めしたい。
「エルダー・スクロールズ・オンライン」公式サイト
オーバーウォッチ
音楽事業推進室:dayotanオフラインイベントなどが自粛となり,家でゲームをプレイする時間が増える中で,ぜひ遊んでもらいたいのが「オーバーウォッチ」だ。
すでに発売から4年近く経過しており,今から始めるのも……と躊躇する人もいるかもしれないが,未だに頻繁にバランス調整や新ヒーロー追加のアップデートが行われており,ゲームの新鮮味が薄れる印象はなく,益々磨きがかかっている。さらに「オーバーウォッチ 2」の発売も控えており(現「オーバーウォッチ」のデータ引継ぎができると言われている)今から始めても遅いということはまったくない。
簡単にゲームの説明をすると,本作は6人のチーム同士で対戦するアクションシューターだ。プレイヤーは「タンク」「ダメージ」「サポート」のロールに分かれたヒーローを選択して戦う。
本作の魅力は,大きく2つ。
1つめは,それぞれのヒーローの性能やビジュアル,バックグラウンドが多種多様で個性的なところだ。「ダメージ」ロールの中だけでも,FPSライクなエイム重視のヒーローもいれば,格ゲーのようなコンボを得意とするヒーローもいたり,はたまたハッキングを行い,相手ヒーローのアビリティを阻害をすることに長けたヒーローもいたり,ひとつのロールの中だけでもそれぞれの操作性や立ち回りが全く異なる。
2020年4月現在でヒーローは31名おり,各ヒーローのアビリティや相性を調べるだけでも楽しい。32人目のヒーロー「エコー」もまもなく追加される予定だ。
そして,もう1つの魅力はチームプレイが重視されること。本作において,1人で無双するようなプレイは基本的に難しい。個々のプレイスキルよりも,どのヒーローでどう立ち回り,チームに貢献していくかが重要となる。
とくに,Ult(ウルト)と呼ばれる各ヒーローが持つ固有の必殺技をうまく使って,チーム一体となり相手チームを蹴散らしたときなどは,最高に気持ちがいい瞬間だ。
本作はPC/PS4/Xbox One/Nintendo Switchと,さまざまなプラットフォームで展開されている。ぜひ遊び慣れているプラットフォームでプレイしてほしい。
「オーバーウォッチ」公式サイト
ダートラリー2.0
編集部:簗島レースゲームやラリーゲームが好きな筆者がオススメしたいタイトルは,ユービーアイソフトのPlayStation 4向けラリーゲーム「ダートラリー2.0」だ。実はこのダートラリー2.0は,PlayStation Plusで2020年4月のフリープレイタイトルになっており,PlayStation Plus加入者は5月6日まで無料でダウンロードできて,加入している限りプレイし放題だ。
本作は,大自然の中に作られたコースをスタートからゴールまでいかに速く走り抜けるかを競う「ラリー」と,周回するクローズドコースで複数のラリーカーで順位を競う「ラリークロス」の両方を楽しめるタイトルだ。ゲームモードは,ラリードライバーとして経験を積んでいくキャリアモードや,指定のラリーカーで挑戦するデイリー&ウィークリーチャレンジ,タイムトライアルなどが用意されている。
ラリーカーは,フォード エスコート Mk.II,ランチア・ストラトス,アウディ クワトロ S1といった歴史に名を刻む名車から,フォード フィエスタ,シトロエン C3,フォルクスワーゲン Polo GTIなどのほか,2018年FIA世界ラリークロス選手権に参戦したラリークロスマシンなど51車種が収録されている。お気に入りのラリーカーを思う存分に乗り回してもいいし,とっかえひっかえしながら車種ごとの駆動方式や挙動特性の違いを乗り比べてみてもいいだろう。
ラリーカーの挙動は,荷重移動やダメージ,そして路面状況,天候などにより物理演算されて再現されている。とはいえ,コテコテのシミュレータといった感じではなく,ゲームパッドでも十分プレイできる味付けになっている。そのため,レースゲームやラリーゲームが初めてという人でも,ラリーカーをコントロールする楽しさを味わえると思う。
また,徐々にラリーカーが操れるようになってきて,ワンステップ上のプレイフィールを求めたくなったら,ステアリングコントローラを使って,さらにマニアックな世界に足を踏み込んでみるのもオススメしたい。ラリーゲームの醍醐味を存分に味わえるタイトルなので,ぜひこの機会に挑戦してみてほしい。
「ダートラリー2.0」公式サイト
CODE VEIN
編集部:鼬最初に断っておくと,筆者は「死にゲー」が大の苦手である。
と言いつつ,「CODE VEIN」は発売された当初,「ソウルライク」や「死にゲー」と言われていたタイトルだ。このように言われるようになったのは,おそらく発売前のネットワークテストや店頭体験会が原因だろう。筆者も東京ゲームショウで体験したが,一撃で体力の6割が削られたり,立て続けに攻撃を食らって何もできないまま死んだり,おなじみの落下死を何度も食らったりと,死ぬたびに首を傾げたものだ。
そのときの体験が悔しくて,製品版を買ってみたところ,イメージが大きく変わるではないか。「死にゲー」というジャンル分けは半分正解で,半分間違いであると感じる。
序盤は度々死んでしまうのだが,トライ&エラーを繰り返すうちにプレイヤーの腕前だけでなく,キャラクターのレベルが上がり,ステータスが恐ろしいほどに伸びていく。武器や防具の強化要素もあるので,やればやるだけキャラクター自身が強くなって,かなり手軽なアクションゲームと言えるまでに難度は下がるのだ。
おまけに,NPCのバディを1人連れて行けるし,オンラインで救難要請を出せば,制限やペナルティなく助けに来てくれる1人を仲間に加えられるのも大きな助けになる。
クリア後にはゲームの難度を上げることも可能となっており,これにより歯ごたえのある戦闘も楽しめる。
筆者は発売後すぐにクリアしたが,DLCで新ボスが追加されるので,未だにゲームを起動して遊んでいる。「死にゲー」は苦手だけど,ああいうゲームをカッコよくプレイするのに憧れる……そんな人にオススメだ。
「CODE VEIN」公式サイト
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