［TGS 2018］「コール オブ デューティ ブラックオプス4」のグループセッションをレポート。「BLACK OUT」βテストで得た改善点も語られる

コミュニケーションディレクター John Rafacz氏

　2018年9月20日〜23日，千葉・幕張メッセで開催中の東京ゲームショウ2018で，10月14日の発売が予定される「Call of Duty」シリーズ最新作「コール オブ デューティ ブラックオプス 4」のグループセッションが行われた。
　デベロッパであるTreyarchのコミュニケーションディレクター John Rafacz氏が本作の概要を改めて説明したほか，先日行われた「BLACKOUT」のβテストで得られたデータと改善点が語られた。

「コール オブ デューティ ブラックオプス 4」
公式サイト

　本作は，「コール オブ デューティ」シリーズのコンテンツの1つだったシングルプレイキャンペーンを廃してマルチプレイに特化するという，大胆な方向転換を図った作品だ。
　シリーズ従来作の対戦モードの多くを引き継ぐマルチプレイだが，今回は「地に足がついた戦い」が特徴となり，「ウォールラン」などの立体的な機動はなくなった。
　さらに，体力の自動回復システムがなくなるなど，ゲームのペースと戦術は大きく変わり，よりチームプレイを主眼としたゲームに仕上がっているという。


　2008年に発売された「Call of Duty: World at War」で初登場し，シリーズの定番となった「ゾンビモード」も，10年目を迎えて一新された。
　本作のゾンビモードには，前作「コール オブ デューティ ブラックオプスIII」と同じ4人のキャラクターが登場するほか，新キャラクターも加わり，時代を超えた戦いを繰り広げる。ゾンビモードのチャプターの1つ「Voyae of Despair」は，タイタニック号が舞台になるという。


　注目のバトルロイヤルモード「BLACKOUT」は，キャラクターやガジェットなど，ブラックオプスシリーズのすべての世界観を取り込んでおり，従来作を遊んだ経験のある人は，より楽しめるという。マップの広さはシリーズを通して最大で，移動手段として車両，ボート，ヘリコプターなどが用意されている。また，マップの特定の場所にはゾンビも登場するとのことで，バトルロイヤルモードでNPCが登場するのは珍しいかもしれない。

βテストを経て「BLACK OUT」のポストモーテム

　先日，開催された「BLACK OUT」のβテストだが，グループセッションではそのフィードバックから得られた改善項目も説明された。Rafacz氏によれば，「Fog of War」や，「ボディアーマー」などのギアに対する要望が多く寄せられたという。またフリーカーソルUIの改善や，キルカメラの修正なども，βテスターの声に沿って行われるそうだ。

　今回のβテストは，定期的にアップデートを行い，さらにTwitterなどでプレイヤーとのコミュニケーションをリアルタイムで取っていくという，これまでにない試みも行ったとのことだ。

　最後に，短時間ながらRafacz氏に対する質疑応答が行われたので，その内容をお届けしよう。


――マルチプレイで重要視しているものはなんですか。

John Rafacz氏（以下，Rafacz氏）：
　テンポが早く，スムーズで戦略的であること。かつ，チームプレイに主眼を置いています。

――「BLACK OUT」のβテストはTwitchでも好評で，視聴者数もトップだったようですが，反応は予想していましたか。

Rafacz氏：
　そうした反応をもらうためにゲームを開発したわけではなく，作り得る限り，最高の作品を作ろうとしているだけです。結果として，高い評価を受けたのは喜ばしいことですが。

――「BLACK OUT」を制作した理由はなんでしょう。

Rafacz氏：
　これまでで最もソーシャルなゲームモードを作りたいと，いつも考えていました。ブラックオプスの世界観を活かして，ソーシャルなモードを作るには，バトルロイヤルが最も適したモードだと感じたので，開発したわけです。

――コール オブ デューティシリーズはeスポーツ展開をしていますが，「BLACK OUT」も競技の対象になりますか。

Rafacz氏：
　それはとても面白い質問ですね。とだけ回答します（笑）。

4Gamer「東京ゲームショウ2018」特設サイト