紹介記事
「Nintendo Labo」は,ゲームとものづくりの楽しさが学べる“あそびの宝箱”。親子での楽しみ方やキット別のオススメポイントを紹介
筆者はこれまでシリーズ全タイトルを子どもと一緒に作って遊び,4Gamerにてその様子をレポートとしてお届けしてきた。これが本当に楽しく,子どもはもちろん大人も夢中になれる,素晴らしい体験となっている。
まだNintendo Laboを遊んだことのない人や,親子で家にいる時間が多くなったという家族にもこの楽しさをぜひ知ってほしい。本稿では過去の掲載レポートにも触れつつ,あらためてNintendo Laboの魅力と,販売中の4タイトルのタイプや目的別のオススメポイントを紹介しよう。
「Nintendo Labo」公式サイト
工作やゲームを楽しみながら,ものづくりの“仕組み”を学ぶ
まずは「Nintendo Laboの楽しさとはなにか」について。Nintendo Laboは,同梱された専用の段ボールシートを使い,釣竿やピアノ,ロボットといったさまざまな種類のコントローラ「Toy-Con」を組み立てるところから始める。
購入してすぐに遊べるものではないため,この時点で「面倒そう……」と感じてしまう人もいるかもしれないが,それはとてももったいない。この工作がとにかく楽しいのだ。
はさみやカッター,糊,テープなどの文房具や工具は一切不要。同梱のSwitch用ソフトには分かりやすく作り方を説明する動画が収録されているため,ほとんどの箇所でストレスなく組み立てられる。子どもにも分かりやすく,一度作り始めると完成まで夢中で進めてしまうはずだ。
親子で作る際,保護者は基本的に子どもにまかせて,難しいところや詰まったところだけフォローする形でも十分完成させられる。作業時間の目安はパッケージに明記されているので,こちらを参考に製作に取り掛かろう。
ひとつのToy-Conを作るのに最低でも1時間以上,中には半日近くかかる大作もある。1日の作業時間を決めて数日がかりで作るか,それとも時間が取れる日に1日で一気に作るか。家族で製作スケジュールを話し合うところから始めるというのもアリだ。
キットの組み立て作業は,ものづくりの楽しさだけでなく,ものづくりの“仕組み”が学べるところも魅力の一つ。作る前は「この薄めの段ボールだけで,本当に頑丈なコンローラなんてできるんだろうか?」と不思議に思うかもしれない。しかし実際に作り始めると,段ボールを丸めたり,折ったり重ねたりすることで,どのように強度が生まれるのかが実感できるのだ。
こうして得た知識や経験は,きっと授業や趣味で工作をする際にも生かせるだろう。
唯一困るのはその置き場。遊びたいときにすぐ出せるようにしておきたいが,Toy-Conによってはなかなかの大きさがあり,小さいものでも数が増えればかなりのスペースを取ることになる。
マイニンテンドーストアで販売されているキット収納用の「Nintendo Laboおかたづけボックス」や同じくらいのサイズの箱(485mm × 360mm × 355mm)を用意するのもいいが,専用の棚を作ったり,引っ掛けておけるネットを張ったりという,“収納のためのものづくり”もしてみるのはいかがだろうか。インテリアのように飾れるスペースを作ってみるのもいいだろう。
マイニンテンドーストアの「Nintendo Laboおかたづけボックス」商品ページ
シリーズ4タイトルの特徴を目的やタイプ別に紹介
Nintendo Laboシリーズは現在,「Toy-Con 01: VARIETY KIT(バラエティキット)」「Toy-Con 02: ROBOT KIT(ロボットキット)」「Toy-Con 03: DRIVE KIT(ドライブキット)」「Toy-Con 04: VR KIT(VRキット)」という4タイトルがリリースされている。
ここでは各タイトルの特徴を,作りたいものや遊びたいものといった目的やタイプ別に紹介しよう。「Nintendo Laboに興味が湧いてきたけど,どれを選んでいいか分からない」という人は参考にしてみてほしい。
■Toy-Con 01: VARIETY KIT(バラエティキット)
→いろいろな種類を試してみたい / 短い時間で完成させたい
釣りやリモコンカー,バイクなどのゲームが楽しめる,全5種類のToy-Conが入ったシリーズ1作目。比較的簡単なコントローラもあるため小さい子どもでも作りやすく,Nintendo Laboの最初の1本としてもオススメしたい。「ピアノ」や「おうち」といった可愛らしいToy-Conがあるのも魅力だ。
なお,Toy-Conは,「マリオカート8 デラックス」「釣りスタ ワールドツアー」「DEEMO」などのゲームタイトルでも使用できる。一覧は公式サイトの「Toy-Conであそべる」ページ(リンク)に対応タイトルが記載されているので,持っているゲームがあれば試してみよう。
本日発売「Nintendo Labo」の親子体験記【基本編】。驚きと感心の連続で,作る過程から面白い!
本日(2018年4月20日),任天堂から発売されたNintendo Switch用ゲームキット「Nintendo Labo」。ゲームのコントローラをダンボールで作って遊ぶという,Nintendo Switchの新しい楽しみ方を一足早く親子で体験できたので,レポートしよう。
■Toy-Con 02: ROBOT KIT(ロボットキット)
→ロボットが好き / 対戦したい / 身体を使って遊びたい
自らがロボットになり切ってのプレイというのが実に新鮮。すべてのパーツを作らないと遊べないため作業時間はかなりのものとなるが,その分,完成したときの達成感は格別だ。全身を使って遊ぶため運動にもなる。プレイ後におおよその消費カロリーが表示されるので,運動不足で悩んでいる人にもおすすめしたい。
本日発売「Nintendo Labo」の親子体験記【基本編】。驚きと感心の連続で,作る過程から面白い!
本日(2018年4月20日),任天堂から発売されたNintendo Switch用ゲームキット「Nintendo Labo」。ゲームのコントローラをダンボールで作って遊ぶという,Nintendo Switchの新しい楽しみ方を一足早く親子で体験できたので,レポートしよう。
■Toy-Con 03: DRIVE KIT(ドライブキット)
→たっぷりゲームを楽しみたい / 乗り物,レースゲームが好き
空と陸と海,3つのフィールドをシームレスで遊べる「DRIVE KIT」は,ゲームをたっぷり遊びたいという人にぴったりのキットだ。「クルマ」「センスイカン」「ヒコウキ」「アクセルペダル」などを使ってさまざまな乗り物を操作する,本格的なゲームが楽しめるToy-Conが製作できる。
どれも段ボール製とは思えないほどゲームコントローラとしての完成度が高く,驚かされるだろう。例えばハンドル操作をスムーズに行える「クルマToy-Con」を「アクセルペダルToy-Con」と組み合わせると,ハンドル操作だけでなくペダルでの加速やドリフトまでできるようになり,ゲームセンターのような操作感と迫力でレースゲームが楽しめるのだ。
「Nintendo Labo」のToy-Conキット第3弾「ドライブキット」が登場。仕掛けも面白さも進化し,車や潜水艦,飛行機で陸・海・空を遊び尽くせる
「Nintendo Labo」シリーズ第3弾となる「Nintendo Labo Toy-Con 03: Drive Kit」が任天堂から発売された。これまでNintendo Laboをたっぷり遊んできた工作好き親子が,今回もドライブキットを遊び尽くして,その楽しさをお伝えしよう。
■Toy-Con 04: VR KIT(VRキット)
→最新の技術に興味がある / 自分でもゲームを作りたい
手軽にVRが体感できるゲームキット。VRレンズと段ボールで作る「VRゴーグル」や,子どもはもちろん大人の心も掴む「バズーカToy-Con」,空を飛ぶ鳥の気分を満喫できる「トリToy-Con」など,それぞれ全く違う遊び方となっている6種類のToy-Conが作れる。さらに同梱されているソフト「Toy-ConガレージVR」では,簡単操作でVRゲームを制作することも可能だ。
「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」「スーパーマリオ オデッセイ」「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」など,VRゴーグルを使って遊べるモードがある人気タイトルも。VRゴーグルとバズーカの2つのキットと「Toy-ConガレージVR」がセットになった「VR Kit ちょびっと版」も発売されているので,まずはこちらで試してみるのもいいだろう。
なお,VRモードの対象年齢は7歳以上のため,6歳以下が遊ぶ際はVRモードをオフにするなど,使用方法には注意して遊んでほしい。
VR空間でゲームやお絵かきが楽しめる「Nintendo Labo:VR Kit」を先行プレイ。遊びの可能性がさらに広がった,Toy-Conシリーズ第4弾
任天堂が2019年4月12日に発売を予定している「Nintendo Labo:VR Kit」の先行プレイレポートをお届けしよう。VR空間でさまざまなゲームや“お絵かき”,さらにVRゲーム制作が楽しめる,「Nintendo Labo」の新たな遊びが詰まった「Toy-Con」シリーズ第4弾だ。
「Nintendo Labo:VR Kit」を親子でプレイ。子どもも安心して遊べるVRを作って遊んで改造する!
Nintendo Switch用ゲームキット「Nintendo Labo:VR Kit」を親子で体験したので,そのプレイレポートをお届けしよう。これまでも新鮮な体験と驚きを与えてくれた「Nintendo Labo」シリーズだが,第4弾となる今回も期待以上の体験が待っていた。
自分だけの遊び方を“発明”する楽しさと喜び
ここまでキット製作の楽しさやタイプ別のおすすめキットを紹介してみたが,Nintendo Laboの本当の魅力を知るのは,基本のキットを作り,それでゲームを遊んだあと。収録されている「Toy-Conガレージ」を使い,自分なりの遊びを“発明”したときだ。
Nintendo Laboの何よりの楽しさは,作ったToy-Conを改造したり色を塗りなおしたりして自由に作り変えられるところにある。前述のとおり,VRキットではゲーム自体を自身で制作できるので,より深く発明の楽しさを感じられるだろう。
4Gamerでは,筆者が家族と作った作品や,小学生向けプログラミング教室「Tech Kids School」などを運営するCA Tech Kidsのワークショップのレポートなど,発明のアイデアとなる記事を掲載しているので,ぜひチェックしてみてほしい。
「Nintendo Labo」親子体験記【応用編】。旗上げゲームから剣道マシンまで,「こんなの作りたい」をToy-Conガレージで形にしてみた
2018年4月20日に発売となった「Nintendo Labo」。先日掲載した親子体験記の基本編では,キットを作る様子をお伝えしたが,応用編となる本稿では,キットに頼らず,自分の発想を「Toy-Conガレージ」で形にする楽しみ方を紹介しよう。
30人の小学生が新しい遊びの発明に挑戦! 「Nintendo Labo」を使うハッカソンの初日をレポート
「Nintendo Labo」を使った小学生向けハッカソン「Tech Kids School presents Nintendo Labo Hackathon」が,2018年7月25日と26日に行われた。30人の小学生がToy-Conを作ったり,新しい遊びの構想を練ったりした初日の模様をレポートしよう。
力作の数々に保護者も感嘆!「Nintendo Labo」を使った小学生向けハッカソンの2日めをレポート
「Nintendo Labo」を使った小学生向けハッカソン「Tech Kids School presents Nintendo Labo Hackathon」の2日めの模様をレポートする。参加した30人の小学生が,2日という限られた時間の中で,どんな作品を作り上げたのか,確認してほしい。
Nintendo Laboでのものづくりを,子どもはどのように感じているのか。これまで一緒にさまざまなキットを作ってきた我が子にあらためてNintendo Laboの面白い点を聞いてみると,「まず作るのが楽しい! 簡単に段ボールから外して作れるし,少しずつToy-Conができあがっていくのが面白い! ゲームもいろいろあるし,自分で作り変えたりできるから,好きなゲームを作れるのもいい。時間があれば,もっといろいろと作ってみたいかも」と熱く語っていた。
保護者の立場である筆者は,とくに「Robot Kit」と「VR Kit」の二つが印象深かった。
「Robot Kit」は,キットを装着することで自分自身が憧れのロボットになり切って遊べる点が素晴らしく,SwitchとJoy-Conの機能をフルに活用し,よりリアルで激しく遊べるゲームに仕上がっているところに驚かされたのだ。「VR Kit」は,まだまだハードルが高いとVRを身近なものにしてくれた点や,スーパーマリオやゼルダの伝説といったゲームまでVRモードで楽しめることに感動した。
Nintendo Laboは,ゲームとものづくりという2つの楽しさを教えてくれる“あそびの宝箱”のような存在だ。子どもだけでなく,大人も夢中になれるNintendo Laboを,「手間がかかりそう」「大変そう」で終わらせるのは,本当にもったいない。Switchがある家庭であれば,ぜひ一度挑戦してみてほしい。
「Nintendo Labo」公式サイト
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Nintendo Labo
- 関連タイトル:
Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit
- 関連タイトル:
Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit ちょびっと版
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