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PS4版「ボーダーブレイク」OBTに参加。アーケード版の興奮はそのまま,ハイクオリティ映像と家庭用向けチューニングが好印象
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印刷2018/02/15 00:00

プレイレポート

PS4版「ボーダーブレイク」OBTに参加。アーケード版の興奮はそのまま,ハイクオリティ映像と家庭用向けチューニングが好印象

 2018年2月3日と4日,セガ・インタラクティブは2018年内のリリースを予定しているPlayStation 4版「ボーダーブレイク」オープンβテストを実施した。
 今回のテストはPS4本体とインターネット接続環境があれば,PlayStation Plusに未加入でも参加可能で,両日共に15:00〜21:00に行われた。なお,2月17日と18日の同時間帯にもテスト実施が予定されているので,これから参加したい人は「こちら」の記事をチェックしておくといいだろう。

画像集 No.001のサムネイル画像 / PS4版「ボーダーブレイク」OBTに参加。アーケード版の興奮はそのまま,ハイクオリティ映像と家庭用向けチューニングが好印象

「ボーダーブレイク」公式サイト


 2010年より稼働中のアーケード版「ボーダーブレイク」は,ゲームセンターで根強い人気を誇る三人称視点のロボットアクションゲームだ。「ブラスト・ランナー」と呼ばれるカスタマイズ可能なロボットを操作し,2チームに分かれて最大10人対10人の対戦が楽しめる。基本ルールは,味方と協力してマップを進軍し,敵陣拠点にある「コア」を破壊するか,制限時間内により大きなダメージを相手に与えた側の勝利となる。
 それがPS4へと戦場と移し,「基本プレイ無料+アイテム課金」のサービスとして登場することになったのだ。

敵陣拠点にあるコア。これを破壊することが目標だが,敵機を倒してもコアのダメージにつながり,勝利に近づける
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 今回のテストでは,オンラインプレイの「バトル」,ソロプレイの「ストーリー」,自機(ブラスト・ランナー)をカスタマイズする「ガレージ」が選択可能になっている。

プレイヤー機となるブラスト・ランナー。カスタマイズによって見た目も大きく変わる
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ブラスト・ランナーの搭乗者となるボーダー。今回のテストでは6人から選択可能
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 操作デバイスはDUALSHOCK 4だけでなく,USBやBluetooth対応のマウスも選べる。もちろん,画面のタッチ操作は物理的に不可能なので,それらもコントローラに集約されている。

「オプション」で確認できる操作方法。左利き用の設定も可能だ
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 DUALSHOCK 4での操作は[△/○/×/□]ボタンに「武器変更」がアサインされている点を除けば,一般的なTPSに近い。その手のゲームに慣れている人なら,アーケード版から移行しても違和感はないだろう。とくに武器変更がワンタッチになった操作性の向上は,見逃せないポイントだ。
 なお,デフォルト設定では[L3]ボタン(左スティック押し込み)が「アクション」になっているため,慣れないうちは思わぬところでしゃがんでしまう“事故”が発生した。もっとも,現状ではDUALSHOCK 4の左半分に空きボタンがなく,左スティックから指を放すことなくアクションができるという利点もある。PS4版の操作としては,デフォルト設定がベストなのかもしれない。とにかく慣れるしかなさそうだ。

画面右下の武器アイコンが[△/○/×/□]ボタンと連動。ワンタッチで切り替えられる
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チャットは方向キーの下で開き,右スティックで決定。これも慣れが必要だ
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 マウス操作(USB対応タイプ)も試してみたところ,感度や視点移動速度などを調整することで,まったく同じとはいかないまでもRグリップに近い操作感を実現できる。DUALSHOCK 4より正確な射撃と素早い旋回が可能だ。
 親指側にサイドボタンがあるマウスの場合,さらにアーケード版に近い操作となる。ただ,ホイールボタンもボタンとして割り当てられるので,一般的なマウスやPC用トラックボールも試してみる価値はあるだろう。
 なお,マウスを使う場合は左手だけでDUALSHOCK 4を持つ形となり,安定感という面では若干不安がある。あくまでも右手のマウス操作にこだわるか,思い切ってDUALSHOCK 4に切り替えるのか,大いに悩むところだ。個人的には,そのあたりをじっくりと試すための「フリー演習」のようなモードが欲しかった。

マウス操作時はボタンで変更する武器を選ぶ形になる。戦況に応じて,DUALSHOCK 4とマウスを使い分けるのも面白そうだ
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 前述のとおり,ゲームモードは3種類だが,ソロプレイの「ストーリー」はチュートリアルのみ実装されている。一方,オンラインプレイの「バトル」では,プレイヤーチームとCOMチームが模擬戦を行う「ビギナーマッチ」と,最大10人対10人の対戦となる「カジュアルマッチ」が選択できる。

ストーリーモードはチュートリアルのみ。基本操作はここで覚えられる
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ビギナーマッチは敵機の数が少なく,それほど難しくない。兵装はカスタマイズしたものをすべて使用できる
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 ビギナーマッチは6対6の模擬戦で,敵となるCOMチームも決して強くはない。チュートリアルの延長という位置付けだろう。
 やはり,「ボーダーブレイク」の真髄はプレイヤー同士の対戦にある。20機ものロボットがさまざまな武器を駆使して,激しい攻防を繰り広げるカジュアルマッチはロボット好きにはたまらないはずだ。

20人のプレイヤーが揃うと壮観。今回のテストでは「α陣営」と「β陣営」に分けられる仕様だ
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敵味方が縦横無尽に入り乱れるカジュアルマッチ。兵装によるロールも重要となる
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 プレイヤーが駆るブラスト・ランナーは,機体の4か所とそれに装着するチップのカスタマイズが可能だ。さらにプレイスタイルや戦況などに応じて,「強襲」「重火力」「遊撃」「支援」という4種類の兵装を選択できるようになっている。
 アーケード版ではゲームプレイを通じて素材を手に入れたり,GP(ゲームポイント)と引き換えにパーツを入手したりしてカスタマイズを行えるが,今回のテストではプレイヤー全員に共通のパーツが用意されている。

パーツの種類は豊富に用意されているので,戦場ではさまざまな機体が見られた
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各部位のカラーも変更可能。当然,目立てば狙われやすくなるが,自機のアピールも欠かせないところ
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 グラフィックスはフルHD(1920×1080ドット),PS4 Proであれば4K(3840×2160ドット)で描画されるため,その美しさはアーケード版(WSVGA:1024×600ドット)を上回る。解像度が上がったことで,より遠くが見通せるようになり,戦略にも変化が出てくるだろう。
 なお,今回のテストはプレイヤーのレベルが上がらない仕様になっており,マッチング基準はレベルとは無関係だったようだ。つまり,初めて「ボーダーブレイク」をプレイする初心者とゲームセンターで鳴らしたベテランが無作為にマッチングする“カオスな状況”にあったわけだ。
 とはいえ,10人対10人の対戦ということで,一方的に初心者が狙われて潰されるといった状況にはならず,さらにベテランであってもアーケード版とは異なる操作に慣れるまでに時間が必要だったはず。それなりに“いい勝負”が繰り広げられていたと思う。

テスト初日は混沌とした状況が意外に面白く,「レベル無制限マッチ」といったものがあってもいいと思えた。また,多くのプレイヤーが操作に慣れてきたのか,2日目は熱い戦いが展開していたようだ
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 なお,バトルのマッチングに関しては,開始後1分近く待たされたうえで「エラー」になることが何度か続いたものの,数十分もまったくマッチングしないということはなかった。初日と比べると,2日目には改善の兆しも見られたので,今後のさらなるアップデートに期待したい。

マッチング相手が見つからずにタイムアウトしたような印象だった
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 冒頭にも触れているが,今回のオープンβテストは2月17日と18日にも実施が予定されている(各日15:00〜21:00)。アーケード版のプレイヤーはもちろん,稼働開始から9年目を迎える“ハイスピードロボットバトル”が気になっているPS4ユーザーは多いだろう。ぜひこの機会に参加してほしい。

初日と2日目には異なるマップが用意されていた。次回のテストでも新しいマップは出てくるのだろうか
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