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「サカつくRTW」,ロベルト・バッジョ選手の参戦も明かされた“オーナーズフェス 2022 ウィンター”レポート&プロデューサーインタビュー
本稿ではこのイベントの模様をお伝えするほか,記事後半ではプロデューサーの宮﨑伸周氏へのインタビューもお届けする。
今回のイベントは2部構成で開催され,第1部では「サカつくRTW」の最新情報を伝える公開生放送が実施された。また,来場者の中から抽選で選ばれた16名によるワンデートーナメント“第2回オーナーズカップ”も開催。番組の進行と並行して実施された。
まずは第1部,公開生放送の前半では,ゲーム内の各種最新情報が発表された。
最初に発表されたのは,「サカつくRTW」のアップデート情報だ。新要素の★6監督が追加されるほか,イベントショップの仕様変更やSWCCの順位表機能改修などが告知された。
続いて,コラボ最新情報を伝えるPVが上映。ここではキリアン・エムバペ選手,ルカ・モドリッチ選手など,さまざまな選手が発表された。そのラストには,「ファンタジスタ降臨」というナレーションとともにロベルト・バッジョ選手が登場。会場では来場者たちからの割れんばかりの拍手が響いた。
宮﨑氏はバッジョ選手の参戦について,交渉の苦労を「三顧の礼」に例えて語りながら,今回のコラボ実現に至った喜びをコメント。3Dモデルをバッジョ選手本人が監修しており,彼の要望により耳のピアスが追加されたことを語った。
その後,事前に募集したプレイヤーの声や来場者の意見,生放送コメントを交えながらトークをくり広げたり,会場のみんなで第2回オーナーズカップの決勝を観戦したりと,ファンとの交流を深めるコーナーも実施された。そして,公開生放送のラストには,宮﨑氏から今後の展開に関する発表が。
それによると,2023年4月の「サカつくRTW」5周年に向けてさまざまな施策の準備を進める一方で,2023年2月の「サカつく」シリーズアニバーサリーの際にも「サカつくRTW」内で何かを行う予定だという。
さらに,まだ構想の段階と前置きしたうえで,新しいモードや新しい遊び方を提供できるよう,協議を進めていることも明かされた。
宮﨑氏は「5周年以降も長く楽しく遊べるゲーム作りを目指して,チーム全体で頑張ってまいります。またご意見・ご要望をTwitterなどで書いていただければ開発の励みにもなりますので,引き続きよろしくお願いします」とコメントし,公開生放送を締めくくった。
生放送終了後,会場はイベントの第2部となる「第2回オーナーズミーティング」へ。
この企画は来場者たちが7〜8名ずつのテーブルに分かれ,クイズ大会やじゃんけん大会,運営陣との交流タイムを楽しむという内容だ。
クイズ大会では,選手や企業コラボイベントの実装時期を当てるものや,説明文を読んで選手名やスキル名を当てるものなど,「サカつくRTW」に関するさまざまな問題を出題。中には香港版の選手名を当てるといった,変わった問題も出題されて来場者を楽しませていた。
クイズ大会が終了したあとは,参加者全員が宮﨑氏と勝ち残り形式でじゃんけんを行うじゃんけん大会へ。優勝賞品としてロベルト・バッジョ氏のサイン入りTシャツや,フランツ・ベッケンバウアー氏のサイン入りジャージなどが現れ,思わぬ超豪華賞品の登場に,会場は大きな盛り上がりを見せていた。
イベントの最後となる開発者交流タイムでは,宮﨑氏とクロワッサン。さんが各テーブルを回りながら来場者たちと歓談。ひとつのテーブルにつき数分ずつと短い時間ながら,開発者とプレイヤーの垣根を超えて交流を深める様子が見られた。
宮﨑氏は「前回に引き続き,充実マックスなイベントでした」としたうえで,事前の予想を上回るユーザーの熱量に開発スタッフともども刺激を受けたとコメント。「またやりたいですね」と次回の開催にも前向きな姿勢を見せ,イベントを締めくくった。
プロデューサー,宮﨑伸周氏インタビュー
4Gamer:
本日の発表では,ロベルト・バッジョ選手の参戦が大きなサプライズとして印象に残りました。このコラボが実現するまでに,どのような苦労があったのでしょうか。
宮﨑伸周(以下,宮﨑)氏:
2,3年ほど前にユーザーの皆さんからアンケートを取ったときに,登場して欲しいレジェンド選手としてトップレベルに票を集めていたのがバッジョ選手でした。これは目玉になるということで,交渉のルートを開拓しつつ動いていたんですが,条件とタイミングが合わなくて流れていたんです。
今回,再び交渉するタイミングを得たので,これがダメなら諦めるつもりでアタックしてみて,なんとか許諾をいただくことができました。
4Gamer:
コラボが発表された瞬間,来場者席からは大きな歓声が挙がっていました。この反応を見た感想はいかがでしょうか。
宮﨑氏:
鳥肌が立ちましたね。ファンの皆さんと交流してみると,だいたい年齢が似ていて,サッカーを初めて見たときに最前線で活躍していたのがロベルト・バッジョ選手だったという世代が多いんです。
そうした思い出の選手なだけに「待ってました!」と迎えていただけて,実現できてよかったとホッとしています。
4Gamer:
バッジョ選手はゲーム内での性能として,新規実装の“ファンタジスタ”というプレイスタイルになっているそうですが,こちらについて教えてください。
宮﨑氏:
具体的な仕様の話はできないのですが,セリエAというイタリアのリーグで,とっさの判断でほかの人には思いつかない天才的なプレイを見せるプレイヤーが,ファンタジスタと呼ばれて注目されていました。その元祖とも言うべき位置にいるのがバッジョ選手です。
その活躍を想起させるプレイスタイルとして,今回ファンタジスタという系統を作りました。ファンタジスタ系統の選手は今後も追加していくと思うんですが,まずは元祖のバッジョ選手からですね。
4Gamer:
コミュニティや対人コンテンツについて強化していくというお話がありましが,現状で認識している強化すべき点と,今後それをどのように変えていきたいかをお聞かせください。
宮﨑氏:
本作には“SWCC”という対人コンテンツがあって,基本的にこの大会で勝つことが,現在のゲームの最終到達目標となっています。もちろん1人用のモードもあるんですが,強くなっていく先にはどうしてもSWCCがあるわけです。
そのための育成の過程で,素材の入手先や育成要素をいろんなモードに分散させているんですが,新しい刺激や発見,そして熱さを取り入れるには,新しいモードを入れる必要があると思っています。
まだ具体的には決めていないんですが,育成に関連することを重点的にやっていこうというのが現時点での構想ですね。
4Gamer:
ありがとうございます。コミュニティ機能についてはいかがでしょうか。
宮﨑氏:
今日のファンミーティングでも感じたことなんですが,ファン同士の交流って濃いんですよね(笑)。そういうサッカー好きの人たちがコミュニケーションできる場所として,「サカつくRTW」もなにか一役買えないかと昔から思っているんです。
たとえば,レジェンド選手について,当時を知る30代や40代のファンが「こんなすごい選手だったんだよ」と20代の子たちに伝えていき,彼らがさらにその下の世代へと知識を継承していく。逆に若い世代も「あの選手ってなんですか?」と尋ねられるような,話したい人も聞きたい人も気軽に情報交換できる場が用意できたらと。そういう切り口で考えています。
4Gamer:
ゲームだけにとどまらず,サッカーファン同士のコミュニケーションツールといったイメージですね
宮﨑氏:
今は30代〜40代のプレイヤーが多いんですが,20代やさらに若い世代の子たちも徐々に「サカつくRTW」を始めています。世代をまたいだサッカーファン同士のコミュニケーションが作れるツールになれるんじゃないかと思っています。
4Gamer:
今回ユーザーの皆様と交流してみて,印象に残ったことがあればお聞かせください。
宮﨑氏:
ユーザビリティの部分に課題を多く感じました。たとえば持っているアイテムをストックする倉庫がパンパンで,新しい素材が手に入ってるのに受け取れないというような事態ですね。こうした切実な問題を知るには,このような場で話を聞くのがいいと思っていまして,私だけでなく,開発メンバーもユーザーから直接話を聞ける機会を作っています。
それから「こういうものが欲しい」という意見についても,歓談の中でいろいろと話を聞きました。どういう人達がどういう選手を求めているか,どういうエキサイティングな遊びを欲しがっているのか,といった部分を知ることができました。
4Gamer:
こうしたファンミーティングは今後も続けていく予定でしょうか。
宮﨑氏:
やりたいというのは間違いないです。来年もたぶんやると思いますが,楽しめる要素はもっとプラスアルファで上乗せしていきたいですね。さらにグレードアップして,「サカつくRTW」のオーナー同士,サッカー好き同士がもっと仲良くなれるオフ会のような役割も果たせるといいですね。
4Gamer:
「サカつくRTW」を介したサッカーファンのコミュニティを作っていくようなイメージでしょうか。
宮﨑氏:
ひとつのコンテンツにとどまらず,サッカーファンを集めて繋ぎ止めていくのが「サカつく」の役割で,そのためのオフラインファンミーティングだと思っています。そこはブレずに進めていきたいですね。
4Gamer:
最後に,4Gamer読者に向けてメッセージをお願いします。
宮﨑氏:
今回も「サカつくRTW」のファンミーティングを楽しく終えることができました。抽選に漏れた方も,また集まれる企画を用意しますので,そこで改めて交流を深めていただきたいです。今後も交流の機会を作りながら,熱い情報を投入していきます。
イベントで聞いた内容をフィードバックして次回のアップデートにつなげる動きも,引き続き進めていきます。ぜひ,こういった点にも注目していただけると幸いです。
4Gamer:
ありがとうございました。
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