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Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ公式サイトへ
  • フリュー
  • 発売日:2018/05/17
  • 価格:7980円(税抜)
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歪んだ楽園の真実を暴き出せ。「Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ」のプレイレポートを掲載
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印刷2018/05/17 12:00

プレイレポート

歪んだ楽園の真実を暴き出せ。「Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ」のプレイレポートを掲載

 フリューは,PlayStation 4向けRPG「Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ」を本日(2018年5月17日)発売した。
 本作は,2016年に発売されたPlayStation Vita用ソフト「Caligula -カリギュラ-」のフルリメイク作品だ。今回のフルリメイクにあたってはUnreal Engine 4を導入し,映像表現を大幅に強化。さらに新キャラクターや新エンディングといった要素が追加された意欲作となっている。

 本稿では,そんな「オーバードーズ」から登場した新要素の情報を交えつつ,プレイレポートをお届けしよう。

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「Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ」公式サイト



新生「メビウス」では新キャラクターが追加され,楽士サイドでのプレイも可能に


 本作の舞台となるのは,自我を獲得したバーチャルアイドル「μ(ミュウ)」が作り上げた,仮想の学園世界「メビウス」だ。μの歌によってメビウスへと導かれた人々は現実での記憶を忘れ,終わらない理想の学園生活を続けていた。

ネット空間にあふれる人々の苦悩や悲しみに触れ,その原因が“現実そのもの”にあると考えたμは,人々を自ら作り上げた理想郷へと導くようになる
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 メビウスの在校生だった主人公は,卒業式の日に「卒業生が新入生として入学する」という事象に直面し,メビウスの歪みに気付いてしまう。
 理解を超える出来事を前に戸惑う主人公だったが,自身と同じく現実への帰還を目指す人々「帰宅部」や,μと同じバーチャルアイドルであるアリアとの出会いを経て,メビウスからの脱出を目指すことになる。

本作ではゲーム開始時に主人公の性別を変更できる。周囲のキャラクターの対応や挿入アニメが変化するなど,単純な男女キャラ選択以上の意味合いがあるのも嬉しいポイントだ
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「帰宅部」には,主人公と同じくメビウスの歪みに気付いた人間が集まっている
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アリアはμと同じバーチャルアイドルだが,支持を集めているμほどの力は持っていない。μを説得するため,主人公と帰宅部に協力してくれる
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 しかし,メビウスの世界に囚われた人々はそれを許してはくれない。「デジヘッド」と呼ばれる感情が暴走した住人や,μに楽曲を提供する「オスティナートの楽士」は,力づくで主人公達を世界に押し止めようとする。
 彼らに対抗する方法は,アリアが主人公達の感情を“調律”することで発現する「カタルシスエフェクト」だけ。主人公達はこの力を振るいながら,メビウスに秘められた謎に迫っていく。

メビウスには感情を押しとどめるストレスが存在しないため,時として感情が暴走してしまうことがある。感情が肉体を完全に侵食した人間は自我を失い「デジヘッド」と化す
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μに楽曲を提供することで,メビウスにおけるμの支配力を高めているのが「オスティナートの楽士」だ。彼らはメビウスの中でも特権的な存在で,μからも特別な扱いを受けている
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メインストーリーに関わるキャラクターと会話を進めると「親密度」が上昇し,キャラクター個別のエピソードが見られるようになる。仲間のことをよく知りたければ,ストーリーが進むごとに話しかけてみよう
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 本作では,前作からビジュアルや演出が一新されただけでなく,帰宅部や楽士にも新たなキャラクターが登場している。しっかりとストーリー展開にも関わってくるので,前作を遊んだ人も期待しておこう。

◯「帰宅部」新キャラクター
琵琶坂永至(CV:赤羽根健治)。テストでは常に学年トップ,運動も得意な完全無欠男子。メビウスの歪みには気付いているが,それも意に介していない様子が見える
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天本彩声(CV:長縄まりあ)。近くに異性がいるだけでパニックに陥る男性恐怖症の女の子。主人公の性別によって対応が大きく変化する
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◯「楽士」新キャラクター
梔子(CV:茜屋日海夏)。落ち着いた性格ながら,誰よりもメビウスへの愛を強く持つ楽士。メビウスの崩壊を招くとされる帰宅部の活動を心の底から憎んでいる
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Stork(CV:仲村宗悟)。女性向けのラブソングを得意とする楽士だが,非常に特殊な性癖を持つため,楽士内(主に女性)からの評判はよろしくない。あらゆるものに変身する能力を持ち,さまざまな場所に潜み,隠れられる
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 さらに,ストーリーが進むと主人公は「謎の楽士Lucid」として“楽士側”の生活を垣間見ることができるようになる。もちろん,楽士側のキャラクターと仲良くなることも可能で,Lucidとしての活動を続けていくとエンディングも分岐する。前作をエンディングまで遊んでいる人は,こちらのルートから楽しんでみるのもいいだろう。

楽士からの誘いを受けたあとは,マップ内に「楽士の間」が追加されて自由に“Lucid”の姿に変われるようになる。Lucidとして活動する間は,μがアリアの代わりに主人公のサポートをしてくれるようだ
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 複数のエンディングがあれば,やはり周回プレイをしたくなるだろう。しかし,そのためには同じシーンを繰り返し見ることになる。
 そこで,本作からは会話のスキップ機能が大幅に強化され,OPTIONボタンを長押しすることで会話シーンをまるごとスキップできるようになった。ただ,あまりにサクサク飛ばせてしまうので,まだ読んでいない会話を飛ばさないように注意しよう。

キャラクターと会話できるSNS「WIRE(ワイヤー)」も前作から進化し,キャラクターに投げかけられる質問の数も大幅に増加している。先日,公式サイトで行われた「WIREメッセージ募集企画」(関連記事)の内容も反映されているので,仲間達にいろいろな質問を投げかけてみよう
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よりスタイリッシュに,遊びやすくなった空想視(イマジナリーチェイン)を駆使して敵を殲滅せよ


 バトルシステムについても紹介していこう。本作のバトルはシンボルエンカウント方式で,フィールドを闊歩するデジヘッドの視界内に入るか,接触するとバトルが開始される。

 前作は探索していたフィールドがそのまま戦闘に使われていたが,本作では戦闘開始時に円形のバトルフィールドが展開されるようになった。戦闘開始位置を調整する必要がないので,本作では狭い場所も気兼ねなく探索できる。

デジヘッドの頭上にはレベルが表示されており,名前が赤く表示されているデジヘッドは主人公達と比べて高レベルであることを示している。こういった相手とは無理に戦わないのが賢明だ
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自分から戦闘を仕掛けたい場合は,相手に気づかれる前に[X]ボタンで先制攻撃しよう。先制攻撃に成功すると,敵の「Risk」が溜まった状態で戦闘が始まる
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Riskが溜まった状態の敵にはダメージを与えやすくなるほか,一定値以上に達すると「リスクブレイク」が発生してさらに大きなダメージを与えられる。Riskは基本的にダメージを与えれば上昇していくので,倒したい相手を集中的に攻撃すべし
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 戦闘の基本はコマンドバトルで,キャラクターごとに3つのコマンドを入力して戦うことになる。ただしターン制ではなく,各コマンドは全キャラクターが共有する“タイムライン”の上に配置され,入力した順番にコマンドが発動する仕組みになっている。

タイムラインに配置したスキルは,方向キーで発動タイミングをずらすことができる。前作からUIが大幅に見直され,発動タイミングを調整しやすくなった
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 そして,本作最大の特徴が相手の行動を予測できるシステム「空想視(イマジナリーチェイン)」だ。コマンド選択時に空想視が展開され「そのコマンドを実行した際に何が起こるのか」が映像で表示される。
 空想視の内容に合わせてコマンドを変更できるので,最善の行動を思案しながらコマンドを入力できるというわけだ。

キャラクターが使えるコマンドは,相手にダメージを与える「攻撃」,回復やバフなどが行える「補助」,移動やガードなどが使える「行動」の3種類に分けられる。コマンドで選択できるスキルの多くは「SP」を消費するので,長期戦の際にはSP回復も意識して戦う必要がある
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 また,攻撃スキルにはSHOOTING(射撃)やRUSH(近接)といった属性が存在し,敵が使おうとしていたスキル属性に対して「カウンター」が発動するスキルを選択すると大ダメージを与えられる。

 カウンターを受けた敵は「打ち上げ」「ダウン」などの特殊なやられ状態となる。これらの状態になると一定時間行動不能となるほか,特定のやられ状態の敵に対してのみ発動するスキルも存在する。タイムラインを調整して最適なスキルを叩き込むのが,本作の戦闘の醍醐味だ。

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 ただし,空想視は「常に攻撃が命中する前提のポジティブな空想」であり,空想視中に表示される「HitRate」(命中率)が低いと,空想の的中確率が低下する。HitRateが低いときは,攻撃が外れてしまった場合の保険を考えておいたほうがいいだろう。

レベルの高い相手への攻撃はHitRateが下がりやすい。HitRateが思うように上がらない場合は,命中率アップの補助スキルなどを活用しよう
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 強敵と戦ったり,戦闘を重ねてキャラクターが成長したりすると「スキル取得Pts」を獲得できる。スキル取得Ptsを消費すれば,既存のスキルをレベルアップさせたり,新たなスキルを習得したりすることが可能だ。使用頻度の高いスキルはガンガンレベルを上げていこう。

スキルを習得するときは,習得キャラクターが条件レベルを超えている必要がある
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スキル取得Ptsは敵の撃破時やレベルアップ時に加え,ゲーム中の各所に落ちている“不審な痕跡”に触れることでも入手できる
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スキルには「攻撃レベル」と「防御レベル」というステータスが存在する。使用したスキルの攻撃レベルが,相手の防御レベルを上回っていれば相手の行動をキャンセルさせられるので,スキル選択の参考にしよう
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本作ではキャラクターの成長比率を「パーソナリティ」というグラフから確認できる。スキル構成と合わせてチェックし,各キャラクターの特性を把握しておこう
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 そして,バトルの切り札となるのが,本作から登場したキャラクター固有の必殺技「オーバードーズスキル」だ。味方キャラクターはダメージを受けると「ストレスゲージ」が累積し,これを消費することでオーバードーズスキルを放つことができる。ゲージは戦闘後も持ち越されるので,ボス戦に温存して一気に使用するのもアリだ。

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オーバードーズスキルは威力が非常に高い切り札だ。戦い方にキャラクターの個性が垣間見える演出にも注目
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フィールド内には,過去に死亡した住人の残滓「スティグマ」が落ちていることがある。スティグマを装備することで,キャラクターのステータスが上昇する
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スティグマは大きく分けて3種類。攻撃力や命中率が上昇する「攻撃衝動」,防御力やHPが上昇する「防衛本能」,SPやクリティカル率が上がる「感覚増幅」のそれぞれ1つずつを装備可能だ
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メビウスに囚われた生徒達の悩みを解決し,主人公のパーソナリティを強化


 メビウスには500人を超える生徒が生活しており,それらすべてのキャラクターと交流ができる。メインストーリーに関わるキャラクターはもちろんのこと,校内を歩いているキャラクター一人ひとりに物語が存在するのだ。

メインストーリーに関わるキャラクターと会話する際,親密度の変化が発生する場合は頭上にアイコンが表示される。親密度が上昇すると,キャラクターの過去やパーソナリティの核心に迫ることができる
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 キャラクターと会話して親密度が上昇すると次第にプロフィールが開放されていき,各々の「隠された本性」が垣間見えるようになる。これが,彼らがメビウスにやってきた理由に関わる“トラウマ”だ。
 何らかの方法でそれを解決してあげれば,主人公のパーソナリティ(ステータス成長率)が上昇したり,新たなスキルを習得したりといった報酬が得られる。

一般的な生徒との親密度を上げる主な方法は直接的な会話だが,会話で上げられる親密度はレベル3の「友人」で打ち止め。より親密になるためには,各人が抱えるトラウマを解決してあげる必要がある
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 生徒との関係の詳細については,メニュー内の「因果系譜」から確認できる。500人以上の生徒の情報をすべて把握するのは難しいが,解決可能なトラウマを持つ生徒を探す手段として活用しよう。

人見知りの生徒は頭上のアイコンに鍵が掛かっており,会話で親密度を上げられない。仲良くなるためには,因果系譜上で隣り合った(接続のある)生徒との関係が「友人」以上になる必要がある。未発見の生徒に狙って出会うのは難しいので,話しかけられる生徒を見つけたら,とりあえず親密度を上げておくといい
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仲良くなった生徒をパーティに誘えば,一緒に戦うこともできる。それぞれパーソナリティの特徴が異なるので,主要キャラクターだけでは作れない尖った構成での戦闘も可能となる
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 前作からの追加要素は非常に多く,これですべてを紹介しきったとは言い難い。まさに,オーバードーズ(過剰強化)の名に相応しい出来栄えだ。これから「カリギュラ」の世界に触れる人はもちろん,前作を遊び尽くした人にも十分おすすめできる作品となっている。

 また,ゲーム内で発見したキャラクター達の“内面”は,今まさに放映中のTVアニメ版を楽しむ助けにもなるはずだ。アニメ内で活躍する帰宅部や楽士の面々を見ながら「今,彼はこんなことを考えているのだろうか」なんて空想を膨らませてみるのも,なかなか楽しい体験になるだろう。

前作からブラッシュアップされ,より美しくなったフィールド背景も見どころの一つだ
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「Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ」公式サイト

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