プレイレポート
驚きすらなく,答え合わせのように面白かった――山中拓也氏による「メギド72」への謝罪と感謝
12月の初頭,4Gamerの編集さんから突然メールがきた。
ちょうどこの頃Twitterでよく話題にしていたので,きっとそれを見て連絡をくれたのだろう。
伝説の指輪の力で72柱のメギド(悪魔)を従えた主人公が,最終戦争「ハルマゲドン」の危機から世界を救うRPG。「フォトン」と呼ばれるエネルギーを奪い合う「ドラフトフォトンシステム」という独自のバトルシステムを特徴としている。
今,僕が最もハマっているゲームだ。
以前,僕は4Gamerで女性向けスマホゲーム「オンエア!」の記事を書かせていただいたことがある。そのときも面白い面白いと周りに吹聴していたら,いつの間にか記事を書く流れになっていた。
ハマったゲームの話をしていると記事執筆の依頼がくる……なんだこの最高のシステムはと思いつつも,今回の返事は少しだけ保留させてもらった。
決して劇的ではない。だからこそ,愛おしい。「オンエア!」についてとにかく語らせてほしいゲームクリエイターの独白
colyの「オンエア!」は,プレイヤーと“声優のたまご達”による青春ストーリーが繰り広げられるスター声優育成アプリだ。そんな本作を「Caligula -カリギュラ-」でおなじみのゲームクリエイター山中拓也氏がプレイしたところ,語らずにはいられなくなるほどの魅力に溢れていたという。本稿では山中氏に「オンエア!」の魅力を語ってもらった。
この逡巡には理由があった。「メギド72」のことは大好きだ。ゲーム誌からのインタビューで「今年,最もハマったゲームは?」という質問をされたら,確実に本作の名を挙げている。書きたいことはいっぱいあるし,二つ返事で受けたい気持ちはある。
しかし自分が記事を書いて良いのだろうか,という気持ちは拭えなかった。
……なぜなら僕は,「メギド72」に謝らなければいけないことがあるのだ。
――「メギド72」よ,面白くなくあってくれ
まずは僕と「メギド72」の出会いについて語らせていただこうと思う。
「メギド72」は2017年12月7日にリリースされ,その直後こそ目立った反応はなかったように思うが,すぐに好事家のあいだでは存在をウワサされるようになった……と記憶している。
前回「オンエア!」の記事でも書いたが,僕は近年のスマホゲームに関してはジャンルを問わずリリース日にダウンロードし,プレイするようにしている。
ちなみに前回は「日頃ゲーム制作を生業としていることもあり〜」と業界研究を理由に話していた。これは半分本当だ。もう半分は格好つけた。ゴメン。
実はもう一つの理由がある。
「乗り遅れるのが嫌だから」だ。そのスマホゲームが本当に面白くて,自分の大事なものになった際に「黎明期を知らない」というのが,今後楽しむためのモチベーションを阻害してしまうことを懸念しているからだ。
……分かる? 分かるよね? すごく流行ってるゲームがあるのを横目に見ながら「今入っても多分出遅れてて追いつけないんだろうしなぁ〜」と思っちゃうお友達いるよね? 多いよね? 4Gamer読者には多いよね?
そんな感じでとりあえずダウンロードしてみるスタイルの僕だが,「メギド72」は触れることができなかった。
理由はシンプル。2017年12月,僕は人生で一番といっていいくらい忙しかったのだ。
「Caligula Overdose」「WORK×WORK」の2本のゲーム制作,さらには「Caligula-カリギュラ-」でTVアニメ脚本と,2018年リリースのものが重なり,彼岸が見える作業量だった。仕事自体は楽しくて疲労こそ感じないのだが,「メギド72」の存在は認識しながらも,物理的に新しいスマホゲームを始める時間は取れなかった。
そんな不運なすれちがいがあって,僕は「メギド72」のスタートダッシュに乗れなかった。このときの僕の気持ちを恐れずありのままに言おう。
「メギド72」よ,面白くなくあってくれ。
醜く,傲慢で,エゴイスティックな考え方だ。
初期からプレイできなかったことを後悔しないように。もちろん誰にも明かさないが,祈りに近い気持ちでそう思っていた。
ただ同時に僕は確信していた。そんなわけがないのだ。触るまでもなく「メギド72」はきっと面白い。
そもそも開発があのメディア・ビジョンさんだ。
近年のコンシューマゲームでいうと「戦場のヴァルキュリア」シリーズや「デジモンストーリーサイバースルゥースシリーズ」など,作りが丁寧で,分かりやすさと楽しさを高い次元で両立する有力デベロッパだ。
個人的にもとても好きなデベロッパで,実現こそしなかったが一度お仕事の相談に行ったこともある(ちなみに僕は子供の頃「クライムクラッカーズ」をCDがすり減るほどプレイした)。
ゲーム中の3Dモデルも半端じゃなくデキが良い。デザインの落とし所やデフォルメ感など,「メギド72」のモデルやモーションは見ただけで分かるほど,センスと愛情にあふれている。
“開発費をかけすぎて宣伝費が残らなかった”みたいな逸話も耳にした。ロックだ。
その逸話の真偽のほどは分からないが,僕もいつも宣伝費がない分をなんとか個人で埋めようと苦心している身なので,なんだかとても好感が持てて勇気をもらえるエピソードだ。
作品的にも,制作側のスタンス的にも絶対に今やっておくべきタイトルだった。
分かっていたが,そのときの僕は目の前のタスクに精一杯で,目をそらすしかなかった。
メギドを始めよう
今から始めても最高に面白いから!
月日は流れ,仕事のピークを抜けた2018年夏頃。
「メギド72」はすでに多くの人に広まっていた。気にしないようにしていても,そのウワサは耳に入ってくる。リリース初期には諸々の苦労があったようだが,そこを乗り越え,ゲーム自体の面白さは世の中に浸透していっているのが見て取れた。
さらには「Caligula-カリギュラ-」のファンの方からも「メギドやってます?」「山中さん多分メギド好きだと思います」「メギド語ってほしいです」「千春さんがサタナキアの声やってます」とメッセージもいただくようになった。最後のはなんだ。
僕の好みを親よりも知っている作品ファンの方からの推しもある。やらない理由はない。でもやれなかった。「今入っていっても乗れないかもなぁ……」と。
これは損切りに失敗するデイトレーダーのような心境で論理的に説明がつくものではない。心の弱さがそうさせたものだ。
しかし,日に日に僕の中で「メギド72」の存在感は拡大していく。友人の声優が多数出演していることもあり,Twitterを見ていれば告知RTで何度も目にする。感性を信頼しているライターさんもメギドの話ばかりしている。ファンの方からのメギドメッセージはさらに数が増えていく……。
そして僕が「メギド72」をインストールしたのが10月中頃。今から2か月前。
もう限界だった。爆発寸前だった。「メギド72」は1周年に向けて明確にギアが上がっていっているように見えた。
なにか,いけないことをしているかのような気持ちだった。誰かに見つかったら叱られるんじゃないか。子供の頃,夜中にこっそり家を抜け出すようなソワソワした気持ちで「メギド72」をダウンロードしてプレイし始めた。
もちろん,面白かった。
驚きすらなく,答え合わせのように,「メギド72」は面白かった。
黎明期を知らないとか,周りに乗り遅れるだとか,そんな矮小な問題を吹き飛ばすくらいにのめりこんだ。
面白いものはいつ始めても面白い。ストレートな真理だった。
プレイをする手が止まらず,とにかくシナリオを読みたくて,バトルがしたくて,失われた時間を取り戻すように石を割りまくった。
2018年12月で1周年を迎えた「メギド72」。
未プレイの皆様,メギドを始めよう。
今から始めても最高に面白いから。
言いたいことはこれに尽きる。
本作のことを気になっていながら,さまざまな理由で始められていない人達もいるはずだ。そんな方々に向けて,及ばずながら魅力を語らせていただきたい。
これが邪な祈りを向けてしまった矮小な僕なりの「メギド72」への,そして感度高くリリース初期から支え応援してきた先輩プレイヤーたちへの謝罪になればと思う。
いつもどおり前置きが死ぬほど長くなってしまったが,そろそろメギド未体験の方に向けてのプレゼンを始めよう。
僕が思うに「メギド72」の推しどころは“キャラクター”と“バトル”の2点だ。
キャラクターの化けの皮が
剥がれるところを見たくないですか?
まずは“キャラクター”について語っていこうと思う。
本作における仲間キャラクターは「メギド」と呼ばれる存在,いわゆる悪魔だ。
主人公はソロモン王であり,タイトルの由来にもなっているとおり,ソロモン72柱として名のしれた悪魔を操って戦っていくことになる。
「女神転生」や「ペルソナ」シリーズで育った皆さんや,時間があるとWikipediaで“悪魔”を調べてしまう思春期真っ盛りの皆さんには,お馴染みの名前がバシバシ出てくるから安心してほしい。
上の画像を見ていただければ分かるとおり,理由あって彼らは人間(※メギド72ではヴィータと呼ばれる)の姿をしている。しかしバトル中にゲージを溜めて奥義を発動することで,一時的に彼らは悪魔の姿を垣間見せるのだ。
これが「メギド72」で僕が一番好きなキャラクター描写の要素なのだが,人間の皮をかぶっている悪魔が一瞬だけその本質を覗かせる……このゾクゾク感,好きな人にはたまらないだろう。
ウダウダと言葉を尽くすよりも,こちらの美少女の奥義を御覧いただければと思う。
悪魔ごとに個性際立つモーションで,奥義が放たれる。そして……。
誰が想像できるだろうか。この可憐な少女の中にこんなにもグロテスクな悪魔が潜んでいようとは。
この少女の性格も,この少女のストーリーも知らないあなたは今妄想をかき立てられているのではないだろうか――この少女のことを知りたいと,思わないだろうか?
この「皮」と「本質」の関係性こそが「メギド72」の素敵なところだ。
人は皆生きている限り,誰だって隠し持っている何かがある。
僕も,あなたも,隣の人もそうだ。
僕は「Caligula -カリギュラ-」という作品で,その秘密を覗き見る背徳感をコンセプトとしてゲームを作った。人の本質を生々しさ重視で現実的に静かに描いたのだが,「メギド72」の暴力的な本質の暴露はある種,胸のすくような開放感を覚える。
この方向性が真逆の表現を見たときに「Caligula -カリギュラ-」ファンの方々が僕にメッセージをたくさん送ってくれていた意味が真に分かった気がした。感謝しかない。
「メギド72」ではこの本質の暴露のカタルシスが悪魔の数だけ存在する。
新たな悪魔に出会うたび,彼らはどんなものを内側に秘めているのだろうかと知りたくなる。知りたい,知りたい,そんな気持ちがメギドの世界にどっぷりと浸からせてくれる。
彼らは悪魔だ。
それゆえか,彼らはとてもプリミティブ。根源的である。
奇しくも僕は前回の記事で「『オンエア!』の登場人物はどこまでも人間らしく複雑で揺れるからこそ面白い」と話したが,今回はその逆位置にあたる感覚だ。
悪魔である彼らは,自分の欲望や思想,哲学にどこまでもまっすぐだ。
自分のため,誰かのため,何かのため,それぞれの悪魔が多様な思想を持っている。
それが例え,世の中の倫理に反していたとしても,世の正義に反していたとしても,とにかく真っ直ぐだ。人間の作った枠など,何の意味も持っていない。
そこには通常の人間では持ち得ないスケールの大きさと,人間が失ってしまったピュアさがある。
だからこそ現代を生きる我々からすると,「メギド72」の悪魔たちの生き様は,ときに痛快で,ときに敬意すら覚え,ときに可愛らしく,ときには胸が痛くなるのだ。
「メギド72」は悪魔の物語。人では描けないストーリーがある。
悪魔は強い。その強さゆえ,悲しまない悪魔もいる。喜ばない悪魔もいる。己の傷に気づかず痛みを感じない悪魔もいる。
だからこそ代わりに僕が悲しみ,喜び,傷んであげたい……彼らの戦いを知れば知るほどそう感じるようになった。
そう,早い話が不覚にも,僕は悪魔が戦う姿を美しいと思ってしまったんだ。
メギドのバトルは
どこまでもあなたの愛に応えてくれる
次は“バトル”について語っていこうと思う。
とはいえ,詳しいバトルのシステムなどは,僕なんかよりも深く研究されている方の記事が無数に上がっているため,今回は割愛しよう。未プレイの方向けに魅力だけを語らせてもらいたい。
スマホゲームにおいて“バトル”は「手段」となっていることが多い。
「あふれ出るスタミナを消費するために」「貴重なアイテムを手に入れるために」「イベントの順位を上げるために」「キャラクターを成長させるために」といったケースが多数ではないだろうか。
しかし「メギド72」において,バトルは“目的”といってもいい。
あまりにもバトルが面白いため,そんな理想的な状況が発生しているのだ。
キャラクターを育てるためにバトルをするのではない。バトルで試したいからキャラクターを育てるのだ。
スマホゲームでそれを実現することが,いかに凄まじいことか。メディア・ビジョンさんの豊富な開発経験があるからこそ為せる業(わざ)だろう。
僕は「メギド72」を始めて以来,そこそこな額のお金を払っているのだが,半分くらいはバトルをするためのスタミナ回復だ。純粋にバトルがしたくてお金を払うことなんて,スマホゲームでは初めての経験だ。
その面白さを作っている要因は複数あるが,未プレイの方に推したいのは「キャラクターにレアリティの概念がない」ことだ。
「メギド72」には真の意味で“死にキャラクター”がいない。キャラクター同士の上位互換,下位互換の関係性が生まれないように工夫されているのだ。
ステータスの大小による差別化ではなく,それぞれのキャラクターが持つ特性や能力がとにかく個性的かつ,ピーキーに設定されている。
パーティ編成によりそれぞれの個性を組み合わせ,シナジーを生み出し戦っていくのだ。一見どう使えばいいのか分からないキャラクターも,ほかの仲間と組み合わせると絶大な力を発揮することもあり,そのひらめきが功を奏した瞬間は,快感としか言いようがない。
どんなキャラクターでも絶対に輝く場面が用意されているというのは,スマホゲームのモチベーションにおいて,かなり大きい。理由は大きく2つある。
1つ目に,ガチャを引いたときにハズレが存在しないということ。
「せっかく確率の壁を乗り越えてSSR引いたのに,それより強い奴もう持ってるよ〜」がないわけだ。
新しいキャラクターさえ引くことができれば,そのキャラクターが持つ唯一無二の特殊な個性が,プレイヤーに新たな戦術をもたらしてくれる。「このキャラクターが手に入ったならあの敵に勝てるのでは!」「あいつと組み合わせたら超強いのでは!」とプレイヤーには確実に喜びがもたらされるのだ。そしてそれを早く確認するためにバトルがしたくなる。そんな緻密な調整がなされているのだ。
この安心と信頼……基本的にお財布と相談しなければならないスマホゲームでは,かなり重要ではないだろうか。
2つ目に,好きなキャラクターを確実にスタメンにできるということ。
ほかのスマホゲームをプレイしていて,「キャラクターとしては好きだが,戦力的に使いづらいからどうしたものか」という愛と効率の天秤が脳内に現れて苦しむことはないだろうか。
「メギド72」ではそれに苦しむ必要はない。死にキャラクターがいないということは,どのキャラクターでも戦術の軸にすることができるということ。
好きなキャラクターを最大限に活かすために,頭を働かせてほかのメンバーを選ぶことで,愛するキャラクターを最高に輝かせられるのだ。
つまりキャラクターはあなたの注いだ愛に活躍で応えてくれる。こんな幸福あるだろうか。
前項でも説明したとおり,キャラクターとシナリオが魅力的な作品だけに,プレイしていると好きなキャラクターがどんどん出てくるはずだ。好きになったら,そのキャラクターを中心とした戦術を考えればいい。恐れずに推しをどんどん増やしていっていいのだ。
さようなら,愛と効率の天秤。片方の皿にどっちも載せてしまっていい。
セクシーなのもキュートなのもどっちも好きでいい時代の到来だ。
無限の可能性を持つ「メギド72」
あなたの提示する可能性とは?
先述したとおり,個性豊かなキャラクターをどう組み合わせるかが「メギド72」のバトルの魅力だ。
僕のお気に入りのパーティを実例に,キャラクターごとの個性がどういう効果を生むのか紹介したいと思う。
1.パイモンさん
色男。この人をリーダーにしていると,奥義を使うために必要な覚醒ゲージが全員最初から1溜まっている状態でスタートできる。
2.ウァサゴさん
高貴なお方。特性としてスタート時から奥義が使える。その奥義を使うと仲間の覚醒ゲージを+1できる。パイモンと合わせて+2だ。
3.ゼパルさん
婚活女子。メインアタッカー。覚醒ゲージが2つ溜まったときに使えるスキルはメギド中屈指の連続攻撃。おや,パイモンとウァサゴのおかげで,すでに2個溜まっていない?
4.アスタロトさん
ご奉仕上手。スキルで味方の攻撃に固定のダメージを追加できる。おやおや,ゼパルの連続攻撃の一撃一撃に固定ダメージがつけられるとすれば……?
5.エリゴスさん
戦士姉さん。覚醒ゲージが2つ溜まったときに使える奥義で全体の防御力を上げられる。1〜4のコンボと独立しているが,防御が弱いパーティの保険的存在だ。
未プレイの方でもなんとなく雰囲気がつかめるだろうか?
こちらを実際に運用するとこんな感じになる。
見てのとおり,とにかくスピードと火力で攻め立てるタイプのパーティだ。かなりポピュラーな編成だと思うが,お気に入りキャラであるゼパルさんの火力を最大限に輝かせるため,とても気に入っている。かつ美人がいっぱいでパイモンさんが喜びそうなところも良い。
ちなみに素の状態だとゼパルさんがウァサゴさんよりも速いため,覚醒ゲージが溜まる前に行動してしまう。そのためウァサゴさんにスピードが上がる「シェルドレイク」というオーブ(装備品)をつけているところがミソだ。
と,僕のパーティはこんな感じなのだが,あくまでこれはほんの一例に過ぎない。
メギドの組み合わせの数だけ戦術があり,無限の可能性がある。だからこそ,自分のパーティについて語るとき,「メギド72」のプレイヤーはとにかくイキイキしているのだ。
だからこそ,僕はほかの人のパーティがどんな感じなのか見てみたい。
アツい語りで自分のパーティーを紹介してほしい。そして皆で鍋でもつつきながらニヤニヤ聞いていたい。
4Gamerさんそんな企画どうですか……? 本当に。いや,本当に。
さて,長々と語ってしまったこの記事もそろそろ切り上げなくてはならない。
メギド未体験の皆様に少しでも魅力が伝わっただろうか。ちなみに僕はまだまだ語り足りていない。
この記事を書くために,あらためて意識してプレイしていたら,さらに語りたい部分が出てくるのだ。このままでは一生終わらないので,断腸の思いで今回はここで止めようと思う。
また機会をいただけたら,今度は好きなメギド1体についてどっぷりと語るみたいなこともしてみたい。
「メギド72」は今もっとも注目すべきタイトルであり,愛にあふれたタイトルだ。
プレイヤーがタイトルを押し上げようとし,その愛に応えるように進化を続ける開発陣の真摯さを感じる。傍目から見ていても,理想的なコミュニケーションが築かれている。
情報発信がSNS中心の今の時代のエンタメコンテンツは,コンテンツだけをローカルに楽しめるわけではない。その界隈の空気感が合うかどうかは意外と重要だ。ゲームとプレイヤーのあいだの空気が良いゲームをプレイしていると,とても幸福な気持ちになるものだ。
「メギド72」では,洗練されたゲームの内容はもちろん,その外側に存在するコミュニティも新規プレイヤーのあなたを暖かく迎えてくれるだろう。保証しよう。僕もそうだったから。
僕の知らない黎明期には,さまざまなことが起きたのだろう。ここまでの完成度になるためにはあらゆる苦労があったことだろう。だがその時期を経たことで今「メギド72」は新規でも入りやすい理想的な状況になっている。
不思議なことに“乗り遅れた”なんて思わない。
リリース1周年の今,この愛にあふれる空間を創り上げてくれた「メギド72」と,先輩ソロモンに感謝の気持ちでいっぱいなのだ。
「メギド72」公式サイト
「メギド72」ダウンロードページ
「メギド72」ダウンロードページ
(C) DeNA Co., Ltd.
(C) DeNA Co., Ltd.