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生まれ変わった「L.A.ノワール」のハンズオンイベントをレポート。Nintendo SwitchやVRの新操作を体験してきた
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印刷2017/11/30 17:00

プレイレポート

生まれ変わった「L.A.ノワール」のハンズオンイベントをレポート。Nintendo SwitchやVRの新操作を体験してきた

 ロックスター・ゲームスは,2017年12月7日の発売が予定されているNintendo Switch版「L.A.ノワール」および,VRをフィーチャーしたPC版「L.A.ノワール:VR事件簿」(発売日未定)のハンズオンイベントを開催した。本稿では,タッチ操作やVR空間での事件捜査など,Nintendo Switch版とVR版を実際にプレイした印象をお伝えしたい。ちなみにゲーム画面および会場の模様は撮影禁止だったので,このページに掲載した写真は,すべてオフィシャルのものとなっている。

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「L.A.ノワール」公式サイト

Nintendo Switch版「L.A.ノワール」公式サイト


Nintendo Switch版「L.A.ノワール」はJoy-Conをサポート
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 「L.A.ノワール」は2011年にリリースされたアクションアドベンチャーで,プレイヤーはロサンゼルス市警の刑事コール・フェルプスとなり,殺人や放火など,さまざまな事件に挑んでいく。背景となるのは第二次世界大戦直後の1947年で,建物や走る車,さらに汚職や薬物が蔓延する当時の世相を再現しており,ゲームに登場する事件も,実際に起こったものがベースになっているというこだわりぶりだ。ダシール・ハメットやレイモンド・チャンドラーなど,いわゆるハードボイルド小説が好きな人なら,この雰囲気にグッとくるだろう。

 捜査では関係者に聞き込みを行うのだが,本作の聞き込みでは,相手の表情の変化を見逃さないことが重要だ。キャラクターにはアクターの表情をキャプチャーしたデータが使われており,例えば嘘をつくときに目をそらすなど,リアルなふるまいをする。

 さて,そんな「L.A.ノワール」が,6年の歳月を経て再び帰ってくるのだ。12月7日には,Nintendo Switch版に加えて,リマスターとなるPlayStation 4版Xbox One版が,そして発売日は未定ながら,HTCのVR対応ヘッドマウントディスプレイ「Vive」に対応した,「L.A.ノワール:VR事件簿」がリリースされる。

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 リマスター版には,PlayStation 3/Xbox 360版向けに配信されたすべてのDLCが同梱されているほか,アビリティが付与される「衣装」や,ゲーム内で収集できる「書籍」「レコード」といった新要素が追加されている。グラフィックスも向上しており,PlayStation 4 ProまたはXbox One X(および対応ディスプレイ)があれば,4K映像でのプレイが楽しめる。


 新たに登場したNintendo Switch版はテレビモードと携帯モード,それぞれで特殊な操作に対応している。テレビモードの場合,状況に応じて視点や格闘がジェスチャー操作で行え,携帯モードでは,行きたい場所をタップして移動したり,ピンチでオブジェクトを拡大したりといったタッチ操作が可能だ。
 また,「L.A.ノワール:VR事件簿」では,オリジナル版の事件のうち7つがVR向けにアレンジされている。

PlayStation 4/Xbox One向けのリマスター版では,グラフィックスが向上している
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 ハンズオンイベントでは,Nintendo Switch版で「赤い口紅殺人事件」の前半,そして「L.A.ノワール:VR事件簿」では,「購入者要注意」のシナリオがプレイできた。

 Nintendo Switch版では,携帯モードの画面タッチで直感的な操作ができることに驚いた。スワイプして周囲を見回し,怪しいモノがあればダブルタップで移動し,ピンチ操作でズームアップしてチェックできる。この操作方法は,「犯罪捜査」というテーマにかなり合っている。
 アナログスティックとボタンを使った従来どおりの遊び方もできるが,Joy-Conを装着したままでも画面タッチができるので,状況に合わせて使い分けるのもいいだろう。とくに尋問の際は,テレビモードの大きな画面で表情の変化をチェックできるような気がする。

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 テレビモードでは1080p,携帯モードでは720pでのプレイが可能で,PlayStation 4 ProやXbox One Xの4K映像ほどではないが,グラフィックスのクオリティも十分に高い。Joy-Con使用時はHD震動とジャイロに対応し,格闘をモーションコントロールでプレイできるという。残念ながらそれらは体験できなかったものの,臨場感がかなり高まりそうなので,どのような仕上がりになっているか楽しみだ。
 ゲームを進めると入手できる衣装も興味深いところで,4種類+αが存在しており,それぞれ使用時に特殊なアビリティが与えられるという。詳細は追って発表される予定だ。

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 続いて体験した「L.A.ノワール:VR事件簿」は,ヘッドマウントディスプレイを装着したプレイヤーが,両手にコントローラを持ってプレイするというスタイルになる。
 仮想空間ではもちろん,周囲360度を見回すことが可能で,コントローラを握った両手がそのまま主人公フェルプスの両手となり,落ちているモノをグリップボタンやトリガーでつかんだり拾ったりして,捜査を進めていく。

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 銃で撃たれた被害者がうつぶせに倒れている場面では,死体の前にしゃがんで遺体を仰向けにし,背広の前を開いて内ポケットの書類をつまみ出し,両手を使って折りたたまれた書類を開いて内容を確認する,といった流れになる。被害者が血まみれであるため,こういうのが苦手な筆者としては死体を仰向けにするのにちょっとした抵抗感を感じたくらい,没入感は高い。

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 移動も工夫されており,行きたい場所を視線でハイライトさせてトラックパッドをダブルクリックする方法と,トラックパッドを押しっぱなしにしたまま,両手を振って歩く移動が用意されている。とくに後者は,移動速度は遅いものの,本当に歩いているような感覚があって面白い。
 車を運転するシーンでは,運転席のキーを回してエンジンをかけたあと,グリップボタンでハンドルを握るというダンドリが必要で,まるで本当の車のようだった。
 格闘シーンはコントローラを握った手で実際にパンチを繰り出し,両手を上げて敵のパンチをガードするという,リアルな格闘さながらの操作になっており,軽く汗をかいてしまった。

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 とくに印象的だったのが尋問シーンだ。目の前に相手が座っているため,存在感が強く感じられ,顔を近づければ表情の変化もじっくり観察できる。VRとアドベンチャーゲームの相性の良さに驚かされた。

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「L.A.ノワール」公式サイト

Nintendo Switch版「L.A.ノワール」公式サイト


 タッチ操作とVR,そして4K画像という新たなテクノロジーをまとって帰ってきた「L.A.ノワール」。ダークなロサンゼルスを背景にした推理サスペンスとして評価の高い作品だけに,まだ未プレイという人は試してほしい。とくにNintendo Switch版はこれまでにないインタラクションが楽しめるので,プレイする価値は十分にありだ。
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