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[gamescom]チェコ共和国パビリオンで見つけた「Hobo: Tough Life」を紹介。ホームレスとして生き抜く一風変わったサバイバルRPGだ
「Hobo: Tough Life」は,プレイヤーがプラハの街を放浪するホームレスとなって,空腹や寒さ,暴力などからサバイバルするという1人称視点のRPGだ。街でゴミ拾いをしたり,行き交う人に物乞いをしたり,さらにはレインコートから住居まで,必要なものを手作りすることでそれぞれのスキルを高めていく。もちろん,寒さや空腹感といったパラメータとは常に睨めっこという状況で,やがては訪れる冬将軍に備えることになる。
ゲームプレイの多くの要素はミニゲーム風にアレンジされており,例えば相手との会話で施しをもらうためには,棒状のインジケータ上で動き続けるメモリを,数少ない緑色に塗られた地点でうまくストップさせなければならない。それぞれのNPCには,同情心を示す数値が表示されており,この数値が高いほど簡単に攻略できたり,何度か失敗しても再挑戦できる。
また,ゴミ箱からの物探しは,一見するとマインスイーパのようなミニゲームになっており,碁盤の目になった専用2Dスクリーンで空いたマスをクリックしていくと入手可能なアイテムが表示される。
ただし,ところどころに巻きウンコの形状をした“地雷”が存在しており,これを開けてしまうと体臭値が高くなる。NPCの中には匂いを嫌って話を聞いてくれない人もいるので,体臭が高くなり過ぎると消臭剤を使ったり,着替えや洗濯も必要になるようだ。さらに,ゴミ箱から見つけた食べ残しにあたってしまい,体力が削がれることもあるなど,ヘルスやモラルを十分に確保するのはなかなか難しい。
プレイヤーキャラクターのシェルター(住処)を制作している場面もあり,ビルの裏手や高速道路の下などの空き地を探し,そこを拠点に生活圏を広げていく様子を確認することができた。廃材を拾って小屋を建てたり,火をくべたドラム缶の燃料にして体を温めることも考えなければならないなど,常にアイテムを集め続けるというゲーム性はRPGそのもの。だが,価値のあるものと言えば飲みかけのドリンクやら古着,もしくはスクラッチ型のロットチケットくらいかもしれない。最大4人のCo-opモードにも対応しているので,仲間とともに協力し合ってシェルターを作ってみるのも面白そうだ。
すでに,Steamでアーリーアクセス版がリリースされてから1か月ほどが経過しており,gamescom 2017に合わせて大型パッチとなる「0.11.007」が実施されている。Bacika氏は継続的なアップデートを繰り返していく予定だと話していた。
未完成のコンテンツが多く,アーリーアクセス版のリリースが早過ぎるのでは,という印象が拭えないものの,現時点で公開されているエリアは予定の30%ほどでしかないとのことで,これからまだまだ進化していくのは間違いなさそう。
今後はストーリーやクエストの導入,地下鉄やバスなどの公共移動手段,さらにはコンバットシステムなどが構築されていくという。Steamのプロダクトページでニュースをフォローしつつ,どのような作品に仕上がっていくのか見守りたいところだ。
「Hobo: Tough Life」公式サイト
- 関連タイトル:
Hobo: Tough Life
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