プレイレポート
[TGS 2018]指先から伝わる恋の体温――。最新版「ラブプラス EVERY」のデート体験レポート
昨年(東京ゲームショウ2017)の出展ではVRゴーグルを使用しての“VR体験”がウリだったが(関連記事),今回の出展バージョンは10分ほど「デート」体験を楽しめるという仕様である。
ゲームを紹介する前に,試遊時のルールをお伝えしよう。
ラブプラス EVERYの待機列では,シリーズの経験者ならご存じであろう「高嶺愛花」(CV:早見沙織),「小早川凛子」(CV:丹下 桜),「姉ヶ崎寧々」(CV:皆口裕子)の中から,自分が一緒に過ごしたい女の子を決め,ブースのスタッフにあらかじめ伝えておく。これで選んだ子とのデートを楽しめるという仕組みだ。
運任せにしたくなければしっかりと申告しておこう。そもそも,どの子が自分の彼女なのかをしっかりと口頭で伝えるのは,このゲームをプレイするうえでは初歩中の初歩である。
今回筆者は,寧々さんとデートした。デートではどこへ行くのか,そしてどんなアプローチをするのかを細かく設定できる。
アプローチ方法は「聞く」「見る」「キメる」「話す」「ふれあう」の5カテゴリで,カテゴリごとにさまざまなアクションが存在する。アクションによって,デートの満足度「LP」(ラブポイント)の上昇量と成功率がそれぞれ異なるので,プランは慎重に立てたいところである。
ただし,デートプランはゲーム側のオススメで設定することもできるので,まずはそれをお手本として活用するのもよさそうだ。
デートの始まりは,彼女との待ち合わせから。昨今のスマホゲームでも魅力的なキャラクターとのタッチによるコミュニケーション機能などは珍しくないが,やはりというべきか,“そこに全力のド直球を投げ込むラブプラス”はハッキリ言って,格が違う。
目と(スマホの中の)目が交わると,強烈な人体反応が引き起こされる。我々は現実と仮想の壁を理解したうえで,手を伸ばしてしまう。分かっているのだ。その指先に触れているものがスマホの液晶画面であると。それでも我々は彼女達を追い求め,その指先はいっそいじらしく見えるほどに……などと書き連ねていくとラブプラス文学が始まってしまうためここまでにするとして,詰まるところ本作は「プレイしていると笑顔になれるゲーム」だ。
デート中は彼女と他愛のない話をしつつ,随所(の選択肢)で感じる「僕はこう答えたい」の思うままに,会話を盛り上げていく。特定のシーンでは,デート前に練り上げたアプローチの中から一つのアクションを選び,彼女と渾身のイチャイチャを繰り広げる。ゲームじゃなくてデートなんだから,これ以上の細かい説明など無粋だろう。目に見える数値のための方程式ではなく,真心で勝負するべきだ。
朝に始まったデートは,時間帯によって場所を移す。夕方になるまでいろいろなところへ行った。当然,寧々さんも一緒だ。
そんな1日の夕暮れ。楽しい時間もそろそろおしまいという時,彼女が言った。「抱きしめても,いいよ?」。すこし気恥ずかしくて,どう返事をしたのかは憶えていない。それに,夕焼けのグラデーションが見せた錯覚だったのかもしれない。けれど,君に触れていた指先は,微かな体温を感じていた。
TGS 2018のプレイアブルバージョンはデート体験のみだったので,女の子との関係がゲームをとおして,どのように,どこまで変化するのかは分からなかった。愛花や凛子と切り替えられるのかも不明である。
しかし,3Dモデルとモーションは抜群の仕上がりで,シリーズを知らない人にも一目でラブプラスの魅力が伝わると確信できる内容であった。会場に足を運ぶ人には,試遊中の筆者の気持ちをぜひとも味わってほしいと,心から思う。
なお,一般公開日の9月22日と23日には,愛花,凛子,寧々をあしらったオリジナルバッグの配布が行われる(全3種。1回の受取で1個まで)。バッグを手に入れるには,会場の初回入場口近くにある「整理券配布所」でバッグの引換券を受け取ったあと,KONAMIブースへと足を運ぶ必要がある。
要するに,バッグの希望者には,試遊希望者とは異なるムーブが求められるのである。前日でも直前でも絶対に,公式サイトの「整理券について」ページ(関連リンク)に目をとおしておくべし。
「ラブプラス EVERY」公式サイト
4Gamerの東京ゲームショウ2018特設サイト
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(C)Konami Digital Entertainment
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