プレイレポート
「進撃の巨人2」で本日実装される「決戦モード」は,討伐から捕獲まで,あらゆるテクニックが試される1対1の真剣勝負
「進撃の巨人2」では,これまでにも,巨人となって市民を喰らう4人対戦「捕食モード」(関連記事)や,最大6人で巨人討伐のスコアを競う「駆逐モード」(関連記事)といったオンライン要素が追加されてきた。
今回の「決戦モード」は,駆逐モードと同様に巨人討伐の腕前を競うものだが,大きく異なるのは1対1の戦いという点だ。6人対戦の駆逐モードだと,序盤は目立たないようにして終盤一気にまくったり,ほかのプレイヤーが倒そうとしている巨人を横取りしたりといった,“抜け駆け”的な戦い方ができたが,決戦モードだとそれは難しくなる。そんな正面切っての真剣勝負が楽しめる本モードのプレイレポートをお届けしよう。なお,今回プレイしたのはNintendo Switch版だ。
決戦モードでは,まず人類側の戦士38人から使いたいキャラクターを選んだあとで,能力や所持アイテムなどが異なる10のプリセットから1つを選択する(つまり,キャラクター能力と外見については,好きなものを自由に選択できる)
「前衛兵」のプリセットは筋力こそ高いものの,「連撃」スキルを持たないため,しっかり加速して一撃のダメージを上げる必要がある。「司令官」はバディアクションのクールタイムを回復する「支援要請」の煙弾を持っていて,仲間との連携が得意。「投擲兵」は「火炎瓶」や「空中刃換装」のダメージが高いため,遠距離攻撃で活躍できる……といった特徴があるので,自分の得意な戦法に合わせたものを選ぼう。
決戦モードの戦いは,自分と相手プレイヤーそれぞれに用意される「勢力ゲージ」の削り合いだ。
フィールド上には自勢力と敵勢力の巨人が入り乱れており,敵勢力の巨人を倒せば敵の勢力ゲージを減らせ,自勢力の巨人を倒されると,自分の勢力ゲージが減る。5分間の制限時間内に相手の勢力ゲージをゼロにするか,制限時間終了時に勢力ゲージが多ければ勝利というルールだ。なお,自勢力の巨人を倒した場合も自分の勢力ゲージが減ってしまうため,闇雲に攻撃するのは避けたい。
対戦を面白くしているのが,巨人の捕獲だ。自勢力の巨人を「捕獲銃」で捕らえると,自分の勢力ゲージを回復できる。中・大型の巨人は足を部位破壊しないと捕獲できないが,小型ならその手間なしで捕獲できるので,ピンチの時には小型の巨人を探すといいだろう。また,敵勢力の小型の巨人を優先的に討伐して,回復させづらくする戦い方もアリだ。
ゲームを進めていくと,巨人と戦っているキャラクターが救援を要請してくることがある。協力して巨人を倒せばそのキャラクターが仲間になり,本編同様に「バディアクション」でプレイヤーを援護してくれるので,見逃さないようにしたい。巨人の群れに飛び込んでエレンの巨人化を使ったり,大物の巨人を相手にミカサやリヴァイの必殺攻撃を放ったりと,状況に合わせて使えば一気に敵の勢力ゲージを減らせるはずだ。
フィールド上には,通常の巨人よりもはるかに手強い「獣の巨人」「鎧の巨人」なども出現する。これらはどちらの勢力にも属しておらず,倒せば相手の勢力ゲージを大きく減らせるので,取り合いとなることは必至だ。
相手にトドメを刺される前に倒したいところだが,前述したようにかなり手強いので,バディアクションはもちろん,このモード独自のシステム「バースト」も活用していきたい。これは,巨人を倒すと溜まる「バーストゲージ」がMAXになると一定時間能力がアップするというものだ。
発動は任意ではないので,強敵と戦う直前でパワーアップするのはなかなか難しいが,強力な巨人が出現した時点でゲージがMAX近くまで溜まっていたら,まず手近な巨人を倒してバーストを発動させてから挑むといいだろう。バースト時に「決戦の狼煙」を使えばさらに能力がアップするため,狼煙の効果時間が長い「補給兵」でこれを使えば,一発逆転も夢ではない。
今回プレイしてみて,特に面白く感じられたのが「捕獲兵」のプリセットだ。「巨人ハンター」のスキルを持っており,相手が中・大型の巨人であっても,部位破壊をすることなく捕獲できる。
これは,救援要請が出たときに原作キャラクターが戦っている巨人にも有効だ。捕獲銃の弾を惜しまず使い,手早く仲間を集めて,バディアクションを連発して獣の巨人や鎧の巨人を仕留められれば,敵の勢力ゲージを一気に減らせるだろう。
どのキャラクターから救援要請が出るかは分からないし,敵プレイヤーが先に仲間にしてしまえばそれまでなので,いつもうまくいくとは限らないが,それだけにスリリングに感じられた。
勢力ゲージには上限値があり,捕獲の回復効果がそこそこ大きいため,ゲージが減ってからの立ち回りが重要になるという印象の決戦モード。たとえ出遅れてしまっても,しっかり捕獲していけば盛り返せるはずだ。相手プレイヤーと直接戦うわけではないが,対戦の駆け引きをしっかりと楽しめるだろう。
一方で,仲間がランダムに出現するため,運良く強いバディアクションを持つ者を揃えられれば,一気にケリがつくこともしばしばあった。基本的にはプレイヤーのテクニックや,プリセットに合った戦い方が勝利へのカギとなるが,運次第で実力差もひっくり返せるバランス,といったところだ。
討伐だけでなく,部位破壊や捕獲,バディアクションの使い方も重要となる「決戦モード」は,「進撃の巨人2」におけるアクションの集大成。ほかのプレイヤーから直接攻撃されるわけではないため,対戦系コンテンツが苦手という人も,Nintendo Switchを持ち寄ったり,PS4でフレンドと誘い合ったりして,このタイトルならではの駆け引きを楽しんでほしい。
「進撃の巨人2」公式サイト
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原作/諫山創「進撃の巨人」(講談社『別冊少年マガジン』連載) (C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会 (C)2018 コーエーテクモゲームス
原作/諫山創「進撃の巨人」(講談社『別冊少年マガジン』連載) (C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会 (C)2018 コーエーテクモゲームス
原作/諫山創「進撃の巨人」(講談社『別冊少年マガジン』連載) (C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会 (C)2018 コーエーテクモゲームス
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