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育成ゲームとしても面白い「黒い砂漠モバイル」。その魅力やモバイル版ならではの楽しみ方を,4周年を迎えた今あらためて紹介しよう
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印刷2023/02/27 15:00

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育成ゲームとしても面白い「黒い砂漠モバイル」。その魅力やモバイル版ならではの楽しみ方を,4周年を迎えた今あらためて紹介しよう

 Pearl Abyssがサービス中のスマートフォン用アプリ「黒い砂漠MOBILE」iOS / Android。以下,スマホ版)が,2023年2月26日にサービス4周年を迎えた。

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 リッチなグラフィックスで描かれたオープンワールドMMORPG「黒い砂漠」PC / PS4 / Xbox One。以下,PC版)は,ノンターゲティングの迫力と爽快感のあるバトルや貿易や採集,生産といった生産系コンテンツ,PvPやGvG,さらにはPKなどプレイヤーの自由度が高いMMORPGであることは,ご存じの人も多いだろう。

画像はPC版
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 そんなPC版の世界観をギュッと凝縮し,異なる面白さが詰め込まれているのがスマホ版だ。今年で8周年を迎えるPC版に負けず劣らずの人気を博しているスマホ版ならではの楽しみ方や魅力を,この機会に改めて紹介したい。


「黒い砂漠」を手の平サイズに収めた「黒い砂漠MOBILE」。その面白さは黒い砂漠に勝るとも劣らない!


 黒い砂漠MOBILEは,PC版をベースに,バーチャルパッドやスキルスロットなどスマホやタブレット向けのUIを搭載し,よりストーリードリブンな形式で展開するタイトルになった。ゲームの進行はPvEがメインだが,PvPやGvGはもちろんのこと,一部のコンテンツではPKも行えるなどMMORPGらしさは色濃く受け継がれている。

通常フィールドをPK可能にする無法者チャンネルでは,獲得経験値がアップする。チャンネルをオンにしなければPKされないのでご安心を
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 「最大の時間泥棒」と揶揄されるキャラクターメイキングも健在で,プレイアブルキャラクター数は25とPC版とほぼ変わらない(※掲載時点でPC版は26キャラ)ほど充実している。

キャラメイクの細かさはPC版譲り。惜しむらくは,せっかく作りこんだキャラクターをアップで見る機会は少ない
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とはいえ,せっかく作ったキャラを綺麗に見せたいのが親心(?)。多彩な撮影モードが搭載されており,映えるスクリーンショットも思いのまま。たびたび,スクショコンテストも開催されているので自慢のキャラで参加してみるのもいい
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 PC譲りのハイクオリティなグラフィックスは健在で,美しく描写された世界を冒険できる。オープンワールドこそ実現できていないが,かなり自由に世界を動き回ることができるはずだ。その自由なコンテンツもPC版から引き継がれており,バトルを楽しんだり,採集や釣りといった生活系コンテンツが楽しめる。

グラフィックスの美しさは,PC版に引けをとらない。ただ,スマホでグラフィックスを追及するとバッテリーの消費も多くなるので,通常プレイ時はほどほどの設定にして,スクショを撮るときのみ最高品質にするといった使い分けがオススメだ
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サービス開始当初は大陸のみが冒険の舞台だったが,現在は大洋コンテンツも実装され,船に乗って海にも出られる。まるまる同じというわけではないが,これからもPC版と同等のコンテンツの登場に期待したいところだ
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 ノンターゲティングのアクションバトルもPC版から引き継がれている。さすがに操作感はPC版に一歩譲るが,バーチャルパッドとスキルスロットの操作感はなかなかのもの。とはいえ,スマホの狭い画面での敵を把握して戦うのはちょっと厳しいので,そこはしっかりと自動戦闘でサポートしている。
 これをオンにすれば自動で戦ってくれるのはもちろん,HPの消耗に合わせて自動でポーション使用も可能で,目を離していても安心だ。ただ,自動戦闘でレイドボスなどと戦うには,戦力差が開いていないと厳しいので,基本的にはオートで戦いつつ,強力な攻撃は手動で回避するといったセミオートプレイで戦うといい。

フィールドでのザコ戦は,そのエリアの推奨戦闘力を超えているなら自動戦闘でまったく問題ない。バリバリ戦ってもらって,キャラクターを成長させよう
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 ストーリーを進める主要依頼(メインクエスト)を始め,サブ依頼なども,オートを選択することでスイスイ進んでいくのもPC版と異なるところだ。依頼をオートで進めれば,目的地まで自動で移動してくれるし,そのまま自動戦闘へも移行する。

主要依頼は,ただ目的地へ進んでバトルするだけでなく,さまざまなNPCとのやりとりが存在する。彼らとの交流を進めていくことで,プレイヤーは闇の精霊を筆頭に,世界の謎へ切り込んでいくことになる
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 PC版と比べて自動化が進んでいるスマホ版だが,これは手軽にいつでもどこでも遊べることを目指した形態なのだろう。そのほかにもPC版とは大きく違う部分は多々あるが,そのなかでもスマホ版の本質とも言える2つのコンテンツをピックアップしたい。


「家門」の隆盛はスマホ版の醍醐味! 全キャラ一丸となって家門を盛り立てよう


 1つめが「家門」だ。PC版でも初めてゲームをプレイするときに「家名」を決めるが,名称こそ異なるがどちらもキャラクターの「名字」にあたる。
 PC版では名字ぐらいの意味合いしかない家名だが,スマホ版の家門は作成したキャラクター全員が所属する一門や一派,言うなればギルドのような形式になっている。
 家門下のキャラクターは一部の強化コンテンツや各種依頼進行度,ペットや図鑑などといったコンテンツを共有している。どのキャラクターでプレイしていても,これらのコンテンツの過程や強化状態が反映され,家門の成長につながるのだ。

個人的に助かるのは主要依頼の共有化と倉庫/家門バッグの存在だ。これまでは新キャラを作ったら,それぞれ主要依頼を進める必要があったが,その手間が省けるようになった。アイテムのやり取りも倉庫/家門バッグのおかげで,楽に行える
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 家門の成長は「家門戦闘力」で表され,これが上がるとバッグの積載可能な重量が増えたり,獲得経験値アップしたりといった恩恵がある。つまり,キャラクターが強くなれば家門も強くなり,同時に全キャラクターの強化につながるという循環を生んでいる。では,家門を強くするにはどうするか。それは「サブキャラをいっぱい作る」のが一番手っ取り早い。数は力なのだ。

家門の強さを表す家門戦闘力。戦闘力が上がるほど恩恵もパワーアップする。キャラクターが強くなれば家門戦闘力も上がるが,全キャラクター分の装備品を用意するのが悩みの種
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キャラクター育成は,最初の1キャラさえ育てばかなり楽になる。武器以外の装備品は使いまわせるうえ,家門内の最高レベルのキャラクターと同じレベルになるまで獲得経験値バフがつくからだ。イベントなどでは比較的強力な装備が手に入りやすいので,イベント期間と重なったら積極的にこなしていこう
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 家門強化のために増やしたサブキャラは,「修練の塔」や「ワールド経営」への派遣,「栄光の道」というサブキャラを使った家門コンテンツに使え,キャラクターの育成やアイテム獲得に活用できる。PC版では見た目が好みとか,違うバトルスタイルで遊びたいとかがサブキャラを作る理由だったが,スマホ版ではサブキャラが増える,サブキャラが強くなることが全体の攻略に大きく影響する。複数のキャラ育成を前提にした家門の育成こそ,スマホ版ならではの楽しみ方だ。

「栄光の道」は,城門を守るため次々と現れるモンスターと戦うタワーディフェンスタイプのコンテンツ。2〜6人の家門キャラクターで防衛ラインを編成し,全10ウェーブからなる敵を排除していく。難度が高いほど報酬が良くなるが,それをクリアするには編成したキャラクターの総戦闘力が高くないと厳しい
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デイリークエストなどをクリアするともらえる「ブラックパール」は,一部の有料アイテムの購入にも使える。衣装やガチャなど誘惑は多いが,長く遊ぶのならキャラクタースロット拡張チケットの購入を優先したい
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賜った「領地」を自分好みにカスタマイズして繁栄させよう


 もう1つのPC版との違いは「領地」をもらえることだろう。
 PC版で農作業を楽しみたいなら,適当なフィールドにフェンスを置いて,そこに種を蒔いて成長を見守る。しかし,スマホ版では主要依頼をある程度進行するともらえる「領地」で行うことができるのだ。

最初にもらえる領地はそれほど大きくないが,家門戦闘力を上げることで徐々に広がっていく。領地の外壁を超えて,外を歩き回ることも可能だ
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 領地はある程度の広さがあり,この範囲内に多種多様な建築物を建てられる。装備の強化に必要なブラックストーンを生成する精錬所や,農作物を育てる菜園,家畜を育てる畜舎といった生産施設,装備の製作・強化を行える装備工房,錬金石の製作や強化を行う錬金工房といった製作施設のほか,家門キャラクターにバフを与える像やバトルコンテンツへの入口となる施設など,攻略に役立ったり利便性を上げたりする施設が山ほどある。

各施設は建設するだけでなく増築を繰り返すことで施設のレベルがあがり,できることや効果をアップさせることも可能だ
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実用一辺倒の領地も悪くないが,景観がいいにこしたことはない。敷地面積は広いので,領地を飾るようなものを配置するのも悪くない。通常のフィールドマップのように,TPS視点で領地内を歩き回ることもできる
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 もっとも,建築物を設置するのも,領地を運営するのもプレイヤー1人では不可能だ。そこで必要になるのが領地民となる。PC版では労働者という形で生産系コンテンツを回せるが,スマホ版では募集した領地民を雇用して採集に派遣したり,建築物を建てたりする労働力として扱える。もちろん,領民として扱うには彼らが住む宿舎も建てなくてはならない。領民を導いて領地を豊かにする箱庭ゲーム的な面白さは,PC版にはないスマホ版ならではの面白さだ。

領民は領地に建てた酒場でスカウトして増やせる。労働者によって得意な仕事もあるので,うまく差配して彼らも育てていきたい
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MMORPGながらオート育成ゲームとしても面白い。遊び方の基本は放置プレイでOK


 さて,これでPC版とスマホ版の共通点や違い,特徴などが分かってもらえたと思うが,では,スマホ版を楽しむのはどうしたらいいのか。新規でMMORPGを遊び始めるとなると,難しそうとか,時間がかかりそうとか,腰が重くなることばかり考えてしまいがちになる。
 そこにアドバイスを送るとするなら,“自動で任せられるところは任せてしまい,家門育成ゲームとして気楽に楽しんでもいいんじゃないか?”というのが筆者の考えだ。

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 例えば,主要依頼やサブ依頼の会話は読むけど,バトル,採集や釣り,伐採などは全部オートにして,レイドが始まる時間になったら手動で参戦みたいな遊び方でも楽しめる。そもそも,キャラクターを強くするためには家門の強化が不可欠で,そのためにはたくさんのサブキャラクターを育てる必要がある。それを全部手動でやろうとすると時間がいくらあっても足りないのだ。
 なのでレベル上げなどの育成部分はオートに任せて,それ以外のちょっとした部分を手動で行うのが,効率よく,美味しく楽しめる黒い砂漠MOBILEの遊び方ではないかと思う。

自動戦闘はちょっと……という読者もいると思うが,レベルや装備を鍛え上げたキャラが頑張って戦っている姿はほほえましい。手塩をかけて作ったアクアリウムを見続ける,見守る楽しさみたいな感覚がある
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“ちょっとした部分を手動”とはいっても,装備の強化や領地の発展などやることは多い。各種コンテンツへの派遣も基本的には手動なので,実はそこそこ忙しかったりする。それでもMMORPGでもっとも時間が必要な「レベル上げ」をオートで行えるのは実に助かる
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 そうした遊び方を考慮してか,スマホ版には消費電力を抑えながらゲームを続ける「節電モード」や,ログアウト後にバトルや採集などといったコンテンツを進めてくれる「闇の精霊モード」といった便利な機能もある。領地民を採集に派遣したり,サブキャラクターを派遣したりするコンテンツも,帰還までの時間はログアウトしていても進むので,無理にゲームを立ち上げ続けなくていい仕様になっているのだ。

MMORPGは時間をかければかけるだけ強くなれるという部分がある。しかし,スマホ版は毎日ログインしてコツコツプレイして,キャラを派遣したり指示したりするだけでも確実に強くなれる。少しの時間でも,毎日忘れずに遊ぶのがキャラや家門を強くするコツだ
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 もちろん,PC版と違っていつでもどこでも遊べるので,行く先々でガッツリ手動プレイという人たちも否定しない。自らのライフスタイル,プレイスタイルにあわせて遊べばいいだけだし,それらを許容しつつ本質的な面白さをもたらしてくれる懐の深さは,見た目こそ違えどPC版もスマホ版も変わらない。だからこそPC版は今年で8年,そしてスマホ版は4周年を迎えるほどの人気を博し続けているのだろう。

 高スペックのPCが欲しくなるPC版(プレイするだけならそこまでマシンスペックは必要ないが)に対して,多くの人が持っているスマホで,いつでもプレイ可能な黒い砂漠MOBILE。4周年記念イベントやキャンペーンが多数始まり,強力な装備やアイテムなどが手軽にもらえる今が,遊び始める絶好の機会と言えるので,気楽に多数のキャラ育成が楽しめる本作に触れてみよう。

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