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育成ゲームとしても面白い「黒い砂漠モバイル」。その魅力やモバイル版ならではの楽しみ方を,4周年を迎えた今あらためて紹介しよう
リッチなグラフィックスで描かれたオープンワールドMMORPG「黒い砂漠」(PC / PS4 / Xbox One。以下,PC版)は,ノンターゲティングの迫力と爽快感のあるバトルや貿易や採集,生産といった生産系コンテンツ,PvPやGvG,さらにはPKなどプレイヤーの自由度が高いMMORPGであることは,ご存じの人も多いだろう。
そんなPC版の世界観をギュッと凝縮し,異なる面白さが詰め込まれているのがスマホ版だ。今年で8周年を迎えるPC版に負けず劣らずの人気を博しているスマホ版ならではの楽しみ方や魅力を,この機会に改めて紹介したい。
「黒い砂漠」を手の平サイズに収めた「黒い砂漠MOBILE」。その面白さは黒い砂漠に勝るとも劣らない!
黒い砂漠MOBILEは,PC版をベースに,バーチャルパッドやスキルスロットなどスマホやタブレット向けのUIを搭載し,よりストーリードリブンな形式で展開するタイトルになった。ゲームの進行はPvEがメインだが,PvPやGvGはもちろんのこと,一部のコンテンツではPKも行えるなどMMORPGらしさは色濃く受け継がれている。
「最大の時間泥棒」と揶揄されるキャラクターメイキングも健在で,プレイアブルキャラクター数は25とPC版とほぼ変わらない(※掲載時点でPC版は26キャラ)ほど充実している。
PC譲りのハイクオリティなグラフィックスは健在で,美しく描写された世界を冒険できる。オープンワールドこそ実現できていないが,かなり自由に世界を動き回ることができるはずだ。その自由なコンテンツもPC版から引き継がれており,バトルを楽しんだり,採集や釣りといった生活系コンテンツが楽しめる。
ノンターゲティングのアクションバトルもPC版から引き継がれている。さすがに操作感はPC版に一歩譲るが,バーチャルパッドとスキルスロットの操作感はなかなかのもの。とはいえ,スマホの狭い画面での敵を把握して戦うのはちょっと厳しいので,そこはしっかりと自動戦闘でサポートしている。
これをオンにすれば自動で戦ってくれるのはもちろん,HPの消耗に合わせて自動でポーション使用も可能で,目を離していても安心だ。ただ,自動戦闘でレイドボスなどと戦うには,戦力差が開いていないと厳しいので,基本的にはオートで戦いつつ,強力な攻撃は手動で回避するといったセミオートプレイで戦うといい。
ストーリーを進める主要依頼(メインクエスト)を始め,サブ依頼なども,オートを選択することでスイスイ進んでいくのもPC版と異なるところだ。依頼をオートで進めれば,目的地まで自動で移動してくれるし,そのまま自動戦闘へも移行する。
PC版と比べて自動化が進んでいるスマホ版だが,これは手軽にいつでもどこでも遊べることを目指した形態なのだろう。そのほかにもPC版とは大きく違う部分は多々あるが,そのなかでもスマホ版の本質とも言える2つのコンテンツをピックアップしたい。
「家門」の隆盛はスマホ版の醍醐味! 全キャラ一丸となって家門を盛り立てよう
1つめが「家門」だ。PC版でも初めてゲームをプレイするときに「家名」を決めるが,名称こそ異なるがどちらもキャラクターの「名字」にあたる。
PC版では名字ぐらいの意味合いしかない家名だが,スマホ版の家門は作成したキャラクター全員が所属する一門や一派,言うなればギルドのような形式になっている。
家門下のキャラクターは一部の強化コンテンツや各種依頼進行度,ペットや図鑑などといったコンテンツを共有している。どのキャラクターでプレイしていても,これらのコンテンツの過程や強化状態が反映され,家門の成長につながるのだ。
家門の成長は「家門戦闘力」で表され,これが上がるとバッグの積載可能な重量が増えたり,獲得経験値アップしたりといった恩恵がある。つまり,キャラクターが強くなれば家門も強くなり,同時に全キャラクターの強化につながるという循環を生んでいる。では,家門を強くするにはどうするか。それは「サブキャラをいっぱい作る」のが一番手っ取り早い。数は力なのだ。
家門強化のために増やしたサブキャラは,「修練の塔」や「ワールド経営」への派遣,「栄光の道」というサブキャラを使った家門コンテンツに使え,キャラクターの育成やアイテム獲得に活用できる。PC版では見た目が好みとか,違うバトルスタイルで遊びたいとかがサブキャラを作る理由だったが,スマホ版ではサブキャラが増える,サブキャラが強くなることが全体の攻略に大きく影響する。複数のキャラ育成を前提にした家門の育成こそ,スマホ版ならではの楽しみ方だ。
賜った「領地」を自分好みにカスタマイズして繁栄させよう
もう1つのPC版との違いは「領地」をもらえることだろう。
PC版で農作業を楽しみたいなら,適当なフィールドにフェンスを置いて,そこに種を蒔いて成長を見守る。しかし,スマホ版では主要依頼をある程度進行するともらえる「領地」で行うことができるのだ。
領地はある程度の広さがあり,この範囲内に多種多様な建築物を建てられる。装備の強化に必要なブラックストーンを生成する精錬所や,農作物を育てる菜園,家畜を育てる畜舎といった生産施設,装備の製作・強化を行える装備工房,錬金石の製作や強化を行う錬金工房といった製作施設のほか,家門キャラクターにバフを与える像やバトルコンテンツへの入口となる施設など,攻略に役立ったり利便性を上げたりする施設が山ほどある。
もっとも,建築物を設置するのも,領地を運営するのもプレイヤー1人では不可能だ。そこで必要になるのが領地民となる。PC版では労働者という形で生産系コンテンツを回せるが,スマホ版では募集した領地民を雇用して採集に派遣したり,建築物を建てたりする労働力として扱える。もちろん,領民として扱うには彼らが住む宿舎も建てなくてはならない。領民を導いて領地を豊かにする箱庭ゲーム的な面白さは,PC版にはないスマホ版ならではの面白さだ。
MMORPGながらオート育成ゲームとしても面白い。遊び方の基本は放置プレイでOK
さて,これでPC版とスマホ版の共通点や違い,特徴などが分かってもらえたと思うが,では,スマホ版を楽しむのはどうしたらいいのか。新規でMMORPGを遊び始めるとなると,難しそうとか,時間がかかりそうとか,腰が重くなることばかり考えてしまいがちになる。
そこにアドバイスを送るとするなら,“自動で任せられるところは任せてしまい,家門育成ゲームとして気楽に楽しんでもいいんじゃないか?”というのが筆者の考えだ。
例えば,主要依頼やサブ依頼の会話は読むけど,バトル,採集や釣り,伐採などは全部オートにして,レイドが始まる時間になったら手動で参戦みたいな遊び方でも楽しめる。そもそも,キャラクターを強くするためには家門の強化が不可欠で,そのためにはたくさんのサブキャラクターを育てる必要がある。それを全部手動でやろうとすると時間がいくらあっても足りないのだ。
なのでレベル上げなどの育成部分はオートに任せて,それ以外のちょっとした部分を手動で行うのが,効率よく,美味しく楽しめる黒い砂漠MOBILEの遊び方ではないかと思う。
そうした遊び方を考慮してか,スマホ版には消費電力を抑えながらゲームを続ける「節電モード」や,ログアウト後にバトルや採集などといったコンテンツを進めてくれる「闇の精霊モード」といった便利な機能もある。領地民を採集に派遣したり,サブキャラクターを派遣したりするコンテンツも,帰還までの時間はログアウトしていても進むので,無理にゲームを立ち上げ続けなくていい仕様になっているのだ。
もちろん,PC版と違っていつでもどこでも遊べるので,行く先々でガッツリ手動プレイという人たちも否定しない。自らのライフスタイル,プレイスタイルにあわせて遊べばいいだけだし,それらを許容しつつ本質的な面白さをもたらしてくれる懐の深さは,見た目こそ違えどPC版もスマホ版も変わらない。だからこそPC版は今年で8年,そしてスマホ版は4周年を迎えるほどの人気を博し続けているのだろう。
高スペックのPCが欲しくなるPC版(プレイするだけならそこまでマシンスペックは必要ないが)に対して,多くの人が持っているスマホで,いつでもプレイ可能な黒い砂漠MOBILE。4周年記念イベントやキャンペーンが多数始まり,強力な装備やアイテムなどが手軽にもらえる今が,遊び始める絶好の機会と言えるので,気楽に多数のキャラ育成が楽しめる本作に触れてみよう。
「黒い砂漠MOBILE」公式サイト
「黒い砂漠MOBILE」ダウンロードページ
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