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SUPER GT公式「SEGA World Drivers Championship」“テスト走行会”レポート。35台のマシンが入り乱れる,大迫力の新作アーケードレースゲーム
国内でも人気の高いモータースポーツ「SUPER GT」公式のドライビングレースゲームとして鋭意開発中の本作を,最速で体験できるこのロケテスト。セガ秋葉原1号館では本日の開店に先駆け,メディア向け体験会が行われたので,その模様をレポートする。
「SEGA World Drivers Championship」公式サイト
35台の車が入り乱れる,セガ発の「SUPER GT」公式レースゲーム
ロケテスト実施店となったセガ秋葉原1号館には,本作の筐体が6台設置され,本作のセールスポイントの1つである「多人数×多店舗」による,最大10人のネットワーク対戦が可能なセッティングが行われていた。
SUPER GTマシンのシートをイメージした筐体には,手元でシフトチェンジができる「パドルシフト」が装備されたステアリングのほか,レバータイプのシフトも実装。ゲームスタート時はオートマだが,シフトを動かした瞬間からマニュアルへと切り替わり(特別な操作でオートマに戻すことも可能),プレイヤー好みのスタイルで運転ができる仕様だ。
またステアリングの前にはLEDインジケーターが設置されていて,速度,ギア,タコメーター,コーナーごとの規定速度情報が表示されるようになっている。
プレイヤーは単にレースを体験するだけでなく,実際にレーシングチームの一員となってシーズン優勝を目指すという設定で,走行中には自身の走りに対し,チームからのアドバイスや声援が絶えず無線で聞こえてくる演出も用意されている。また走行中にステアリングの赤いボタンを押せば,任意にチーム無線を聞くことも可能だ。
今回のロケテストでは,最初から選べる「GT300」と,ゲームを進めると選べるようになるハイパワーの「GT500」の2クラスで,それぞれ実在する3チーム(計6チーム)のいずれかに所属し,対応の車種に乗って走ることになる。マシンは各チーム1台のみで,前者は2017年度の新型車両,後者は開発中の車両を採用。なおGT500のクラスは,GT300のRound1〜3を1回ずつ走行することで選べるようになっていた。
Aimeを使ってプレイヤー登録をすることで,このロケテスト中に開催される「シーズン戦」へと参戦でき,Round 1〜3の3つのコースを走行した順位によるポイントが,「シーズンポイント」として集計される。その合計が最も高かったプレイヤーが,シーズンチャンピオンの栄光を掴めるという仕組みである。
ちなみに各コースでの獲得ポイントは,次回走行でいい記録を出せば更新されていくので,さらに上を目指すこともできる。製品版でも今回と同様,一定の期間を設けたシーズン戦を行っていくそうで,レースごとの対戦だけでなくシーズンを通しての戦いも熱いものとなりそうだ。
ゲーム本編のプレイフィールはリアル志向で,例えばコーナーリングではブレーキングとアクセルワークが主体となり,いわゆるドリフトなどは用いられない。ただ開発プロデューサーの解説によれば,カツカツのシミュレーターというわけではく,ちゃんとレースゲームとしての調整が入っているそうで,あまり肩肘張らずに楽しむタイプのゲームのようだ。
ステアリングはもちろん,走行時の状況によってフォースフィードバックがかかる。またパドルシフトは,実際のマシンと同等の手触りになるように取材を重ねたこだわりの設計だそうで,カン,カンと心地のいい変速が可能だった。
走っていて何より頼りになったのは,ステアリングの前に設置されたインジケーターだ。ゲーム画面に映るそれよりも格段に目に入りやすく,筆者のようにあまり運転に慣れていなくてもシフトチェンジのタイミングやコーナーでの参考速度なども一目で分かるのがありがたかった。
そのほか,走行中はゲーム画面に「ドライバーズスキル」が表示されるのも面白い点だ。コーナリングやオーバーテイク時など,特定のポイントをうまく走行するとゲージが溜まり,これが高いほど,うまく走行できたという証明になる。ギャラリーからも見えるようになっているので,うまいプレイヤーのドライビングを参考にしたいときにも,良い指標になりそうだ。
ゲームは実際のSUPER GTと同様,GT300とGT500のクラスが同じコース内を走るという独自のルールを採用していて,対戦マッチング時も両クラスのプレイヤーが入り交じって走行することとなる。
このロケテストバージョンでは,プレイヤーとCOMで合計35台(GT300が20台,GT500が15台)のマシンが入り乱れて走行する形で,うち10台がプレイヤー操作となっていた。製品版ではさらに台数を増やし,45台前後をコース上に走らせることを目標としているという。
今回走れる3コースは実在のものではないが,開発プロデューサーいわく,製品版では実在のコースも用意したいとのこと。もちろん車もこの6台だけではなく,2017年度の全車両を用意することを目標に開発を進めているとのことだった。
久しぶりに登場するセガの新規レースゲームということで,セガの担当者も「(レースゲームファンのみならず)過去にセガのレースゲームを遊んでいた人にも,ぜひプレイしてほしい」と話していた。次回ロケテストは未定とのことなので,興味のある読者はこの週末,ぜひ店舗に足を運び,SUPER GTの走りを体感してみてはいかがだろうか。
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