プレイレポート
[gamescom]ナチスの占領からアメリカを救え。「Wolfenstein II: The New Colossus」で2つのミッションを体験してきた
今回は短い時間ではあったが,Wolfenstein IIのミッション2つを体験できた。本稿ではその内容をお伝えしよう。
Bethesda Softworksは,数社が合同でブースを用意した形のエリアでWolfenstein II: The New Colossusの体験会を行っていた |
Wolfenstein IIは,“新生ウルフェンシュタイン”,つまりリブート作品として2014年にリリースされた「Wolfenstein: The New Order」(PC / PS4 / PS3 / Xbox One / Xbox 360)と,その前日譚にあたる「Wolfenstein: The Old Blood」(PS4 / Xbox One)に続く,シリーズ最新作である。
主人公はシリーズ作品の(ほぼ)主役を務めてきたウィリアム B.J. ブラスコヴィッチ(通称BJ)。時代は1961年で,舞台は第二次世界大戦に勝利したナチスの支配下にあるアメリカだ。
出展バージョンでプレイできたのは,オープニングミッションにあたる「The Reunion」と,ナチスの基地に潜入する「Roswell」の2つ。
The Reunionは,BJが医療施設と思しき場所で目を覚ますシーンで始まる。無理矢理に車椅子に乗せられるBJ。しかも急に,何者かに襲われてしまう。ワケが分からないまま,そして車椅子に乗ったままで,戦闘に突入するのである。
BJは車椅子に乗っているため,自らの手でタイヤを回して移動する。もちろんプレイヤーの操作は,ゲームパッドであれば[左スティック]を前方に倒すだけだが,キャラクターは両手がふさがった状態なので,敵を攻撃する場合は銃を持つという間(ま)が必要。そのため,突然目の前に敵が現れた場合などは先手をとられがちになる。
また,車椅子のままでは段差を乗り越えられないので,進めるルートを常に探すことも必要だ。
次から次へと現れる敵を倒しつつ施設内部を進んでいくと,ある地点で階下へ続くと思しきベルトコンベアを発見する。嫌な予感しかしないが,ゲーム的(?)にはそれに車椅子ごと乗る以外にやることがなくなるので,渋々乗ることに。すると,ベルトコンベアの角度がついた場所に到達した時点で,車椅子から投げ出されてしまう。
悪いことは続くもので,そのタイミングで敵も現れた。ベルトコンベアを滑り落ちながらの銃撃戦である。なんとか下に到達すると,自力で車椅子に戻り,事なきをえた。
このように,オープニングミッションは車椅子に乗っている状況をうまく利用した仕掛けが多かった。序盤のミッションではあるが,戦闘だけでなく,さっそくさまざまなギミックが仕込んであるわけだ。
もう一つのミッション・Roswellでは,消防士に扮したBJが,ニューメキシコ州ロズウェルを訪れることになる。
ミッションの最初の目的地となるダイナーでは,ナチス兵に話しかけられるというシーンがあった。変装がバレるかバレないかという,緊迫感を出す演出だ。
ちなみにダイナーでのやりとりは,7月に公開されたトレイラーにも収録されているので,ぜひチェックして雰囲気を味わってみてほしい。
なおRoswellでは,The Reunionになかった新しい要素がアンロックされるようなことはなく,システム面での大きな違いは感じられなかった。ただカットシーンはRoswellのほうが多い。ここからあらためて,ストーリーを丁寧に描いていくということだろう。
新生後はシングルプレイ専用FPSとしてシリーズを重ねてきているWolfensteinシリーズ。今回の体験から,ストーリー展開はもちろん,戦闘シチュエーションのバリエーションなども,しっかりと作り込まれている印象を受けた。約2か月後の発売が楽しみな一作だ。
「Wolfenstein II: The New Colossus」公式サイト
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