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[E3 2018]5000匹のネズミが画面を覆う。フランス産アクションアドベンチャー「A Plague Tale: Innocence」の最新デモをチェック
HoloLens対応ARゲーム「Young Conker」や「Fragments」の開発元としても知られるAsobo Studioの新作「A Plague Tale: Innocence」。本作の舞台となるのは14世紀,1349年のフランスだ。イギリスとの間で,のちに百年戦争と呼ばれる戦乱に包まれていたところに,アジアからもたらされた黒死病で,ヨーロッパ全人口の3割が死に至る。そうした,国家自体が存亡の危機にあったフランスで,両親を失い,何らかの理由で異端審問官に追われる15歳の少女アミシアと,5歳の弟ヒューゴの逃避行を描いた物語が展開するという。
今回E3 2018で公開されたデモは,2月に公開されたデモと“ほとんど同じ内容”とのことだったので,詳しい内容についてはそちらの記事を読んでほしい。簡単にデモの内容を説明すると,旅の途中で出会った孤児の少年ルカスとともに,ローマ水道の遺跡の傍らに続く,道なき道を進んでいくシーンが展開する。今回のデモにおいては,冒頭で「V - Massacre」というタイトルが新たに表示されていたので,このシーンは「第1チャプター」ということになる。
デモを紹介してくれたリードゲームデザイナーのケヴィン・ショトー(Kevin Choteau)氏によると,今回のデモの新しい点は,これまで1画面にネズミが「3000匹」描画されると紹介されていたモノが,自社エンジンを改良したことで「5000匹」にまで増えたことだそうだ。
赤い目を光らせ,キーキーと鳴く大量のネズミが,隙あらば人間に襲い掛かろうと取り巻いてくるという,ネズミ嫌いなら鳥肌モノのグラフィックスだが,「子供の無邪気さ」と「過酷な世界」を対比させた世界観は一見の価値がある。
また,今回のデモではクラフト要素に使用すると思われるワークベンチが追加されていた。その詳細は説明されなかったのだが,木工や金属,色違いの糸のようなものも確認できた。かなり細かく作り込まれていそうな雰囲気だった。
ショトー氏は,「ストーリーを非常に重視しているので,多くの人に存在を知ってもらいたいと思う一方で,あまり新しいデモを見せたくないというジレンマがある」と,筆者との雑談中に語っていた。希望が失われ,亡国の危機にあった自国の歴史を,ダークファンタジーというオブラートに包みながらもしっかりと表現したいという意思が伝わってくる。
今回のデモの最後には,タイトルの表示とともに「2019年」と発売予定年も記されていた。発売までに,ゲームの更なるブラッシュアップとネズミ増やしに精を出していくとのことだ。
「A Plague Tale: Innocence」公式サイト
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