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印刷2017/02/23 12:00

イベント

「魔界戦記ディスガイア」のトークイベント「ディスガイアナイト in 渋谷」が開催。間島淳司さんが自身の演じるプリニーとの14年間を振り返った

画像集 No.001のサムネイル画像 / 「魔界戦記ディスガイア」のトークイベント「ディスガイアナイト in 渋谷」が開催。間島淳司さんが自身の演じるプリニーとの14年間を振り返った
 日本一ソフトウェアは2017年2月18日,「魔界戦記ディスガイア」シリーズのトークイベント「ディスガイアナイト in 渋谷」を東京都内のLOFT9 Shibuyaで開催した。このイベントには,同社の代表取締役社長を務める新川宗平氏と,「ディスガイア」シリーズにてプリニーのボイスを演じる声優の間島淳司さん,そしてシリーズの楽曲を手がける佐藤天平氏が登壇し,トークを繰り広げた。

 トーク前半の話題は,間島さんが14年間にわたって演じ続けているプリニーについて。間島さんは「自宅に送られてきたFAXにのっぺりしたペンギンの顔が描かれていて。それで事務所から『これのオーディションを受けてください』と言われて驚きましたよ」「それで高い声でデモを作ったのですが,まさか採用されるとは」と,当時を振り返った。

左から佐藤天平氏,間島淳司さん,新川宗平氏
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岐阜・各務原の小学1年生に進呈されているというプリニーの防犯ブザー
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 そんなプリニーだが,今や日本一ソフトウェアの看板キャラを務めるだけでなく,サッカークラブ・FC岐阜の応援隊長に起用されたり,岐阜・各務原の小学1年生に進呈される防犯ブザーにプリントされたりと大活躍していることが,新川氏から紹介された。

 会場では「プリニーヒストリー」と題して,14年間のプリニーの変遷が紹介された。2003年の初代「ディスガイア」に登場するプリニーを見た間島さんは,「これは会社のマスコットにしちゃダメなヤツですよ……」とコメント。新川氏によると,「もともとはゲームのマスコットキャラがほしくて,キャラクターデザインの原田たけひとに頼んだら,死んだ魚のような目をしたペンギンが出てきた」とのことだ。さらに「年月が経つにつれて,眼に光が宿るようになった」と新川氏が解説を加えると,間島さんも「最終的には赤いマフラーをして,『プリニー 〜オレが主人公でイイんスか?〜』の主人公になりましたからね」と同意していた。

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 上記のとおり,プリニーはFC岐阜の応援隊長に起用されているのだが,新川氏によるとプリニーの着ぐるみは世界に数体存在するという。もっとも古いものは10年ほど前に作られており,中に入ると非常に熱くて蒸れるとのことだが,それ以降のバージョンは内部にファンが搭載されているそうだ。

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 また,プリニーがさまざまなチャレンジをする「プリニーの検証動画」を,YouTubeにて配信していることも紹介された。この動画シリーズは,「魔界最弱のプリニーが,人間界ではどのくらいの実力なのかを検証する」というお題目のもと,着ぐるみのプリニーが百人一首やサッカーのPKに挑戦するという内容で,番外編も含めると現在7本が公開されている。新川氏によると「まだまだいろんなチャレンジをしたい」とのことで,「ディスガイア」シリーズを含めた日本一ソフトウェアのファンからアイデアやリクエストを募ることも検討しているという。

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 トークの後半は,事前に募集した質問などに間島さんが答える展開となった。
 最初の質問は,初代「ディスガイア」のボイス収録時のエピソードを教えてほしいというもの。現在のゲームでは,たとえ複数のキャラクターが登場するシーンでも声優が一人ずつボイスを収録することが多いのだが,初代「ディスガイア」ではシーンに応じて数名のキャラクターのボイスを掛け合いで収録することもあったという。間島さんは「声優としては,掛け合いができるほうがありがたい」としつつ,「ベテランの先輩に話しかけていいのかどうか緊張した」と当時のことを振り返っていた。

 「演じてみたい『ディスガイア』シリーズのキャラクターは?」という質問が読み上げられると,間島さんは「むしろ,多くの声優さんにプリニーを演じてほしい」と返答。設定上,ゲームに登場するプリニーはそれぞれ別の個体なので,必ずしも間島さんがすべてのプリニーを演じる必要はないというわけである。
 そのほか間島さんは,過去に檜山修之さん演じるアクターレの物まねをして喉がかれたエピソードを披露していた。

 「プリニーとして誰かのもとで働くとしたら?」という質問には「閣下が安定かな」としつつも,間島さんとしてはヴァルバトーゼを演じる鈴木達央さんに「思うところがある」とのことで,「最終的にはエトナ様ですかね」と回答。ちなみに新川氏がプリニーになったら,働かずにサボっているとのこと。

 「『ディスガイア』シリーズでもっとも思い出深いタイトルは?」という質問には,「やっぱり初代」と間島さん。初代「ディスガイア」では,プリニーだけでなくラミントンのボイスも演じているため,印象に残っているという。とくに,ラミントンとフロンが最初に会話するシーンが気に入っているそうだ。その意味では,クリストを演じた「V」も記憶に残っているとのこと。

 「いざプリニー役に受かったときの心境は?」という質問には,「ペンギンとイケメンのラミントンの両方が受かるとは思っていなかった」と,間島さんは当時を振り返った。それと同時に「予算がないのかな,とも思った」と明かすと,新川氏は「正直言うとなかったんです。続編の『2』と比較すると,ボイスの予算は少なかった」と意外な事実を披露した。

 イベントの終盤には,佐藤氏によるライブコーナーが設けられた。酷い腰痛に悩まされ,つい先日までは杖をつかないと歩けない状態だったという佐藤氏だが,「ラストエンゲージ」「キラリ☆星になる」「裸のレクイエム」「White Tiger」の全4曲を熱唱し,会場を大いに盛り上げていた。なお「ラストエンゲージ」と「裸のレクイエム」は,事前に行われたリクエスト投票企画の上位2曲である。

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 イベントのエンディングでは,間島さんが「こうしてライブを聴くと,もう一度ゲームをやりたくなる」とコメント。また佐藤氏は,「皆の応援のおかげで腰痛も乗り切れました。今日ほど皆の暖温かさが身に染みた日はありません」と来場者に感謝の意を示した。最後に新川氏が,「ディスガイアナイトを広げていって,ゆくゆくは天平さんのライブを武道館で観たい」「14年間に及ぶ間島さんのプリニーも,そろそろ次のステージに持っていきたい」と夢を語り,「できれば半年後くらいに次のディスガイアナイトを開催したい」として,イベントを締めくくった。
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