プレイレポート
腕を振るとゲーム中でパンチを繰り出せる体感系対戦ゲーム「ARMS」をプレイ。操作は分かりやすい一方で,練習しがいもありそう
本作は,腕が伸びるキャラクターを操作してボクシングのように殴り合う格闘スポーツゲームだ。大きな特徴となるのは,Joy-Conのモーションセンサーを活用して,「左右の腕を実際に動かす」ことでゲーム中でもパンチが繰り出せるということ。
本作においては,Joy-Conを縦向きにして,[L/R]ボタンを親指で押せるような形で持つ(会場では「いいね!」(サムズアップ)の持ち方と説明された)。Joy-Conは2本あるので,分割したゲームパッドを,左右それぞれの腕に持つ形で操作するのだ。
そして,右手を振ればゲーム中のキャラクターが右手でパンチを,左手を振れば左手でパンチを繰り出す。これに,左右のJoy-Conを同じ向きに傾けると行える移動,[L]ボタンのダッシュ,[R]ボタンのジャンプといったアクションを組み合わせ,対戦相手とボコスカ殴り合うのである。
左右の腕を振りながら移動系のアクションも行うというのは,慣れていないとけっこう難しく,思うようにパンチが当たらないこともしばしば。パンチを放ったあとにJoy-Conを傾けると,カーブして飛んでいくというギミックもあり,練習しがいがありそうだ。
敵のパンチは,ダッシュなどで回避する以外にも,Joy-Conを“ハの字”に構えると発動するガードで防げる。ただし,両手を振って行う「投げ」攻撃には無力なので,どの攻撃を繰り出すか,どのように防ぐといった駆け引きが生まれるだろう。
試合中にゲージが溜まると,[L/R]ボタンの脇にある[ZL/ZR]ボタンで「ラッシュ」が発動。効果はプレイしているキャラクターによって異なるようだったが,うまく敵にヒットすると,しばらく両手を振り続けて連続パンチを浴びせられるなど,強烈な攻撃が可能となっていた。
パンチや移動を自在にできるようになるには,けっこうな練習が必要だと感じたが,その一方で,初心者であっても「とりあえず自分がパンチすれば,ゲーム中でも殴ってくれる」という操作をすぐに理解できるのは,本作の良いところだろう。上級者がやりこめるゲーム性を持ちつつも,誰でもワイワイと楽しめる分かりやすい操作やルールを盛り込んでいるのは,実に任天堂らしい対戦ゲームのアプローチと言えるのではなかろうか。
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