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[TGS 2017]「真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY」のステージイベントをレポート。新キャラのアレックスや“超凶悪”ダンジョンの謎に迫る
これはアトラスゲームファンのフリーアナウンサー松澤千晶さんを司会に,同じくアトラスゲームファンで知られるライターのマフィア梶田さんと本作のディレクター石田栄司氏が,本作の新要素や魅力,真・女神転生シリーズ25周年の情報などを紹介するというもの。本稿で,主に「真・女神転生DSJ」を中心に,その模様をお伝えしよう。
「真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY」公式サイト
「ディープでストレンジな顔ぶればっかりですよ」という梶田さんの“客いじり”から始まったこのイベント。「大勢の人の前に立つのは慣れていない」と緊張気味だった石田氏はまず,今回の試遊出展の反応について「細かいところを確認するようにプレイしていた人が多いという印象で,前作を遊んでくれていた人も多いのかなと思いました。こちらも細かいところを作り直しているので,それを細かくネチネチとチェックしながらプレイしてほしいです」と話した。
ナンバリングではなく外伝的なものを携帯ゲーム機で出すということで,いつ始めてもいつ終えてもいい,手軽で遊びやすいものとして制作が始まったが,結果はガチガチの硬派な作品となり,“メガテニスト”達からは一目置かれる作品となった「真・女神転生 STRANGE JOURNEY」。オリジナル版のニンテンドーDSから,次の世代の携帯機である3DSで新たに,そして“ディープ”に生まれ変わった本作には多くの新要素が加わっている。
その中でもとくに大きいのは追加シナリオとキャラクターであると石田氏は語る。オリジナル版の倍近くにもなるという新たなストーリーの中心にいるのは,新キャラクターのアレックスだ。プレイヤーが太刀打ちできない高度なテクノロジーを装備した彼女の目的は,プレイヤーである主人公を倒すこと。なんらかの目標を達成するために,ストーリーの節々で主人公の目の前に現れるのだ。
アレックスが着ている新デザインのデモニカスーツが気になるという梶田さんの「主人公達のデモニカスーツとは別の技術体系で作られているようですが,何かしらの関係はあるとみていいんですよね?」という問いに,石田氏は「彼女がなぜこのデモニカスーツをまとっているのかは,徐々に分かっていくような仕組みになっています」と話す。
また,梶田さんがお気に入りという,アレックスが持つレトロなデザインの銃については「オリジナル版も古き良きSFへのオマージュが多く込められた作品でしたので,今回も新しいものと古いものが混ざったようなデザインというのは考えています」と説明した。
キャラクターデザインを担当する土居政之氏から最初に上がってきた「アモン」を見てから,その方向性が形作られたという新悪魔は,ボスとして登場するものはもちろん,仲魔にして使役もできるものもいるという。物語上でもなんらかの形で関わってくるようで,梶田さんは「悪魔と人間の関わり方がストーリー的に重要となるゲーム。どうやってこの悪魔達がストーリーに絡んでくるのか気になります」と期待をあらわにした。
新ダンジョン「嘆きの胎」は,アレックスとの物語が進むことで行けるようになるという,前作のラストダンジョン以上の規模を誇る“超凶悪”なダンジョンだ。
悪魔達はもちろん,所々に仕掛けられた罠も凶悪だったオリジナル版のダンジョン。「もう落とし穴だらけとかはやめてくださいよ(笑)」という梶田さんに対し,石田氏は「そういった,オリジナル版でみなさんが辛かった罠を回避するためのアプリは追加しました」と話す。それを手に入れるために新ダンジョンにきてもらうという仕組みにもなっており,「テクノロジーでオカルトと戦う」という構図をさらに熱いものへと進化させているという。
昔からのファンが期待する手強い面も持ちつつ,新しいファンに向けて遊びやすくもなっている。オリジナル版の開発スタッフが集まり,「どこをどう直そうか」という何百と上がってきた修正項目に対応し,難度調整やダンジョン内のどこでもセーブ機能など,システム面の大幅なリファインを行い,より快適に遊びやすくしたそうだ。
オープニングムービーも初公開され,「巨大な悪魔が殴り合うシーンと,最後にデモニカスーツを着用して光の中に消えていくシーンはたまらない」という感想を述べた梶田さんは,石田氏から「こちらからの唯一のオーダーが『最後はデモニカスーツで終わらせてほしい』でした」という話を聞かされ「素晴らしいセンス」と大絶賛していた。
シリーズ25周年と本作の発売を記念した「DSJ悪魔人気投票」の実施も発表された。「真・女神転生DSJ」に登場する345体の悪魔を対象にした投票企画で,その結果は,10月25日に配信が予定されているニコニコ生放送にて発表されるとのこと。松澤さんに結果予想を聞かれた梶田さんは,「鉄板はアリスで,常連のピクシーやネコマタも上位にくると思うけど,デモニホくんみたいな,DSJだからこその悪魔が結構上にくるかも」と予想。お気に入りの悪魔を聞かれた石田氏は,「悪魔は等しくみんな好きですが,デモニホくんには思い入れがありますね」答えた。
オリジナル版開発の終盤に,真・女神転生シリーズの悪魔デザインを手がける金子一馬氏に,「面白いのができたから入れておいて」と渡され,パスワード入力で呼び出せる悪魔という形で入れたというデモニホ。その時は活躍の舞台までは用意できなかったが,しかし今回は新ダンジョン「嘆きの胎」にいるという。石田氏は「彼が待っていますので,皆さんに会いに来てほしい」と嬉しそうに語った。
異世界シュバルツバースでの,“ディープ”でストレンジな旅を楽しめる本作は2017年10月26日発売。真・女神転生シリーズ25周年のさまざまな展開を追いつつ,本作の発売を楽しみに待とう。
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