紹介記事
遊びながら何度も泣いてしまう「崩壊3rd」の魅力は物語とキャラにあり。美しい世界を守るために戦う少女たちの物語を紹介
これは,HoYoverseが展開している「崩壊3rd」(iOS/Android/PC)のプレイヤー(艦長)が,よくX(旧Twitter)でポストしている言葉である。
「なぜ9章?」と思われそうだが,そこには大きな理由がある。9章で描かれる物語こそが,本作で描かれる成長物語の真の始まりと言っても過言ではないからだ。
彼女たちの物語は,あまりにも険しい。でも,それに屈せずに何度も立ち上がる姿が描かれており,艦長たちは泣きながら彼女たちを見守っている。
2017年のサービス開始時から展開していた第1部「月の起源と終焉」が今年3月に終わり,2024年には第2部が始まる本作。一定のレベルに達していれば,1部および1.5部をクリアしなくても2部が遊べると公式からアナウンスされてはいるものの,現役艦長としては実装済みの物語もぜひ遊んでほしい。
なので今回は,美しい世界を守るために戦う人々の姿を描いた崩壊3rdの物語に詰め込まれた魅力を,できる限りネタバレを避けて紹介していく。
涙でぐしゃぐしゃになりながら少女たちの成長を見守る「メインストーリー」
メインストーリーの第1部では,主な舞台を地球とし,世界を蝕む未知の力「崩壊」との戦いが描かれている。第1部の主人公は,キアナ・カスラナ(CV:釘宮理恵)という明るく前向きな,どこにでもいる少女だ。やがて自身の過酷な運命を知り,周りの人々の力を借りて成長していく姿には何度も心打たれる。
キアナは,対崩壊組織「天命」の極東支部「聖フレイヤ学園」に所属する「戦乙女(ヴァルキリー)」として,仲間である雷電芽衣(CV:沢城みゆき)とブローニャ・ザイチク(CV:阿澄佳奈)とともに,崩壊との戦いに身を投じていた。
キアナ・カスラナ(CV:釘宮理恵)
雷電芽衣(CV:沢城みゆき)
ブローニャ・ザイチク(CV:阿澄佳奈)
テレサ・アポカリプス(CV:田村ゆかり)
フカ(CV:高山みなみ)
無量塔姫子(CV:田中理恵)
雰囲気が一変するのは,冒頭でも書いた9章だ。ある出来事によってキアナたちを襲う悲劇は,艦長の心も大きく揺るがす。筆者が9章をプレイし終えたあとは「まさかこんな展開になるなんて」と呆然としてしまった。
ゲーム内のキアナは,艦長たち以上に傷つき,立ち直れないくらいのダメージを負っている。だが人々の手を借りて立ち上がり,崩壊に向き合っていくキアナの姿は,きっと誰であっても見守りたくなる。
そして成長するのは,キアナだけではない。芽衣やブローニャ,テレサ――ほかにも多くのキャラクターの成長を見守れるのが本作の魅力の1つだ。
9章以降も怒涛の展開が続き,筆者は何度も涙でぐしゃぐしゃになりながらプレイした。特に大きな章の終わりに流れるクオリティの高いムービーでは,毎回涙腺が崩壊する。なんなら曲を聴いただけで泣ける。どうか本作をプレイする際はハンカチを用意してほしい。
世界の敵である崩壊に話を戻すが,この世界には14の律者が存在しており,最後の律者「終焉の律者」が降臨すると世界は崩壊に呑まれてしまう。そんな崩壊との戦いだが,実は過去にも起きている。それが崩壊によって滅びてしまった前文明で活躍した人々の物語だ。
可憐な少女を筆頭にした「十三英傑」と触れ合える「古の楽園」の先に待つもの
サイドコンテンツ「古の楽園」の物語も必見だ。この物語をすべて体験しなくてもメインストーリーは進められるが,古の楽園に登場する「火を追う十三英傑」(以下,十三英傑)の物語を知ることで,メインストーリーをより深く理解できる。
とある出来事をきっかけに芽衣は「古の楽園」と呼ばれる場所を訪れる。この場所は,過去の記憶を記録しておく場所であり,記憶体として存在する前文明の人々がまるで生きているかのように過ごしている。その人々こそが十三英傑だ。
十三英傑は,かなりの曲者揃いだ。彼らには実力などを反映させた順位があるが,特に上下関係が厳しいわけではない。だからといって,全員がとても仲が良いわけでもない。それでも1つのチームとして機能しているのは,古の楽園で芽衣が最初に出会うエリシア(CV:井上麻里奈)という可憐な少女の影響が強いだろう。
第1位:「救世」ケビン(CV:日野 聡)
第2位:「■■」エリシア(CV:井上麻里奈)
第3位:「戒律」アポニア(CV:白石晴香)
第4位:「黄金」エデン(CV:木村珠莉)
第5位:「螺旋」ヴィルヴィ(CV:金元寿子)
第6位:「鏖滅」千劫(CV:小林裕介)
第7位:「天慧」スウ(CV:櫻井孝宏)
第8位:「刹那」サクラ(CV:佐倉綾音)
第9位:「旭光」コズマ(CV:小林千晃)
第10位:「無限」メビウス(CV:大久保瑠美)
第11位:「繁星」グレーシュ(CV:木野日菜)
第12位:???
※存在自体がネタバレなため,今回は掲載しない
第13位:「空梦」パルドフェリス(CV:山本希望)
芽衣は,謎の多い彼らと交流し,時には戦いながら前文明で起きたことを知っていく。まるで生きている人間のような英傑たちだが,果てしなく遠い過去で生きていた人であり,ほとんどがすでに故人だ。遊んでいるうちに全員好きになるくらい良いキャラクターたちなのに,記憶体としか会えないのは切ない。
彼らの物語は,やがてメインストーリーに合流する。そこで語られる十三英傑の物語もしっかりと作り込まれており,終盤では思わず涙するものになっている。
未来を描く「後崩壊書」では,謎の存在「天上の人」と戦う
本作には,サイドコンテンツとして「オープンワールド」も実装されている。オープンワールドは現文明の過去「桜の輪廻」,7章の物語とつながっている「天命本部」,そして第1部の8年後を描く「後崩壊書」「後崩壊書 第二部」の4つに分かれており,後崩壊書は続きものだ。今回は,その後崩壊書を紹介する。
大崩壊との戦いから8年,アフリカ大陸の観光都市「セントフォンテーヌ」で異変が観測された。さらには,天命とともに崩壊と戦った「ネゲントロピー」の盟主であるヴェルト・ヨウ(CV:細谷佳正)が自身の子どもとともに行方不明になってしまう。
天命から指令を受けた芽衣率いる第三小隊がセントフォンテーヌへと向かうが,そこは赤い結晶に覆われた異空間になっていて……というのが後崩壊書のあらすじだ。
後崩壊書で主人公となるのは男性キャラクターで,名前を自由に決められる。
主人公(CV:石井 真/左)
ライル・コッローディ(CV:寺島拓篤/右)
キャロル・ペッパー(CV:岩男潤子)
ティミド・クート(CV:伊藤かな恵)
あらすじにも名前が出たヴェルトだが,メインストーリーにも登場しており,後崩壊書から服装が変わる。この姿,「崩壊:スターレイル」(PC/PS5/iOS/Android)をプレイしている人であれば見覚えがあるだろう。どうしてそうなったかはネタバレになるので語らないが,このヴェルトは崩壊:スターレイルに出てくるヴェルトと同一人物のようだ。
後崩壊書は,メインストーリーの物語とは少し雰囲気が異なる。戦っている相手が何者なのか,どうしてセントフォンテーヌに異変が起きたのか――未来の世界で戦う人々の姿を通して,その謎の真相を解き明かしていく。
本作の物語は辛い展開が続くこともある。そんなときおすすめなのが,YouTubeにアップされている公式アニメだ。崩壊3rdのキャラクターたちが終始楽しそうに過ごしているので,思わずほっこりできる。
定期的に開催されるイベントのストーリーもしっかりと作り込まれている。重いストーリーもあるが,思わず笑ってしまうようなイベントストーリーが多いので,ぜひ遊んでほしい。
ここまで主にストーリーを通して,崩壊3rdを紹介してきたが,戦闘も楽しいので安心してほしい。キャラクターによってド派手な必殺技やスキルも用意されており,その演出を確認するのが新キャラクター実装時の楽しみになっている。
筆者が本作をプレイし始めたとき,まさかこんなに好きになるとは思っていなかった。いまでは大好きなフカのフィギュアが出ると知り,初めて美少女フィギュアを予約してしまったほど,大好きな作品になっている。そこまで好きになった理由は,美しい世界を守るために立ち上がる人々の姿を描く物語に心惹かれたからに違いない。
魅力的な物語とキャラクターが楽しめる本作は,年末年始のお供としてもおすすめなので,ぜひ多くの人にプレイしてほしい。
「崩壊3rd」公式サイト
「崩壊3rd」ダウンロードページ
「崩壊3rd」ダウンロードページ
キーワード
(C)2015-2016 miHoYo Inc. ALL RIGHTS RESERVED.
(C)2015-2016 miHoYo Inc. ALL RIGHTS RESERVED.