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[GDC 2018]恐竜世界をVRで冒険できる。「ARK Park」ローンチイベントレポート
PC版はSteamやOculus Store,Viveportで販売されており,対応機器はRift,Vive,Windows MRの3タイプ。コントローラはそれぞれのVR専用コントローラのほか,ゲームパッドもサポートしている。なお,対応言語は英語,日本語,中国語,韓国語で,字幕と音声に対応する。
さて,ARK Parkは「ARK: Survival Evolved」からスピンオフしたVRタイトルだ。恐竜世界での冒険を高クオリティで綴り,実に1300万本以上を売り上げたSurvival Evolvedだったが,裸一貫で投げ出されて木の実を拾って飢えをしのぎながら生き延びる……といった超硬派な内容は,購入前の予想と少し違っていたという人もいたかもしれない。
ARK Parkはそこからうって変わって,ゆるいゲームとなっているようだ。まず,舞台が野生の世界ではなく,「ジュラシックパーク」のようなテーマパークという設定となっており,より安全に恐竜と親しめる。Survival Evolvedと同じ世界でありつつ,ゆるりと探索したり,恐竜を愛でたりすることに重点を置いたゲームになっているのだ。
とはいえ,VRで恐竜世界を見て回れるだけのデモというわけではない。弱点を探すために恐竜の遺伝子を集める必要もある。集めた遺伝子の欠片はパズル要素がある謎解きで解析していく。そのほか,採集や武器作成,テイミングといった要素をしっかり残している。
また,恐竜の卵を入手できれば,それを孵化させて育てることもできる。恐竜を成長させれば,その背中に乗ることもできるようだ。
テーマパークにはアトラクションの形で10のマップがあり,それぞれで「ティラノサウルスに会える場所」といった設定があるようだ。ちなみに,安全に恐竜と触れ合えるのは,恐竜を凶暴化させないデバイスを設置している場所だ。そういうスポットでは飼い慣らしたもの以外でも,襲われることなく交流ができるのだという。
ARK Parkにはマルチプレイの要素もあり,最大4人のプレイヤーで一緒に冒険を楽しめる。そのほか,教育要素として,恐竜のホログラフィックモデルを観察できる場所なども用意されていた。
会場ではRift版とWindows MR版が用意されていたので,ちょっと後者を試してみた。
チュートリアルを始めると,コントローラの使い方,主に移動方法や設備の操作方法などを教えてくれる。
移動はワープ式だ。左手のタッチパッド上側を押すとドローンと放物線が伸びるタイプで,Windows MRの作法ではなく,Viveの作法が採用されていた。インタフェースはもう少し説明が必要かもしれない。
到着した施設の内部では別の操作のチュートリアルが行われ,円盤状に小さな恐竜が何体かと,中央にティラノサウルスがいる操作盤の前に誘導された。周りにはトカゲ系の恐竜をはじめ,さまざまなミニ恐竜なども並んで動いている。ここでまた指示に従って操作を覚えていくのだが,会場の騒音でヘッドセットの音声が聞きとりにくかったこともあって,筆者には少し分かりづらかった。
さらに場所が狭すぎたので,手前のミニ恐竜にかろうじて触れるのが精一杯で,中央のティラノサウルスにはまったく手が届きそうにない。もう少し広めのスペースを確保する必要がありそうだ……と思ったら,やってみるとなんとか手に持つことができていた。吸い付き型だろうか?
実は,ここで手に取ったミニ恐竜をパネルに投げつけるのだそうだ。そうすると,その恐竜の情報が表示される。それに筆者はなかなか気づけなかった。
また,なぜか見回す操作が多くて(次の誘導メニューが後ろにあるとか),気がつくとケーブルでぐるぐる巻きにされていたので注意してほしい(たまには逆回転もしたほうがいいぞ)。
ビジュアルから分かるとおり,「Minecraftで作ったSurvival Evolved」といった風情のゲームで,実際のプレイフィールもSurvival Evolvedに近くなっているようだ。会場ではブロックの地形を掘り進んだり,家を作ったり,ダンジョンに潜ったりするところが紹介されていた。短いデモだったが何度か恐竜に出くわして殺されていたので,見た目よりずっとガチなゲームだろう。
なお,家を作る要素はSurvival EvolvedとPixARKには搭載されているが,ARK Parkには存在しないとのこと(代わりにプレイヤーの拠点となる基地が用意されている)。
先日,Nintendo Switch版がサプライズ発表されたSurvival Evolved(関連記事)。今春にはiOS版とAndroid版のリリースも控えており,さらにまもなく大型DLCがやってくるとのことだ。
ARKは2015年から始まった比較的新しいIPではあるが,着実に進化と拡大を続けている。恐竜世界に乗り物や武器などの未来文明を持ち込んだゲームデザインは,VR体験によっていっそうの価値をもたらしうる。ARK ParkはARKシリーズの中でも,特別な位置にあるゲームに思われた。
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(C)2018 Snail Games. All rights reserved. ARK Park and the respective logos are trademarks or registered trademarks of Snail Games in the U.S. and/ or other territories. All other trademarks are the property of their respective owners.
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