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キーワードは「インスタントゲーム」「ライブゲームストリーミング」。Facebook Gamesが掲げる今後の展開が語られた事業戦略説明会レポート
Facebook 公式サイト
Facebook Gamesの特徴は,「時と場所を選ばないこと」。世界中のどこにいても,スマホやPC,コンシューマ用ゲーム機など,ありとあらゆるデバイスでFacebookのゲームを楽しめるというわけだ。さらにモバイルでもデスクトップでも,どんな環境でもライブ中継ができるという特徴もある。
昨今,ほかの人のゲームプレイを鑑賞するという「ライブゲームストリーミング」がすっかり定着しているが,オレベ氏によると,毎月6億5千万人以上のユーザーがオーディエンス(視聴者)として,Facebookのゲームを楽しんでいるという。この数字について,氏は「非常に大きな人口だ」と胸を張った。
続いて,Facebook Gamesのもう1つのウリとして「インスタントゲーム」の紹介が行われた。このサービスはFacebookのメッセンジャーやニュースフィードを介して,ゲームをプレイできることが大きな特徴だ。ダウンロードやアプリのインストールなどが不要なので,待ち時間という障壁もない(関連記事)。
オレベ氏によると,通常,5〜10秒程度でゲームを開始できるという。現在,30か国において17タイトルがリリースされている。そのうち,7本が「スペースインベーダー」や「アルカノイド」「パズルボブル」といった日本産のタイトルだ(関連記事)。
また,Facebookが抱える膨大なユーザーにゲームを提供できることは,タイトーにとっても大きなメリットがあるという。インスタントゲームに提供しているタイトルは,シンプルながらも奥深いゲーム性があり,誰でも手軽に楽しめる。そんなクラシックゲームを若い人に伝えることで,ゲームの歴史を知ってもらうと同時に,新しいゲームの価値に気付いてもらえる可能性もある,というの氏が見解だ。
西脇氏は「今後もインスタントゲームの発展に貢献していきたい」と意欲を見せていた。
氏によると,日本でのFacebookの月間アクティブ利用者数は月2600万人。そのうち,1700万人が毎日アクセスしており,これは月間利用者数の65%を占めるという。さらに1700万人という数字は,日本のネット人口の25%に相当するという。
売上ベースで見ると,日本は124億ドル。これは,グローバルで3番目に大きな市場だという。世界的に見ても非常に大きなマーケットサイズであり,アプリ内課金やコンテンツ購入を伴うアクティブなユーザーが多いことを示している。
チュン氏は「日本のマーケットには時間,スタッフ,リソースを投資していくに値する市場であり,とても意味のあること」と話していた。
Facebookは現在,インスタントゲームにおいてデベロッパ向けのクローズドβテストを行っているという。チュン氏は「参加したいと考えているデベロッパは,ぜひ参加の意志を伝えてほしい」と呼びかけた。なお,プラットフォームは30か国で展開中だが,数週間のうちにさらに展開地域を増やしていく考えとのこと。
チュン氏によると,日本はLINE LIVEやニコニコ生放送などの優秀なライブストリーミングが数多く整っている環境であるため,Facebookとしてはライブストリーミングに限らず,日本のデベロッパとの連携を強化していきたいという。
また,インスタントゲームについては,将来的に大事なプラットフォームであるだけではなく,HTML5ゲームの時代を迎えようとしている点でも大きな価値を持つのではないか,と述べている。今後,ますますインスタントゲームの機能を強化していくのは当然としつつ,ゲームのジャンルもどんどん増やしていきたい,と今後の展望を述べて,説明会を締めくくった。
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インスタントゲーム(Instant Games)
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Facebook向けアプリ
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