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[NDC19]devCATの新作「Dragonhound」は“オリエンタルスチームパンク”を描く。個性的なビジュアルをアートディレクターが紹介
Nexon Developers Conference公式サイト(韓国語/英語)
今回の講演では,このビジュアルがいかにして生まれたのかが語られている。キム氏によれば,プロジェクトが始まってプロトタイプを制作した時点では,ローテクな世界観をベースにしたハンティングゲームでライディング要素があり,遠距離シューティングアクションも加える,などの要素は決まっていたという。こうした世界観やシステムに映像を与えるにあたって,スチームパンク風の騎士の姿をしたハンターが馬に乗り,大砲でモンスターを倒していくという案が挙がったそうだ。
しかしキム氏らは,「これでは,個性はあってもマニアックすぎないか?」とも考えた。とくにスチームパンクはアニメや映画でもヒットさせるのが難しいジャンルであり,どのようなビジュアルを採用すべきか頭を悩ませたと当時を振り返った。悩んだ末,最終的には「新しいものにチャレンジしたい」という思いが勝り,新たな形でマニアックなジャンルにアプローチするという方向に舵を切ったという。
スチームパンクは,イギリスの産業革命を背景にしたような世界として描かれることが多い。本作では,オリジナルの世界観を築くためにここにひねりを加え,「東洋で産業革命が起きたとしたらどうなるか」と考えたという。キム氏は,本作のジャンルを「オリエンタルスチームパンク」と説明た。
本作のグラフィックスで目をひくのが,やはりロマン溢れる装備の騎兵だ。「重腕」と呼ばれる装備は,「馬に乗ったまま大砲を撃つにはどうすればいいのか」「戦闘中に着脱して,手でいろいろなことができるようにしたい」「巨大なモンスターの攻撃から身を守りたい」といった,ゲームプレイに似合った実用的なデザインを考えた結果生まれたものだ。ここでキム氏は,「エイリアン2」のパワーローダーを例に挙げ,「強化外骨格のロマン」も強調した。
重腕は,機械部分の「フレーム」と,その上に着ける「外殻」に分かれている。フレームには,スピード特化,攻撃力特化,防御特化といったそれぞれのタイプがあり,ゲームプレイに影響を与えるという。
外殻はさまざまな見た目が用意され,自分の重腕の見てくれにこだわることもできるようだ。
今回の講演では,開発中のさまざまな重火器も紹介された。パーティプレイでは,これらの武器の特性を生かした役割分担が重要になってくるとのことだ。
最後にキム氏は,人々に「韓国でこんなにユニークで面白いゲームが作られているんだ」と言ってもらえることを目標に,本作を開発していると述べて,講演を締めくくった。
ビジュアルはもちろん,G-Star 2018のインタビュー記事でも紹介したように,ゲームプレイもかなり個性的になものなりそうな本作。ローンチされる日を楽しみにしたい。
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