プレイレポート
[E3 2017]「STAR WARS バトルフロント II」のシングルプレイキャンペーンがプレイアブル出展。帝国軍の生き残りをかけて極秘任務を遂行せよ
そこで「STAR WARS バトルフロント II」では,新たにシングルプレイ向けのキャンペーンモードが取り入れられた。これは,4月にフロリダ州オーランドにおいて開催されたイベント「Star Wars Celebration 2017」で発表されている(関連記事)。
ストーリーは,帝国軍傘下の特殊部隊「インフェルノ」に所属し,極秘任務を託された主人公アイデン・ヴァーシオ(Iden Versio)が,「エンドアの戦い」でパルパティーン皇帝とダース・ベイダーを同時に失った帝国軍の生き残りをかけて奮闘するというもの。
ダース・ベイダーがいなくなった後に何が起こっていたのかというのは,コミックスでは「Star Wars: Shattered Empire」シリーズなどで題材にされたことはあるものの,映画本編ではほとんど触れられていない。
それが今回,オリジナル三部作の第3話「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」のエンディングにあるエンドアの戦いから,続三部作の第1話にあたる「スター・ウォーズ/フォースの覚醒(エピソード7)」直前に起こったジャクーの戦いまでの,謎の30年間で起こったことが詳しく描かれる。しかも帝国軍からの視点で物語が進められていくというのだから,ゲーマーだけでなくスターウォーズファンから熱い視線が注がれているのも頷けるだろう。
公開されたプレイアブルデモは,「Dauntless」と名付けられたストーリー序盤のものだ。エンドアの陸戦では活躍しながらも,上空で第2デス・スターが爆発するのを目の当たりにしてしまったアイデン。失意のまま帝国軍の本拠の1つであり,自分の生まれ故郷でもあるバードス(Vardos)に帰還したところから,物語は始まる。
帝国軍の上官でもある父親から皇帝が生きていないことを告げられ,インフェルノ隊が切り札であると諭されたアイデンは,さらに赤いマントを羽織った人物に,生前の皇帝に託されていたという極秘の臨時計画の遂行を命じられる。
この赤いマントを羽織った人物というのは,実は人間ではなくドロイドの1種だ。パルパティーンの分身として各地にミッション内容を伝えることを任務としているという,“動く記憶媒体”である。古風な宇宙飛行士のヘルメットのようなスクリーンが顔部に装着されており,そこに皇帝の不気味な顔が映し出されて任務を言い渡される。この皇帝が,尋常ではない威圧感を持っているのだが,ただのレコーダーの割には,ある種の感情さえも持っているようにさえ感じられた。開発者によると,キャンペーン中に何回も登場するとのこと。
極秘任務の内容そのものを詳しく聞き出そうとしたアイデンは,このメッセンジャードロイドにどやされる始末。どこか後味の悪い印象を残しながらも現時点ではどうすることもできず,とりあえず激戦の繰り広げられている惑星フォンドア(Fondor)へと向かうことになる。
フォンドアは,スター・ウォーズのストーリーにおいては,知的生命体が入植し始めたばかりの新天地の1つであり,このミッションの時点ではまだどちらの勢力にも属していない。ただ,続三部作に登場するドゥークー伯爵の指揮下のもとで帝国軍に取り込まれて,軍事工場基地として開発されることになる場所なので,その結果にインフェルノ隊の暗躍があったという設定は,想像に難くないだろう。
ここから実際のゲームが始まり,TIEファイターを操縦して,フォンドアの軌道上での戦いに参加する。スター・デストロイヤーを破壊しようと攻撃を仕掛けてくる反乱軍のXウィングやAウィングを蹴散らし,相手の母艦へと単身で乗り込んでいくことになる。PlayStation 4のゲームパッドにおいては,右スティックで機首を前後左右に動かして移動方向を決め,左スティックでは旋回をナビゲートする。
ゲーム開始直後は,一度に双方を操作してしまって方向感覚を失い,スター・デストロイヤーのアンテナにぶつかったが,この操作に慣れることでTIEファイターの不規則な動きが実現できる。ただ,初心者でも右スティックの操作だけで十分にミッションが遂行可能だ。これは,シングルプレイ用キャンペーンのストーリーを中心に遊びたいというファン向けたゲームバランスなのだと思われる。
そうして,反乱軍の母艦のハンガーへと乗り付けた主人公は,そのままハンガーに並べられている戦闘機や,パイロットたちを一掃し,帝国軍を悩ませるイオンキャノンの破壊を行うために,機関室まで進んでいく。
ここからは,一人称視点もしくは三人称視点でプレイできる。わりと普通のアクションシューティングといったところで,前作「Star Wars バトルフロント」をプレイしていた人であれば,それほど操作に悩むことなくプレイできる。ときおり携帯のバッテリー残量を示すようなアイコンを表示させる敵キャラクターがおり,そこを狙ってL2ボタンを押すと,アイデンの背中にいる浮遊型ドロイドを飛ばして,相手を感電死させるワザが利用できた。
アイデンのドロイドについては,その名称やカスタマイザビリティについては詳しく教えてもらえなかったが,ゲーム中では重要なサイドキックとして活躍しそうな気配だ。ロックが掛かっているドアのセキュリティを解除したり,爆弾を仕掛けるといった,さまざまな使い道が今回のデモからはうかがえた。
アイデンが機関室に到着してからは敵の攻撃が激しさを増していくが,3つあるコイルを順番に破壊するためにドロイドがターミナルのハッキングを行っている間,その地点を相手の波状攻撃から守り抜くことになる。
3つのコイルを破壊すると,部下と思われるキャラクターが登場するが,味方の攻撃を受けて操作不能になったコルベット型小型戦艦が,アイデンたちのいる機関室の大窓に激突。その爆破によって宇宙空間に吸い出されそうになったアイデンの緻密な表情アニメーションが映し出されたところでデモは終了した。
今回のデモは,ムービーを入れても15分に及ばないくらいの短い内容だったものの,かなりストレートに「スター・ウォーズゲーム」として制作されていることが十分に感じられる内容だった。ゲームの評価に欠かせないゲーマーと,コンテンツの評価に必要なスター・ウォーズファンの双方にアピールするのが難しいことは想像できるが,この「Star Wars バトルフロント II」が,やすやすとそのハードルを越えてくることに期待したい。
「STAR WARS バトルフロント II」公式サイト
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(C)2017 Electronic Arts Inc.
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