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いよいよ姿を現した「Star Wars バトルフロント II」。キャンペーン,スペースバトル,そして対戦向けプログレッションシステムにも期待
「STAR WARS バトルフロント II」公式サイト
遂に導入される「シングルプレイ・キャンペーン」
プレイヤーが操作するのは,帝国軍のストームトルーパーの中でも,赤い縁取りと,専用の紋章で彩られた黒いアーマーで身を固めるエリート特殊部隊“インフェルノ隊”の隊長,アイデン・ヴァーシオ(Iden Versio)となる。パネルディスカッションでは,空軍部隊の呼称である「インフェルノ・スコードロン」と,陸軍部隊の呼称である「インフェルノ・スクワッド」が混同して使われていた。キャラクター,特殊部隊ともに,スター・ウォーズサーガの中で本作が初出となるが,7月には「Star Wars: Inferno Squad」と名付けられた小説が出版されるので,“スクワッド”と表現するのが正しいかも知れない。陸戦部隊として恐れられながら,有能なパイロットとしても知られる集団となるのは間違いないようだ。
そのストーリーは,アイデン率いるインフェルノ隊が,秘密裏にエンドアの戦いに投入されたものの,作戦中に,第2デススターが皇帝もろとも爆散するところを目撃するシーンからスタートする。映画「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」から,2015年に公開された第7エピソード「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」に至る,知られざる30年間が描かれていくことになるのだ。アイデンは,反乱軍に追われて敗退を繰り返す「皇帝のいなくなった帝国」を維持するために,各地で転戦しながらも奔走していくことになるわけだ。
ちなみに,「Star Wars: Inferno Squad」の著者であるクリスティ・ゴールデン(Christie Golden)氏もパネルディスカッションに飛び入り参加していたが,アイデンの父親は,帝国の拠点になっている惑星で,アイデンも生まれ育った惑星バードス(Vardos)の拠点化計画に関わった有能な人物であると説明していた。バードスは,「Star Warsバトルフロント II」でも描かれるが,キャンペーン及びマルチプレイモードにおいては,高層ビルの隙間で戦い合う“市街地戦”が楽しめることになると,DICEのクリエイティブディレクター,バーンド・ディーマー(Burnd Diemer)氏は述べている。
帝国で生まれ育ったアイデンにとって,帝国は銀河の秩序と平和を守る存在であり,それを破壊しようとする反乱軍は“テロリスト”のような存在となる。このような,完全に帝国軍側の立場で描かれるストーリーは,これまでのスターウォーズ関連の書籍でもほとんど見られなかったユニークなものになりそうだ。
「Star Wars バトルフロント II」の正式発表が行われる数時間前には,自身のInstagramで意味深なアングルの自撮りショットを掲載していた,ちょっとお茶目なガヴァンカーさん |
もう1つ,キャンペーンではエピソード4〜8に登場する主人公の1人であるルーク・スカイウォーカー,及びエピソード7以降の帝国軍側の新たな“ダース・ベイダー”(あるいはシスの暗黒卿)的存在のカイロ・レンでもプレイすることができるとのことだが,どのような形でストーリーに登場するのかは,現時点では未発表となっている。公開された映像では,アイデンと思われるインフェルノ隊員が,ルーク・スカイウォーカーを追い詰めたようなシーンもあり,それぞれのキャラクターにはクロスオーバーがあるのかも知れない。
今回のパネルディスカッションにも出席し,ファンに囲まれて祝福されていたジャニーナ・カヴァンカーさん |
さらに拡張されるマルチプレイモード
前回の記事でもお伝えしたが,筆者が確認しただけでも,氷の惑星ホス,ヤヴィン4と,その衛星であるエンドア,モス・アイズリー宇宙港を舞台にしたタトゥイーン,TIEファイターがミレニアム・ファルコン号を追跡しているタゴタナ,そしてオビ=ワン・ケノービとジャンゴ・フェットが死闘を繰り広げたカミーノ,惑星全体が要塞化されているスターキラー基地が,マルチプレイ用マップとして登場しそうだ。
さらに,上述したバードスや,リリースされたコンセプトアートにはスターデストロイヤー内部と思しき格納庫内を行き交う兵士たちが描かれているものもある。
銀河のスケールでのスペースバトル
「Star Warsバトルフロント II」には,最大24人によるフライトコンバット専用モードも導入されることが明らかにされており,スターデストロイヤーの周囲やデススターの残骸近辺,さらにはアステロイドベルト内での戦いなど,複数のマップが用意されるようだ。また,公開された映像では,スターキラー基地などで無数の戦闘機の姿も確認できるので,前作同様に惑星内での空中戦も楽しめるものと思われる。
すべての時代からのヒーローキャラクターが登場
ヒーローキャラクターは,カイロ・レンのほか,ヨーダやダース・モールなど,異なる時代で活躍した人物が登場することが公式に発表されている。ディーマー氏いわく「前作以上のラインナップ」になるとのことだが,時代を超えた戦いができるかどうかは不明だ。
また,ドロイド,ストームトルーパー,反乱軍兵,そして帝国軍幹部,さらには前作にも登場したミレニアム・ファルコンやAT-ATといった“ヒーロー級ビークル”まで,プレイヤーはそれぞれを個別にアップグレードでき,ガジェットやアイテムでカスタマイズ可能なプログレッションシステムを採用しているとのことだ。
こうしたキャラクターやビークルの中で,ホスの原生生物として登場するトーントーンが,どのように扱われることになるのかは興味深いところ。映像では,トーントーンが頭突きをしているシーンも存在するので,攻撃力をもった乗り物として描かれるのかもしれない。トーントーンは反乱軍側の乗り物として登場するのか,そうだとしたら,帝国軍にも対応するような騎乗動物が出て来るのかなど,スターウォーズファンなら,いろいろと想像したくなるだろう。
スプリットスクリーンによるCo-opモード
「Star Warsバトルフロント II」のPlayStation 4及びXbox One版では,スプリットスクリーンによるCo-opモードが用意されており,家族や友人とともにキャンペーンを楽しむことができる。Co-opモードをプレイすることで何らかの報酬が得られ,キャラクターをカスタマイズすることも可能という。しかも,そのデータはオンライン対戦でのプログレッションとしても使用できるので,「Mass Effect: Andromeda」のようなやり込み甲斐のある仕様になっている可能性も十分にあるだろう。
カスタマイジングとプログレッション
これらは既に記述している内容と重複しているので,あらためて説明することもないだろうが,対戦モードのマッチのたびに,自分の好きなスキルセットやロードアウトなどのカスタマイジングを施すようなスタイルになるのか,それとも時間を掛けて徐々に自分のアンロックしているキャラクターのキャリアを成長させて,自分のやり込み具合がゲームの成果に活かせるようなスタイルになっているのか。今回のパネルディスカッションの様子では後者のように思えたが,続報に期待しておきたいところだ。
プレオーダー特典(先行予約特典)
プレオーダー特典(先行予約特典)には,2017年12月に公開予定の映画シリーズ第8弾「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」に登場する,カイロ・レンとレイの限定コスチュームが付属する。また,特別版となる「Star Warsバトルフロント II:Elite Trooper Deluxe Edition」も発売される予定で,こちらでは最大3日間の先行プレイが可能になるという。
さらに,EA Access およびOrigin Access の「Play First Trials」では,11月9日からの先行プレイもできるとのことなので,ここまで読んで「プレイするっきゃない」と思った人は,デラックス版をプレオーダーしたうえで,EAもしくはOrigin Accessに加入することを検討しておくと良いだろう。
本作は,E3 2017に合わせる形で開催されるイベント「EA PLAY」(関連記事)でも出展される予定だ。恐らく,その際にはマルチプレイもしくはスペースバトルがプレイアブル公開される情報もお伝えできるだろう。
「Star Wars バトルフロントII」は,過去のスターウォーズ系ゲームを掛け合わせたような,EAの本気度が感じられるコンテンツ量になると思われる。今年注目のタイトルの1つとして,その動向に注目しておきたい。
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(C)2017 Electronic Arts Inc.
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