プレイレポート
ライトに楽しめそうなSFサバイバルゲーム「Symmetry」のプレイレポートをお届け
そんなSFサバイバルゲーム「Symmetry」のα版を試遊できたので,プレイレポートをお届けしたい。
「The Sims」的なノリで楽しめるSFサバイバル
「Symmetry」において,プレイヤーはとある無人の惑星に墜落した宇宙船のクルーを操作し,最終的には宇宙船を修理して脱出することを目指す。
プレイヤーが最初にコントロールできるクルーは3人だ(ゲームが進むと増えていくとのこと)。彼らに対し,ジャンクパーツを回収させたり,食事を作らせたり,あるいは適宜休憩を取らせたりしながら,宇宙船の生存環境を維持しつつ,発電所を作ったり通信機を修復させたりといった目標を達成していく。
各キャラクターへのコマンドの発行はシンプルで,キャラクターを選択して,ポップアップしたコマンドウィンドウから行動を選ぶという手順になる。コマンドはすべてアイコンで表示されており,またコマンドの種類そのものがさして多くはないため,操作を把握するのにさほど時間はかからない。
問題は,キャラクターの体調管理である。キャラクターには空腹度と疲労度が設定されている。あまりに空腹になったり,疲労が溜まったりすると,キャラクターの体調が悪くなる。なので適切なタイミングで食事を取らせ,休憩させていく(コマンドを出す)必要があるわけだ。
ちなみにこのあたりの体調管理UIの感覚は,「This War of Mine」というよりは,「The Sims」のノリである。実際,「This War of Mine」にあったような「鬱の伝染」といった要素はないようで,どちらかといえば「SIMS」の感覚で機械部品を集め,食事を作り,機材の修復していける。ぶっちゃけると,かなり「明るい」プレイ感覚だ。
本作のノリはどちらかといえば映画「オデッセイ」であり,明るく前向きに窮地をしのいでいくようなイメージが強かった。
……のだが,これは筆者がポーランド語をまったく読めないからかもしれない。
本作はストーリーもかなり作り込まれており,そのストーリーはキャラクターのセリフとして提示されていくそうだ。ここで語られる物語のテイスト次第では,なかなか重いゲームとなっている可能性もある。
「Symmetry」を制作しているのは,Sleepless Clinicというポーランドのインディーズデベロッパだ。完成度合いとしては「β版の寸前」というところだそうで,実際ちょっとバグっぽい挙動も随所に見られた。
リリースは来年4〜5月ごろを目指しているという(もちろんテキストは英語化される)。すでにSteamのGreenlightはパスしており,最初のリリースはPCとなる見込みだそうだ。また,PS4(およびほかのコンソール機)でのリリースも計画しているとのこと。
ちなみに「Symmetry」は,GameMaker:Studioで制作されているという。開発者いわく,「自分達はいろいろなゲームエンジンを使えるが,本作はGameMakerで作ることにした」そうだ。
柔らかなテイストのグラフィックスに,シンプルなUIとミニマムなパラメータ管理でプレイできる本作は,現状ではかなりライトに楽しめるゲームとして仕上がりそうな雰囲気になっている。
最終的なゲームバランスがどうなるかは分からないが,「The Sims」が好きな人であれば,本作もまた相当楽しめそうだ。
- 関連タイトル:
SYMMETRY
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