［TGS 2016］リングアウトで戦況を覆せ！　「Helix Horizon」プレイレポート

　東京ゲームショウ2016のKUMORA GAMESブースにて，スマホ向けRPG「Helix Horizon」がプレイアブル出展されている。本作は，中国，台湾，香港，マカオで配信中のタイトルで，2016年内に日本での配信を開始する予定だ。敵を画面外へ吹っ飛ばすリング・アウトシステムが見どころの本作のプレイレポートをお届けしよう。

　今回試遊したバージョンは，中国でリリース中のバージョンらしく，日本語にローカライズされていない状態だった。しかし，UI周りが昨今のスマホ向けゲーム定番のものとなっているため，操作方法を直感的に理解することができた。


　本作は，日本のスマホゲーマーにはおなじみのステージ探索型RPGだ。スタミナを消費してマップ上のステージを探索し，WAVEごとに迫り来る敵を倒してより難度の高いステージを目指すという，我々がよく知るプレイサイクルで楽しめる。ちなみに探索できるマップは，メインストーリー用のものと，アイテム収集用のルートが個別に用意されていた。

バトル中のキャラクターはオートで移動/攻撃を行い，相手陣地に向かって進軍していく

　ここまでの情報だと，いたって普通のタイトルなのだが，本作のバトルは「リング・アウトシステム」と呼ばれるシステムを搭載している。このシステムは，迫り来る敵を画面端まで押し出す，つまり“リングアウト”させることで敵キャラクターを即死状態にできるというものだ。もちろん，キャラクターのHPがゼロになることでも，敵を倒したり，味方が倒れてしまったりするため，HPの管理と画面端に追い込まれない立ち回りを意識しなければならない。

　こちらの攻撃が連続でヒットすると敵キャラクターが後退。効果的なタイミングで吹っ飛び効果の高い必殺技を発動することで，リングアウトを効率よく狙える。オートバトルを見守っているだけでも遊べるが，強敵とのバトルでは，必殺技のベストな発動タイミングを見極める戦術センスが問われそうだ。

　また，オンラインでマッチングしたプレイヤーとのバトルも楽しめ，勝利することでランキングポイントを得られるPvP要素も搭載されている。対プレイヤーのバトルということもあり，戦術の読み合いや，必殺技発動のタイミングが重要となる白熱した戦いを繰り広げられるのだ。実際に遊んでみると，対AI戦よりも拮抗したバトル展開になりがちで，一度の判断ミスで追い込まれそうになる場面もあった。パーティ編成でのジョブの組み合わせや，キャラクターの組み合わせで起きる能力アップを突き詰め，「Helix Horizon」最強プレイヤーを目指すのも案外アツそうな印象だった。


　最後に，海外メーカーのプレイレポで恒例になりつつある（？），ガイドスタッフに関するこぼれ話をひとつ。本作に起用されている釘宮理恵さん，内田 彩さん，上坂すみれさんといった豪華声優陣について，起用の理由をスタッフに尋ねると「日本の声優は中国で人気だから」という答えが返ってきた。

　てっきり日本でのリリースを見越して収録されたものかと思っていたのだが，詳しく話を聞いてみると，中国や台湾でリリースしたバージョンにも，日本の声優陣が声を当てているという。ちなみに，キャラクターのボイス言語は日本語，字幕は中国語といった仕様になっているそうだ。

　正直なところ「えっ，それでいいの!?」と思ってしまったが，昨今の中国や台湾では，こういった日本の人気声優をあえて起用し，中国国内でリリースするタイトルが流行しているというのだ。これは，日本の人気声優（日本語ボイス）が1つのコンテンツとして受け入れられているということなのだろうか。うーむ，海外メーカーの話はいろいろと興味深い。

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