連載
マフィア梶田の二次元が来い!:第354回「アメリカ式に敬語を卒業する赤い帽子のレクリエイターズ」
「RADIO 4Gamer Tap(仮)」の第63回では,DMM.comより配信中の「EGGLIA 〜赤いぼうしの伝説〜」(iOS / Android)を特集。ゲストとして,ブラウニーズ代表取締役社長の亀岡慎一氏をお招きし,ゲームの魅力をご紹介いただきつつ,実際に遊んできました。
絵本のような温かみのあるビジュアルと,個性的なキャラクター達。ゲーム全体の雰囲気の調和が心地よく,グイグイと世界観に引き込まれてしまいます。亀岡氏の手掛けられた作品はどれも魅力的で忘れがたく,個人的にも子供時代の美しい思い出として残っていますが,本作もそういうファンを数多く生み出しそうですね!
「EGGLIA 〜赤いぼうしの伝説〜」公式サイト
「EGGLIA 〜赤いぼうしの伝説〜」ダウンロードページ
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これにはちょっと面食らいまして……。だって,Lotusさんは37歳,ショーンさんに至っては43歳,対して俺はまだ29歳の若造ですよ。年長者を重んじる日本の文化から考えれば,タメ口をきくなど絶対にありえない年齢差です。自分としても人生の先輩に対して礼を尽くすのは大切なことだと思っていたので,最初は何かの冗談だと思っていました。
当然,笑いながら「そんなん無理ですよ」と拒否したわけですが,どうもお二人は冗談でもイジりでもなく本気で言っているようなんです。そういえば,Lotusさんもショーンさんもアメリカ育ちなんですよね。思考的には,ガッツリと向こう寄りなんですよ。英語力がウンコな俺でも,アメリカに日本で言う“敬語”にあたる言葉がないということは知っていたので,「なるほど」と思ったわけですが。だからといって日本文化に囲まれて生きてきた俺としては「ヨーメーン,OKだぜ!」と割り切れるもんじゃありません。敬語で壁を作っているつもりはまったくなく,これはお二人に対する尊敬の印と説明したんですが,それでもまだ納得してくれない。
なにやら,相手に敬語を使われると「自分も敬語で話さなきゃいけないのかな」と身構えてしまうらしいんですわ。それが非常に気疲れすることで,せめて友達同士ではそんなことを気にしたくないと。ビックリしましたね,こんな風に敬語を不愉快に思う人もいるんだなと。
考えてみれば,文化の違い云々の問題じゃなく,人間同士の付き合いは得てしてそういうものなんですよね。こちらが当たり前だと思っていることが,相手にとっては当たり前じゃないかもしれない。そんな基本的なことを,俺は“日本文化”という盾をガッチリ構えることで見えなくしていたのかと,ちょっと反省しました。
お二人は年長者でありながら俺に敬意を払い,だからこそ対等な関係でいたくて「敬語を止めてくれ」と言っている。それを受け入れず,頑なに拒否するようなことこそ礼を失する行為だったわけです。
これにはお二人とも納得してくれまして,最終的には「公の場では敬語,身内ではタメ口」というのが落としどころになりました。とりあえず「Lotus」に「ショーン」と呼び捨てから初めてみたんですが,嬉しそうなお二人とは対照的に俺は名前を呼ぶたびに金玉がムズムズします。これから慣らしていくつもりなんですが,慣れたら慣れたでつい公の場でもタメ口になってしまう瞬間があるかもしれません。皆さん,もしそういうところに出くわしても不快に思わずこの記事を思い出してくださるとありがたいです! ……あとしこりん(岡本信彦さん)にもこの記事を読んでほしいな? なぁオイ!?
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(C)DMM.com POWERCHORD STUDIO/BROWNIES
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