プレイレポート
[TGS 2016]「V! 勇者のくせになまいきだ R」の魅力はVRによる“ボードゲーム感”。破壊神になって地上に侵攻してきた
本作は,破壊神となってダンジョンにやってくる勇者達を倒す「勇者のくせになまいきだ」シリーズの最新作だ。プレイヤーが破壊神であること,迫りくる勇者達を倒していくことは,勇なまVRになっても変わらないが,これまでのように「つるはしで地下ダンジョンを掘ってモンスターを生み出していく」のではなく,フィールドマップ風の戦場を舞台に戦うスタイルとなっている。そう,本作ではついに地上に侵攻するのである。
「とびだせTGS.ver」と銘打たれた今回のバージョンでは,特別ステージの「マクハリヤ」が舞台となっていた。ここには,勇者の拠点となる村と町,城があり,最終的に城を攻略すれば破壊神の勝利となる。
破壊神がやるべきことは2つ。自分の領地内に「魔物の巣」を配置して領地を広げるとともに,魔物を生み出し,勇者の進行を食い止めること。そして戦力を集めて魔物を進軍させ,拠点を攻め落とすことだ。
今回配置できた魔物の巣は「ニジリゴケの巣」「ガジガジムシの巣」「トカゲおとこの巣」の3種類。ガジガジムシがニジリゴケを食べ,トカゲおとこがガジガジムシを食べるといった食物連鎖のシステムは,本作にも継承されている。そうした巣をバランスよく配置して戦力を集めつつ,ゲーム内で夜を迎えると「進軍」できるようになるので,これによって勇者の拠点を攻撃していくのだ。
以上が一連のゲームシステムの紹介となるが,これにさらなる魅力を加えているのが,VRによるミニチュア感,ボードゲーム感だ。PSVRで本作をプレイすると,目の前にゲームボード状の世界が広がっていて,これを破壊神目線で上から眺めるような形になる。ここに魔物の巣を配置して,マップのあちこちで戦闘が行われる様子を眺めていると,ボードゲームを遊んでいるような印象を受けるのだ。
魔物の巣を配置するためのインタフェースも凝っている。DUALSHOCK 4の位置を認識して,ゲーム画面に「破壊神コントローラ」が表示され,その上に配置メニューが現れるという形になっており,これが「手札を持って盤上を眺める」感覚なのが実にいい。
全体的に,VRとボードゲームの相性の良さを強く感じさせてくれる内容で,こうした方向性のVRゲームは,今後増えていくのではないだろうか。
ちなみに,プレイ中には,本作で3Dモデルとなった魔王がステージの反対側に立っているのだが,「ぶっちゃけ,幕張遠いですよね」など,TGS.verのセリフで話しかけてくるのがけっこう面白い。会場でプレイする人は,ぜひ魔王のセリフも楽しんでほしい。
V!勇者のくせになまいきだR 製品情報ページ
4Gamer「東京ゲームショウ2016」特設サイト
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