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  • 発売日:2019/11/13
  • 価格:3278円(税込)
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印刷2019/06/04 14:36

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「Last Labyrinth」ディレクター/プロデューサーの高橋宏典氏にBitSummit会場でミニインタビュー

 あまたが開発中の「Last Labyrinth」PC / PS4)は,気がついたら手足を車椅子に拘束され,身動きできない状態で見知らぬ館にいた主人公となり,そこで出会った謎の少女・カティアと協力しながら脱出を目指すというVR脱出アドベンチャーだ。

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 BitSummit 7 Spiritsの会場で,本作のディレクター/プロデューサーを務める高橋宏典氏に,短い時間ながら話を聞かせてもらったので,その模様をお届けしよう。

高橋宏典氏
画像集 No.007のサムネイル画像 / 「Last Labyrinth」ディレクター/プロデューサーの高橋宏典氏にBitSummit会場でミニインタビュー

4Gamer:
 本日はお時間をいただき,ありがとうございます。本作は2019年夏の発売が予定されていますが,現在の進捗はどのような具合でしょうか。

高橋宏典氏(以下,高橋氏):
 今まさに佳境で,スタッフ全員で頑張っています。ただ,ゲーム業界の“夏”はいつまでなのかな,という(笑)。やはり,出来上がってくるとどうしても,もっとブラッシュアップしたいという気持ちが出てくるので,そのあたりのバランスをとりつつ,最終的に詰めているところです。

4Gamer:
 本作が初めて発表されたのは東京ゲームショウ2016でしたが,それからの約3年間の開発を振り返っていかがですか。

高橋氏:
 実は最初に発表してから若干,停滞していた時期がありまして,本格的な開発を再開したのは1年少々前になります。発表当初は3人ぐらいのメンバーで作っていましたが,今ではスタッフも増えてしっかりとしたボリュームのあるゲームになり,発売も近づいてきたので,個人的に感慨深いです。

画像集 No.006のサムネイル画像 / 「Last Labyrinth」ディレクター/プロデューサーの高橋宏典氏にBitSummit会場でミニインタビュー

4Gamer:
 「VR時代の新しいアドベンチャーゲーム」を作るというのが本作のコンセプトでしたが,その目標はどのぐらい達成できましたか。

高橋氏:
 それはかなり達成できたと思います。VRゲームの特徴は,一人称視点で自分自身がキャラクターと同じ体験をできるという点にありますが,本作でも,それをうまく機能させられました。

4Gamer:
 あらためて,ゲームの世界観やストーリーについてお聞きしたいのですが,「車椅子に拘束されて動くことができない主人公が,カティアという少女の力を借りて,館からの脱出を目指す」という,現在発表されている情報以外に,何かお話いただけることはありますか。

高橋氏:
 そこがこのゲームの一番の謎でもあるので,実際にゲームを体験しながら,それを解いていただきたいなというところです。カティアはこの世界独自の言語で話しかけてきて,文字もいっさい表示されないので,明確に言葉では語られないぶん,プレイヤーさんが自分で考える部分が多いかもしれませんね。

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4Gamer:
 そんなカティアの声優に,モデルのステファニー・ヨーステンさんが起用されていますが,これはどういった経緯で決まったのでしょうか。

高橋氏:
 実は,僕の弟がステファニーさんと知り合いで,直接お会いする機会があったんです。それでステファニーさん自身,すごく透明感があり,神秘的な雰囲気のある方だったので,その印象がカティアと重なり,ボイスを当てていただくことで良い化学反応が生まれるのではないかと考えて,お願いしました。

4Gamer:
 しかもステファニーさんは,主題歌も歌われていますよね。

高橋氏:
 そうですね。ステファニーさんはもともと歌い手でもありましたので,歌も一緒にお願いしてみたところ,「ぜひ」ということで。歌のほうも,この世界ならではの言語の歌詞になっているので,何語でもない言語で歌われています。歌詞にはきちんと意味を乗せていますので,ぜひ想像してみてください。


4Gamer:
 ほかにも本作のポイントになる部分はありますか。

高橋氏:
 僕自身,これまで「どこでもいっしょ」のディレクター/プロデューサーなどとして,架空のキャラクターとのコミュニケーションをテーマにゲーム作りをしてきました。「Last Labyrinth」でも,仮想世界でのキャラクターとのコミュニケーションが,それ自体で面白いものになるんじゃないかというところを出発点に,そこへ謎解きを組み合わせることで,ほかのゲームにはない独自の体験が作れたと思います。そこをぜひ見ていただければと。

4Gamer:
 プレイヤーはゲームを進めるうちに,少しずつカティアと心が通じ合っていくような体験ができるというわけですね。

高橋氏:
 ええ。ゲームに慣れている方ほど,失敗してもまたやり直せばいいやという気持ちでプレイすることが多いと思いますが,このゲームの場合は失敗するとカティアが酷い目にあいますので,いろいろな方にテストプレイをしてもらうと,徐々に慎重なプレイになっていくという特徴があります。それだけ,キャラクターに感情移入してしまうわけです。

画像集 No.004のサムネイル画像 / 「Last Labyrinth」ディレクター/プロデューサーの高橋宏典氏にBitSummit会場でミニインタビュー

4Gamer:
 ああ,その気持ちはすごくよく分かります。
 全体的なゲームのボリューム感はどのくらいになりそうですか。

高橋氏:
 ちょうど今,それを調査しているところです。謎解きが得意な方とそうでない方とで,同じステージでも3倍くらい,かかる時間が違ってきたりしますので。

4Gamer:
 何かやり込み要素はあるのでしょうか。

高橋氏:
 マルチストーリー・マルチエンディングになっていますので,やり込みたい方はすべてのエンディングをコンプリートするといった遊び方ができるようになっています。

4Gamer:
 なんと,それは楽しみですね!
 では最後に,本作に期待している読者に向けてのメッセージをお願いします。

高橋氏:
 カティアと一緒に脱出するという,ほかのゲームにはない体験が作れました。PlayStation VRを始め,HTC ViveやOculus Rift,そしてWindows MRと,ハイエンドなVR環境のすべてで遊べますので,ぜひプレイしていただければと思います。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。

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