イベント
[CJ2016]スマホ版「リネージュ2」こと「天堂2:血盟」のiOS版が中国で配信開始。さっそくゲームの序盤を遊んでみた
本作は,PC向けMMORPG「リネージュ2」のスマホ版で,NCsoftから公式ライセンスを受けてSnail Gamesが開発を行っているタイトルだ。同社ブースでゲーム序盤を遊んでみたので,プレイレポートをお届けしよう。
「天堂2:血盟」公式サイト
「天堂2:血盟」トレイラー
天堂2は,スマホ向けアプリながら,PC向けのコアなMMORPGであるリネージュ2の魅力を極力再現しているという。開発陣はNCsoftからのアドバイスを随時受けており,取材時に話を聞いたスタッフによると,PC版にある主要コンテンツのうち,約8割を再現できているそうだ。
キャラクター作成時に選べる種族は,リネージュ2でおなじみのヒューマン/ハイエルフ/オーク/ダークエルフ/カマエルの5種類で,クラスチェンジも可能だ。本稿に掲載した写真をぜひチェックしてほしいが,グラフィックスのテイストやクオリティは,PC版に引けを取らないことが分かるだろう。ちなみに,グラフィックスエンジンは自社開発で,画面内に最大50体ものキャラクターを描画できるという。
操作方法はバーチャルパッドが採用されており,画面左下のボタンをスライドさせてキャラクターを移動し,右下のボタンで各種アクティブスキルを使用できた。また,緊急回避やペットへの騎乗,ジャンプといったアクションも可能だ。
そして意外なことに,昨今のスマホ向けRPGで定番の要素である,オートバトル系のシステムが天堂2には搭載されていない。なぜこのような仕様になったか,ブースにいたスタッフに話を聞いたところ,手軽なRPGに飽きたプレイヤーに向けてコアなゲームを提供すべく,あえて排除したそうだ。そのほかにも,Player Killや大規模PvP「血盟戦」も可能とのこと。
筆者は,こういった意欲的なタイトルが,中国メーカーから登場したことに,あらためて時代の流れを感じた。この完成度なら,仮にNCsoftお膝元である韓国のゲームショウ「G-Star」に出展されたとしても,大きな注目を集めそうだ。
中国では,天堂2iOS版のサービスが7月28日から実施されており,Android版は現在開発中とのこと。日本を含む海外展開に関しては検討中とのことだが,MMORPGファン,とくにリネージュ2にどっぷりハマった人は,今後の展開に期待せずにはいられないだろう。
4Gamerでは,Snail Gamesの開発スタッフへインタビューを行っている。こちらも別途掲載予定なのでお楽しみに。
※7月29日21:37頃追記
オフィシャル画像を追加しました。