プレイレポート
銃型デバイスで遊べるシューター「Farpoint」と,皆でワイワイ楽しめる「Starblood Arena」。SIEのPS VR用新作2タイトルを体験してきた
今回4Gamerでは,両タイトルを先行してプレイする機会を得たので,インプレッションを交えてゲームの内容を紹介していこう。
銃型のコントローラで遊べる「Farpoint」
「Farpoint」には,シングルキャンペーンモードと,最大2人でプレイするオンライン協力マルチプレイモードが用意されている。
今回体験したのはシングルキャンペーンで,プレイヤーは宇宙で発見された「無限のエネルギー」を研究するために作られた宇宙ステーション「ピルグリム」の連絡船「ワンダラー号」のパイロットに扮することとなる。無限のエネルギーの調査に向かったプレイヤーは,突如発生したワームホールに吸い込まれ,未知の惑星に放り出されてしまうのだ。
プレイヤーは,砂と岩場が広がるこの惑星を,同じくワームホールに吸い込まれた研究者のエヴァ・タイソンとグラント・ムーンの足跡を追いながら探索していく。ところどころに残されているエヴァとグラントのホログラムを再生することにより,この惑星がどんなところなのか,二人の研究者が何を考えどんな行動を取ったのかなどが徐々に分かっていくミステリー調の展開となっている。
本作のもっとも大きな特徴は,6月22日に同時リリースされる「PlayStation VR シューティングコントローラー」に対応していることだ。この銃型デバイスは,プレイヤーが銃を構えた方向に射撃することを可能にしてくれる。DUALSHOCK 4におけるアナログスティックやボタンも搭載されており,移動したりホログラムを再生したりといった,ゲーム内の操作もすべて行える。
ちなみに,移動はアナログスティックである程度自由に行えるようになっているのだが,VR用のシューターというと,移動操作のないジェットコースター型か,指定地点にテレポートしていくタイプが多いので,その点でも本作はなかなかに珍しい。
シングルキャンペーンでは,研究者達のホログラムを探す道中でエイリアンに襲われるので,片っ端から銃で応戦することとなる。今回のプレイでは,小さくて弱いが素早く,四方八方から襲ってくるクモ型のエイリアンの集団や,体液のような弾を飛ばして遠距離から攻撃してくる少し大きめのエイリアンと戦うことになったのだが,いずれもシューティングコントローラーによって極めて直感的にエイムできるため,一般的なシューターよりも高い臨場感を得られる。
とくに弾を飛ばしてくるエイリアンは,3体も配置されている場所があり,プレイヤーがうっかり近寄りすぎると複数から同時に攻撃されることとなる。そこでほかのエイリアンに感知されないよう,岩陰に隠れつつ1体ずつ狙いを定めて撃破していったのだが,そのときの没入感は格別だった。
ほかのマップでは人型エネミーの一群と戦うことに。一般的なシューター同様,エネミーはAIによって制御され,物陰に隠れたり,二手に分かれたりしながらプレイヤーを攻撃してくるので,着実に対応していく必要があるのだが,やはり銃を構えた方向にそのまま射撃できたり,頭を動かすだけでグルリと周囲を見回せたりといったプレイフィールは新鮮だ。本作はDUALSHOCK 4でもプレイできるとのことだが,その魅力のすべてを堪能するなら,シューティングコントローラーは必須といえるだろう。
ワイワイ楽しめるシューティングバトル「Starblood Arena」
「Starblood Arena」は,360度のアリーナを舞台に全方位で激戦が繰り広げられる,シューティングバトルゲームだ。プレイヤーは,人気番組「STARBLOOD ARENA」に出演する9人のスター選手の中から一人を選択して,シングルキャンペーンと対CPU戦のフリーバトル,そしてチームデスマッチやサバイバルが用意された最大8人のオンラインマルチプレイを楽しめる。
9人のスター選手は,それぞれ異なる武装のシップに搭乗してバトルを戦うため,各プレイヤーは,それぞれの特性を見極めて自分のプレイスタイルに合った選択をすることが重要になる。またバトルで得られる経験値とカスタム装備によって,ウェポンに特殊効果を付け加えたり,船の外見を変えたりすることも可能だ。
操作は左アナログスティックで移動,右アナログスティックで方向転換,[R1]ボタンと[L1]ボタンで上下移動,[R2]ボタンでショット,[△]ボタンでウェポン切り替え,[×]ボタンでマイン発射,[L1]または[R1]ボタンと右アナログスティックでロールして機体角度の調整となっている。そのほか,追尾ミサイルやチャージ式のヘビーウェポンといった武装も使用可能。ここまでの操作自体は,一般的なアクションゲームやシューターと大きく変わるところはない。
ただし,エイミングと追尾ミサイルのロックオンはプレイヤー自身の視線で行う。そのため,バトル中のプレイヤーは常に敵を追いかけてあっちを見たりこっちを見たりすることになり,手元の操作も含めるとかなり忙しい。しかもシップがさまざまな方向に回転するため,慣れないうちは自分が今マップ上のどこにいるのか,どこを向いているのかを見失いがち……というより,今回はプレイ時間が短かったため,筆者は最後まで見失いっぱなしだった。普段からフライトシューターを好んで遊んでいる人であれば,慣れるのも早いのではないだろうか。
ちなみに視線をあちこちに向けるとなると,VR酔いが気になるという人もいるだろうが,バトル中は敵に意識が集中するためか,シップのロールを試しているとき以外,ほとんど酔わなかった。
筆者は結構大変な思いをして5分間のチームコンバットを終えたのだが,キャラクターデザインやエフェクトはコミカルなアニメ調だし,世界観や雰囲気は皆でワイワイとプレイするのに向いているため,操作に慣れて自在にシップを操れるようになれば白熱したバトルが楽しめそうだ。VR空間での対戦に興味がある人は,ぜひプレイしてみよう。
「Farpoint」公式サイト
「Starblood Arena」公式サイト
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