［TGS 2018］「Days Gone」のステージイベントをレポート。300体のフリーカーの群れを全滅させるデモプレイが披露

　東京ゲームショウ2018の初日となる2018年9月20日，プレイステーションブースでサバイバルアクション「Days Gone」のステージイベントが行われた。本作の概要が改めて紹介されると共に，デモプレイも披露されたステージの模様をお伝えしたい。

左から順に，Bend StudioのスタジオディレクターChris Reese氏，クリエイティブディレクターのJohn Garvin氏，ゲームディレクターのJeff Ross氏

「Days Gone」公式サイト

　本作を開発しているのは，アメリカ・オレゴン州のBend Studioだ。オレゴン州は，火山や滝，森林，氷河に砂漠など，さまざまな景観に恵まれているが，本作を開発するにあたっては，それらの景観を取り入れているという。オレゴン州は天気が変わりやすいが，そうした部分もゲームに反映しているそうだ。


　本作の舞台は，パンデミックが発生して，過酷な環境となった世界だ。プレイヤーは，その中で生きる元傭兵の賞金稼ぎディーコン・セントジョンとなって，旅をしていく。
　本作の敵は，ゾンビのような「フリーカー」が象徴的だが，これはパンデミックで何かに感染した人間達で，ゾンビではない。フリーカーにもさまざまな種類が存在するが，やはり大群で追いかけてくる姿が最も印象的だ。ゲーム序盤はディーコンも弱いため，フリーカーの大群からは逃げるしかないが，ゲームを進めて成長させ，さらにプレイヤーがフリーカーの習性を覚れば，大群でも全滅させられるという。


　文明社会が崩壊した世界では，フリーカーだけでなく生存者もディーコンを襲ってくることがある。生存者の勢力で危険なのが「リッパー」というグループで，彼らはフリーカーになりたがっているカルト集団らしい。
　また，感染した動物なども襲ってくるので，基本的にどこに行っても敵だらけだ。


　先ほど天候の変化がゲームに反映されているという話があったが，これはフリーカーと戦うときに重要な要素となっている。フリーカーは日光を嫌うので，昼間は巣の中にこもっているが，夜になったり雨が降ったりすると，外に出てくるのだ。雪が降る寒い場所では，フリーカー達はさらに強力になるという。

　そんな危険な世界を旅するのに，最も重要な移動手段がバイクだ。ディーコンは，1台のバイクを使い続けており，ゲームではほかの乗り物を利用することはできない。そのため，バイクが故障したら修理しなければならないし，ガソリンがなくなれば給油しなければならない。
　なお，ニトロブーストでの加速や，エンジンの載せ替えなど，カスタマイズが可能となっており，ディーコンと共にバイクも成長することになるようだ。


　戦闘部分ばかりが注目されがちの本作だが，ストーリーにも注力しているという。ディーコンや世界に何があったのか，何を求めて旅をするのかが描かれていくことになるのだろう。

　続いては，会場にプレイアブル出展されている2つのモード（関連記事）のデモプレイが披露された。


　まずはストーリーモードだが，今回の出展ではゲーム序盤のストーリーが楽しめる。フリーカーが巣くう街で，バイクのパーツを探すという展開だ。ここで最初に登場したのが，「ニュート」と呼ばれる小型のフリーカーだ。人間の子供がフリーカーになったような姿で，大人のフリーカーに食べられるシーンがあるなど弱い存在であるようだ。屋根の上などに身を隠しており積極的に襲ってくることはない。ただし彼らのテリトリーに踏み込んだり，ディーコンの体力が低下したりすると，攻撃してくる。

　さて，フリーカーだらけの街で戦うには，どうしたらいいのか。今回のデモプレイでは，廃車に石を投げこんで警報を鳴らし，フリーカーがそれに気を取られているスキに目的地に向かうというステルスプレイが見られた。敵が多く，物資も限られた状況で，すべてのフリーカーを相手にする必要はないのだ。


　目的地に到着してからどうなるかは，試遊して確かめてほしいということで，続いて紹介されたフリーカーモードに話を移そう。製品ではゲーム中盤のミッションになるという。

　フリーカーモードは，プレイレポートでもお伝えしているとおり，窪みの中にいるフリーカー達を一掃することになる。その数，なんと300体だ。筆者は，ありったけの火炎瓶と地雷を使って短期決戦を挑み，見事にクリア失敗となったが，デモプレイではマップを広く使って走り回り，ドラム缶や燃料タンクを積んだ車などの爆発物の付近に誘導して，銃で撃って吹き飛ばすという非常にスマートなプレイが見られた。


　銃をいちいち構えていたら，移動中に追いつかれて死んでしまうのではないかと思えたのだが，柵や車の下などを通って，障害物でフリーカーの群れの移動を制限することで，ギリギリで捕まらない距離を維持したまま逃げ続ける。途中，追手を吹き飛ばそうと思って投げたグレネードで，自分が転ぶというハプニングがあったものの，最後は近接攻撃でフリーカーを叩き潰し，見事クリアに成功していた。なるほど，そうやって大群を相手にするのか。


　ステージのアーカイブは公開されているので，会場でフリーカーモードに挑戦予定の人は，あらかじめ確認しておけば試遊の参考になるはずだ。

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