［E3 2017］「Days Gone」開発者がデモプレイを交えて解説してくれたメディアミーティングをレポート

　北米時間2017年6月14日，E3 2017のソニー・インタラクティブエンタテインメントのブースにて，PlayStation 4用サバイバルアクション「Days Gone」の合同メディアミーティングが行われた。
　本作の開発を務めるBendのAIプログラマーであるDarren Chisum氏と，システムアーキテクトを務めるJoseph Adzima氏が，デモプレイを交えて本作を解説してくれたので，その模様をお届けしよう。


　世界的なパンデミックが起きてから2年後の世界が舞台となる本作は，本作は，凶暴化して襲いかかってくる感染者「Freaker」だけではなく，さまざまなコミュニティを形成してキャンプで生活をする，生き残った人々にもフォーカスが当てられる作品だという。
　両氏が本作の重要なポイントとして挙げていたのが，天候と時間の変化だ。同じイベントでもそのゲームプレイがガラリと変わるとのことで，Chisum氏がPS Conferenceで公開された「E3 2017 Trailer」と同じイベントをプレイし，その違いを紹介してくれた。


　イベントの内容を簡単に説明すると，主人公が敵対するキャンプの人間に連れて行かれた仲間を救うため，バイクに乗って敵のキャンプに乗り込むというものだ。詳細は実際の映像をチェックしてほしいが，トレイラーでは雨の降る夜明けに出発し，敵地に着く頃には明るくなっていたのだが，デモプレイでは雪の降る夜というシチュエーションになっていた。

　まず，敵のキャンプに向かうためのバイク移動の時点で，トレイラーとは異なってくる。雪道の路面となると，バイクの滑り方や挙動が変化するのである。なお，本作におけるバイクは，広大なオープンワールドで描かれた世界を生き抜くうえでも重要になるとのこと。バットの先に何か頑丈なものを結びつけたハンマーや，空き瓶に燃料を足した火炎瓶と違って，バイクのように複雑なものは一から製作できない。キャンプで手入れをしたり，途中で燃料が切れないように補給をしたりと，大事に扱わなければならないものになるのだという。
　ほかにどのような乗り物が登場するかはまだ明かせないようだが，文明が崩壊して資源も限られたものとなった時代には，バイクのような貴重な移動手段は，乗り捨てるといった粗雑な扱いはできないのだ。


　トレイラーでは，バイクで道路を走行中に罠にかかって転倒し，隠れていた敵に捕まって羽交い締めにされピンチになるシーンがあった。しかし，今回は静かなプレイを心がけたとのことで，道路を外れて裏に回り，後ろから敵に近づいて始末していた。


　敵キャンプの敷地に入ったときも，大勢のFreakerの集団のそばを進むという危険なルートを通ったトレイラーと違い，雪原に残っていた足跡や仲間が引きずられた後を追って人気のないルートを進んでいく。この足跡を見つけた際に精神を集中させるようなエフェクトが入った。おそらくスキルではないかと思うが，キャラクターの成長要素などはまだ言えないとのことだ。

　雪の中，堅実なプレイで無事仲間を助け出した主人公。すると，トレイラーを観た人ならきっと震えたであろう，銃声に引き寄せられるようにやってきた凶悪で巨大なFreaker Bear（ゾンビグマ）の咆哮で，デモプレイは終了となった。

　今回のシーンのような生き残りのコミュニティは，ほかにも存在しており，それらとどのように関係を持つかはプレイヤー次第で，自身の行動がゲームの展開に影響を及ぼすという。まだまだ謎が多い作品だが，続報が楽しみである。

Darren Chisum氏（左）とJoseph Adzima氏（右）

「Days Gone」公式サイト

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