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[gamescom]発売まで1か月を切った「ReCore」の魅力を稲船敬二氏が語る。いったいどんなゲームに仕上がっているのか
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印刷2016/08/19 19:36

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[gamescom]発売まで1か月を切った「ReCore」の魅力を稲船敬二氏が語る。いったいどんなゲームに仕上がっているのか

comceptの稲船敬二氏
画像集 No.001のサムネイル画像 / [gamescom]発売まで1か月を切った「ReCore」の魅力を稲船敬二氏が語る。いったいどんなゲームに仕上がっているのか
 稲船敬二氏率いるcomceptと,アメリカのArmature Studioがタッグを組んで開発を進めているアクションアドベンチャー「ReCore」PC / Xbox One)の発売日が迫ってきた。リリースまで1か月を切った本作だが,ドイツ・ケルンで開催されているgamescom 2016会場にて,稲船氏が本作の魅力と楽しさを語るという席が持たれたので,その模様をレポートしよう。


「ReCore」公式サイト



荒廃した惑星でひとりぼっち


 「ReCore」の舞台となるのは,人類が宇宙に進出できるくらいに科学が発達した遠い未来,地球から遠く離れた惑星だ。
 人類はその惑星をテラフォーミングするための機械を導入。そして,それらをメンテナンスするロボットとして,CoreBotも導入した。新たな惑星に移住してきた人類は,コールドスリープに入り,テラフォーミングの完成を待つことにしたのである。
 しかし,200年経過後に目覚めた主人公・ジュールの目の前には,不毛の砂漠が広がるばかり。CoreBotは暴走しており,しかも彼女以外には人間の姿がない。

テラフォーミングしたはずなのに,世界は砂漠のまま
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 いったい,200年の間に何が起こったのか? 自分のほかに人間はいないのか? 幾多の謎を解くために惑星の探索を開始する――というのが,「ReCore」のバックグラウンドである。

 ゲームのジャンルとしては,RPG要素のあるTPSということになるだろう。
 稲船氏は「『ReCore』はオープンワールドなのか?」と聞かれることが多いそうだが,基本的にストーリードリブンのゲームであり,オープンワールドとは異なる。
 ただ,敵が落とすドロップアイテムを探し求めたり,マップのあちこちに「寄り道」したりすることは可能だという。
 また,クリア済みのマップであっても,装備を整えたあとで再挑戦すると,以前は登れなかった場所に行けたり,障害物が破壊できたりするので,フィールドを探索する楽しさも用意されている。

ゴリラ型Corebotがいれば,この大岩も……
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 ゲームのサイクルは極めてシンプルだ。
 サンドクローラーと呼ばれる乗り物(あるいは建物か?)を基地として,プレイヤーは世界を探索していく。そこで回収したパーツなどを使って,探索や戦闘のお供をしてくれるCorebotを強化したり,ジュールの武器をアップグレードしたりする。
 このように強化を進めていくことで,より遠くまで世界を探索できるようになる――これが「ReCore」の基本的なサイクルである。
 ちなみに,エンディングまでは一直線に進めば8〜10時間程度でクリア可能とのこと。もちろん,寄り道をしたり,強化や育成に血道を上げたりすれば,この時間はどんどん伸びていく。

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Corebotのカスタマイズと運用がカギ


 「ReCore」の探索と戦闘において,非常に大きなウェイトを占めるのが,お供をしてくれるCorebotの強化とカスタマイズだ。

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 Corebotは,コアとフレームの2つのパーツに分かれている。
 このうち,コアはCorebotの性格や行動パターン(それに伴う特殊能力)を定義し,フレームはCorebotの外見および機能を定義するものだ。

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 今回公開されたデモ版では,犬,クモ,ゴリラという3パターンのフレームが存在していた。それぞれスペックが異なるほか,「クモなら行ける場所」「ゴリラなら壊せる物」といったギミックがフィールドに用意されているようだ。

画像集 No.006のサムネイル画像 / [gamescom]発売まで1か月を切った「ReCore」の魅力を稲船敬二氏が語る。いったいどんなゲームに仕上がっているのか 画像集 No.007のサムネイル画像 / [gamescom]発売まで1か月を切った「ReCore」の魅力を稲船敬二氏が語る。いったいどんなゲームに仕上がっているのか

 一方,コアは3種類を確認できた。コアの性格には「元気で忠実」「神経質」「怒りっぽくて乱暴」などがあり,これらは文字どおり,CorebotのAIとして行動に反映される。

 面白いのは,コアとフレームは自由に組み替えられるという点だ。
 「元気で忠実」な性格を持つコアを,犬のフレームに搭載すれば,「元気で忠実な犬型Corebot」になる。だが,ゴリラのフレームに載せると,「元気で忠実なゴリラ型Corebot」の誕生というわけだ。

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 ステージに合わせてコアとフレームの組み合わせを考えていくのは,やりがいのある楽しみとなるだろう。とくに,フレームは最大5種類まで増えるそうなので,最終的な組み合わせパターンは相当な数になる。
 なお,敵のCorebotがドロップするブループリントとパーツによって,フレームの強化パーツを製造することも可能だ。

敵のCorebotがドロップするブループリントとパーツから,新しい強化パーツを製造する
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 それぞれのパーツには数値的な性能のほか,端的に言って「見た目がアレ」「かわいい」といった特徴がある。これに加えて,一部のパーツにはハック&スラッシュ系のゲームではお馴染みのセットボーナス(同系統のパーツで揃えると発生するボーナス)があり,コアとの組み合わせ同様,かなり遊び込めそうなギミックとなっている。
 また,コア単体を強化することも可能。敵を十分に弱らせてから,そのコアを奪って,Corebotのコアを強化できるので,またしても育成しがいがある。

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あの犬型Corebotのフレームがこんなことに!
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すべて緑パーツで揃えた結果,セットボーナスが発生
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コア自体も成長させられる

 Corebotの運用にも,一癖あるようだ。
 そもそも,探索に連れていけるCorebotは2体だけ。そのうえ,アクティベートできるのはどちらか1体のみだ。犬とゴリラを連れて探索に出た場合,犬をお供にしている間はゴリラが姿を消す。当然,その反対も然りという具合だ。

ここから2体だけを連れていける
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 ジュールの武器が,複数の種類の弾を発射できるというのは,「こちら」の記事でお伝えしたとおりだ。そして,弾と敵の色が一致すると,ダメージが大きくなるという仕組みになっている。
 この仕組みは,Corebotに搭載したコアの色もまた影響を受ける。たとえば,赤色のコアをCorebotに積んだなら,赤い敵を攻撃するときにダメージが増えるというわけである。

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 加えて,CorebotはAI任せだけでなく,移動や攻撃といった行動を直接指示することも可能だ。ジュールは2段ジャンプや空中ダッシュもできるので,忙しい入力が得意な人であれば,相当楽しめるのではないだろうか(筆者は自動化好きなので,Corebotの自発性にすべてを委ねそうだが,それはそれで問題なさそうだ)。

ゴリラ型Corebotの火炎攻撃が炸裂
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日本のセンスと西洋のセンスの融合


 カスタマイズや育成の要素が巧みに織りなされた構造の「ReCore」だが,稲船氏は本作をデザインするにあたって,「ロボットやアニメといった日本のカルチャーと,西洋のカルチャーとの融合を目指した」とのこと。「東洋と西洋の融合は,僕の長年の目標ですが,『ReCore』ではそれがかなりうまくいっている」と,その完成度に自信を見せていた。

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 テンポの良いアクション,謎に満ちたストーリー,カスタマイズと育成。さらにいわゆる「シークレット探し」まで,たっぷりと楽しめそうな「ReCore」が,日本で発売されるのは9月15日。これは期待して待ちたいところだ。

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Corebotの協力なしには行けないところに,虹色のコアが隠してあった。虹色のコアは,ステージのアンロックなどに利用できる
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宝箱が隠れていることも。これらは「寄り道」の要素で,無視してエンディングまで突っ走ることも可能だという

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