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あくしず戦姫〜戦場を駆ける乙女たち〜
  • DONUTS
  • 発売日:2017/03/28
  • 価格:基本プレイ無料+アイテム課金
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美少女化した兵器を率いて戦うスマホゲーム「あくしず戦姫」のインタビューを掲載。プロデューサーが語るキャラの魅力を最大限に引き出すためのこだわりとは
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印刷2016/11/19 00:00

インタビュー

美少女化した兵器を率いて戦うスマホゲーム「あくしず戦姫」のインタビューを掲載。プロデューサーが語るキャラの魅力を最大限に引き出すためのこだわりとは

「あくしず戦姫」プロデューサー 洪 仁均氏
画像集 No.005のサムネイル画像 / 美少女化した兵器を率いて戦うスマホゲーム「あくしず戦姫」のインタビューを掲載。プロデューサーが語るキャラの魅力を最大限に引き出すためのこだわりとは
 Donutsは2016年冬に,新作スマートフォンゲーム「あくしず戦姫 〜戦場を駆ける乙女たち〜」iOS / Android)の配信を開始する。

 本作は美少女とミリタリーを融合した雑誌「MC☆あくしず」の世界観をゲーム化したもの。プレイヤーは並行世界に召喚された司令官となり,兵器を擬人化したキャラクター達を率いてバトルに挑むことになる。

 今回4Gamerでは,「あくしず戦姫」のプロデューサーを務めるDonutsの洪 仁均氏に,本作の概要や今後の展開について聞いてみた。

「あくしず戦姫 〜戦場を駆ける乙女たち〜」公式サイト



第二次世界大戦をベースに女の子同士の掛け合いを展開!?


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。さっそくですが,「あくしず戦姫」はどんなゲームなのでしょうか?

洪 仁均氏(以下,洪氏):
 「あくしず戦姫」は,プレイヤーが司令官となって美少女擬人化された兵器──「戦姫」達を駆使して戦うゲームです。リリース時には150体前後の戦姫が,豪華声優陣によるボイス付きで実装されます。

4Gamer:
 事前に公開された情報には,「『MC☆あくしず』の世界観をゲーム化」と記されていますが,どんな内容になるのでしょうか?

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洪氏:
 「あくしず戦姫」のベースは,2006年にイカロス出版より創刊されたミリタリー雑誌「MC☆あくしず」です。現在までに兵器を擬人化した美少女キャラクターが1000体以上登場しています。
 「MC☆あくしず」自体は,兵器や戦史,軍事情勢などを,美少女キャラを用いることで分かりやすく紹介する雑誌です。紹介している各要素には,さまざまなエピソードがありますが,雑誌全体を通したストーリーは存在しません。

4Gamer:
 なかなか個々のエピソードをつなげるのも難しそうですね……。

洪氏:
 はい,そこで今回ゲーム化するにあたり,私と「MC☆あくしず」編集部,そして監修をお願いした鈴木貴昭さんの3者で新たな世界観を構築しました。鈴木さんは「MC☆あくしず」のライターであるほか,「ガールズ&パンツァー」「ストライクウィッチーズ」など,ミリタリー系アニメの企画や世界観設定,軍事考証などでも有名な方ですね。
 今回モチーフとしたのは第二次世界大戦ですが,リアルに寄りすぎるとシリアス過ぎるものになってしまうので,より多くの人が楽しめるよう架空の戦記に仕立てています。

4Gamer:
 そもそも,なぜ「MC☆あくしず」をゲーム化しようと思ったのですか?

洪氏:
 私が元から「MC☆あくしず」の愛読者で,そこに登場する女の子達にマッチしたスマホゲームを作りたい,と考えていたことが始まりですね。

4Gamer:
 そして,できあがったのが「あくしず戦姫」であると。

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洪氏:
 そうです。まず「MC☆あくしず」に登場する女の子達のモチーフになっている兵器などには,しっかりとした歴史的な背景があり,それらをゲーム内で表現しないのはもったいないと考えました。
 そしてもう一つ考えたのは,プレイヤーがキャラクターに対して抱く愛です。たとえば「MC☆あくしず」に掲載されたイラストをそのまま使い,紙芝居のようなものを作ればゲームとして成立させることは可能ですが,それではプレイヤーは満足できないと思うんです。
 そこで「あくしず戦姫」では,SDキャラを使って戦姫それぞれの個性を,細かい動きやストーリーで表現するというところに行き着きました。

4Gamer:
 なるほど。ストーリーは具体的にどんな内容になるのでしょうか?

洪氏:
 舞台となるのは,戦争状態にある「ヴァナディース」「ユングヴィ」という二つの並行世界です。ヴァナディースはユングヴィから侵攻されている状態となっており,プレイヤーはヴァナディースの司令官として,戦姫達と共に,ユングヴィに征服されている場所を解放していくこととなります。

4Gamer:
 今聞く限りでは,第二次世界大戦とはあまり関わらなさそうな雰囲気ですが……。

洪氏:
 リリース時点のシナリオは全10章で構成されているのですが,各章には第二次世界大戦の有名な戦場をモチーフにした複数のステージが存在しています。たとえばある章は,ドイツのフランス侵攻をモチーフにしており,敵の中ボスとしてフランスの軽戦車「オチキス H35」と,戦闘機「モラーヌ・ソルニエ MS.406」が登場するんですよ。
 そして章の最後には,フランスがドイツの侵攻を避けるために作った要塞線「マジノ線」が,ボスとしてプレイヤーの前に立ちふさがります。ちなみにH35,MS.406,そしてマジノ線は,いずれも「あくしず戦姫」の開発にあたって新たに擬人化したキャラクターです。

画像集 No.034のサムネイル画像 / 美少女化した兵器を率いて戦うスマホゲーム「あくしず戦姫」のインタビューを掲載。プロデューサーが語るキャラの魅力を最大限に引き出すためのこだわりとは
マジノ線(CV:小林ゆう)
画像集 No.035のサムネイル画像 / 美少女化した兵器を率いて戦うスマホゲーム「あくしず戦姫」のインタビューを掲載。プロデューサーが語るキャラの魅力を最大限に引き出すためのこだわりとは
オチキスH35(CV:久保ユリカ)

4Gamer:
 擬人化するだけでもかなり雰囲気は柔らかくなりそうですが,さらに並行世界を絡めたのはなぜでしょうか?

洪氏:
 「あくしず戦姫」で取り上げる戦場は,日本やドイツ,アメリカといったさまざまな国の立場から描かれているので,第二次世界大戦をそのままモチーフにすると,あるステージではアメリカと戦ったのに,次はドイツと戦うといったように,つじつまが合わなくなってしまうんですね。
 そこで並行世界という概念を採用し,敵であるユングヴィが地球上の各国の兵器製造技術を利用して戦姫を作り出した,という設定にすることで,話を広げやすくしたのです。

4Gamer:
 なるほど。世界各国の戦場や兵器が混在していてもおかしくない状況を作り出すために,並行世界という設定が必要だったと。ちなみに,ストーリーはどこが見どころになるのでしょうか?

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洪氏:
 戦姫達のボケとツッコミの掛け合いは,かなりよくできていると思います。それと,ミリタリーファンは,兵器にまつわる「あるあるネタ」に食いつく人が多いので,随所にそうした要素を盛り込んでいますよ。
 たとえば,ドイツの戦闘機「Bf109」はあまり燃料を積めないため,ドイツからイギリスまで飛ぶことができなくてすごく苦労した,という話があるのですが,ゲーム中ではこれをネタにしたやり取りが登場します。

4Gamer:
 史実に詳しいと,そうしたやり取りをより楽しめるわけですね。

洪氏:
 おっしゃるとおりです。またストーリーは基本的に第二次世界大戦の時系列で進行するので,史実に詳しい人であれば次にどんな展開が待っているのかある程度予想できるかもしれません。
 しかし内容はゲームに合わせてアレンジしていますので,重要な戦局で戦姫達がまったく違うやり取りをすることもあります。そういった「当時の兵士達がもしも女の子ばかりだったら……」という部分を楽しんでもらいたいですね。


戦姫ごとに個別のモーションを用意


4Gamer:
 続いて,ゲームのシステムについても教えてください。

洪氏:
 「あくしず戦姫」は,多くの人に楽しんでもらえるよう,あえて特別なことはせず,各ステージをクリアしてストーリーの章を進めていくという,現在の日本のスマホゲームで一般的といえるフォーマットを採用しています。

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4Gamer:
 王道のシステムですね。

洪氏:
 はい,具体的には各ステージのバトルは,メイン4体とサポート1体,そしてフレンドの1体を加えた計6体の戦姫を用いて戦います。基本的にバトルはオートで進行するのですが,戦姫が攻撃を与えたり受けたりして溜まるゲージがMAXになると,スキルを発動することもできます。
 また戦姫はそれぞれ2種類のスキルを持っており,前衛,後衛といった配置で発動できるスキルが決まっているほか,体力が低くなったときはサポートやフレンドの戦姫と入れ替えることで回復することもできるので,戦姫の配置を入れ替えることがバトルにおける重要な戦術となるわけです。

4Gamer:
 思ったよりも操作が忙しくなりそうですね。

洪氏:
 確かにこのバトルを開発するにあたっては,爽快感とキャラクターの躍動感を重視していますが,実際にプレイするとかなりシンプルなので直感的に楽しめますよ。またきちんと戦姫を育成し,かつ陸海空の3すくみの関係を把握して編成すれば,ボス以外はオートバトルで倒せるようになると思います。

4Gamer:
 オートバトルがあるのは嬉しいですね。戦姫の属性は陸海空の3種類のみでしょうか?

洪氏:
 陸海空以外に「特殊」と「歩兵」という属性があります。特殊はマジノ線や列車砲など,ボスの属性として登場することが多く,陸海空すべてに強いという特徴を持っています。歩兵は敵専用の属性で,陸海空すべてに弱い反面,特殊に強いという特徴がありますね。

4Gamer:
 特殊の戦姫は汎用性が高そうですが,その分,入手が難しかったりするのでしょうか。

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洪氏:
 特殊タイプは基本的にボスとして登場するので,ストーリーを進めていけば手に入ります。ただし,ボスとして登場する戦姫の入手はリリース時には制限されており,自走臼砲カール以外は入手できないようになっています。こちらはゲーム内の動向を見ながら,順次開放していきますのでご期待ください。

4Gamer:
 このほかにバトルシーンで注目してほしい要素はありますか?

洪氏:
 私個人としては,SDキャラの躍動感に注目してほしいですね。このSDキャラは,「あくしず戦姫」のために新たにデザインしたものなんですよ。またSDキャラのアニメーションは,戦姫達が持っている個性や可愛らしさを表現するべく,それぞれ独自のものとなっています。私自身もあくしず編集部も「この戦姫は,こういう性格だからこういう仕草にしよう」と,こだわりを持って監修しています。

4Gamer:
 先ほどおっしゃっていたキャラクター愛につながる部分ですね。

洪氏:
 ええ,ぜひプレイしながらニヤニヤしていただきたいです。これは個人的な意見ですが,女の子の魅力は髪の毛だと考えているので,髪の動きにはかなり細かく指示を出しました。それ以外にも,揺れるべきところは揺れたりします。

4Gamer:
 揺れるべきところ……! みんながニヤニヤできそうな,オススメの戦姫は誰でしょうか?

ティーガーI(CV:大久保瑠美)
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洪氏:
 広く受け入れられそうなのは,ティーガーIですね。ボイスも含めて完璧な仕上がりだと自負しています。このキャラクターは,「MC☆あくしず」でも人気が高いですし,私自身,戦車のティーガーIが大好きです。角張ったフォルムが格好良いんですよ。
 ただ,ボスとして登場するので,リリース時にはプレイヤーが手に入れることはできないです。いずれ入手できるようになりますので,楽しみに待っていてください。

4Gamer:
 ちなみに,洪さんのお気に入りの戦姫は誰でしょう。

洪氏:
 LSM-1とLSM(R)という揚陸艦です。LSM(R)はLSM-1をベースに設計され,イギリスで改造されて運用されたという史実があります。そこで私はこの2隻を姉妹にし,一人はアメリカ生まれの奔放な娘,一人はイギリス生まれで姉思いの真面目な娘という設定にしました。

4Gamer:
 面白い設定ですね。

洪氏:
 それと,LSM-1とLSM(R)のボイスは,徳井青空さんに演じてもらっているのですが,このほかにも,プレイヤーのライバルにあたるエレーヌのボイスや,主題歌なども担当してもらっています。
 PVを観て「なぜ敵の司令官が主題歌を……?」と思う人もいるかもしれませんが,そこにも私のこだわりを込めました。こちらはゲームをプレイしていくと明かされますので,ぜひプレイヤー自身の目で確認してほしいです。

4Gamer:
 徳井さんはかなりいろいろな役割を担っているんですね。なぜそこまで徳井さんを……?

洪氏:
 私が大ファンだからです!


4Gamer:
 そこまで声高に言われると反論できません(笑)。ちょっと話を戻してまして……。LSM-1とLSM(R)の関係性など,細かい設定はストーリーの中などで語られるのですか?

洪氏:
 いえ,ゲームでは少ししか語られません。ただ,「MC☆あくしず」に登場する兵器を擬人化したキャラクター達には,すべてこういった細かい設定があるんですよ。だから私も今回新しく戦姫を作るにあたって,ちょっと凝った設定を作ったわけです。
 とくにLSM-1には,見ていてイラッとするような仕草やセリフをわざと入れているので,注目してもらえると嬉しいです。

4Gamer:
 思い入れがすごいですね(笑)。あとは,戦姫の育成部分も気になるのですが,どういったシステムになるのでしょうか?

洪氏:
 これも一般的なスマホゲームと同様に,同じ戦姫のカードを合成していくと進化するシステムを採用しています。また「あくしず戦姫」では,すべての戦姫を最大★7まで進化させられるので,好みのキャラでずっと遊び続けることもできますよ。
 さらに,ほとんどの戦姫は★4と★7に進化したタイミングでイラストがゴージャスなものに変化します。

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4Gamer:
 すべての戦姫が最高レアリティまで育成できるのはいいですね。戦姫の入手方法は,いわゆるガチャですか?

洪氏:
 そのとおりです。ただ,一部の戦姫はストーリー上で倒せば,鹵獲という形で入手できますし,「制圧」モードでは,毎日ミッションを達成することで1日1体ずつ戦姫が手に入ります。


ストーリーと戦姫は続々と追加される予定。ゲーム用の新規イラストも登場


4Gamer:
 それではリリース後の展開について教えてください。

洪氏:
 現在,追加で5章分のシナリオと,20体前後の戦姫の開発を進めています。そのあとも随時ストーリーと戦姫を追加していく予定です。もちろん追加分の戦姫にもすべてボイスが付きます。

4Gamer:
 キャラクター数が多いので,声優陣の起用も大変かと思うのですが……。

モラーヌ・ソルニエ MS.406(CV:桑原由気)
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洪氏:
 そうなんです。声優さんの絶対数に対して戦姫の数が多いので,「あくしず戦姫」では1人の声優さんに複数のキャラを演じてもらっています。
 また私自身,かなりのアニメ好きですので,声優さんの選定には力を入れました。今回の起用にあたっても,戦姫それぞれのイメージに合い,かつプレイヤーに好まれそうな声優さんをピックアップし,それをイカロス出版にチェックしてもらっています。

4Gamer:
 このほか,今の時点でお話できることはありますか?

洪氏:
 公式Twitterのフォローと事前登録で,みなさんに「あくしず戦姫」を大変盛り上げていただきました。正直なところ,ここまで盛り上がるとは予想していなかったんですよ。
 そこで感謝の気持ちを込めて,ゲーム中でプレイヤーをサポートする副官・セラフィーナの抱き枕をプレゼントしたいと思います。イラストは抱き枕オリジナルデザインを描き下ろしてもらっています。応募方法などの詳細はあらためて発表しますのでご期待ください。
 ほかにも「MC☆あくしず」には掲載されていない新規イラストも,随時ゲームに登場しますので楽しみにしていてくださいね。

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4Gamer:
 最後に「あくしず戦姫」が気になっている人に向けてメッセージをお願いします。

洪氏:
 「あくしず戦姫」のリリースにて実装される戦姫は,あくしず編集部と検討した結果,相当絞り込んでいるんですが,まだまだ登場させたい,そしてSDキャラで動かしたい戦姫はたくさんいます。
 1体1体愛を込めて作り込んでいるので,どうしても開発と監修に時間がかかってしまっております……。プロデューサーとして,お待たせしている司令官のみなさまには大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。現在,ラストスパートに入っているので,期待してお待ちください!

4Gamer:
 ありがとうございました。
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